介護の仕事を辞めた友人が、電話番号を全部変えてしまい、音信不通になっていました。
手紙を書こうかと思いましたが、それもまどろっこしくて、出かけていきました。
義母のことを相談したかったからです。
友人が「ちょっと見て」と奥座敷に案内してくれました。
う~ん、我が家と瓜二つのような間取りと、床の間、違い棚。
友人のお義父さまが我が家を見て・・・・・建てられたのですもの。
そして奥座敷に鎮座していたのは、軽井沢彫の洋服ダンスと和タンスとドレツサーです。
大分前、友人から相談されていたのです。
多分私より少し年上の方が婚礼家具を処分したいとおっしゃつていると。
それが軽井沢彫でねえ~と。
新築するので、次世代にとっては邪魔なだけだそうです。
たしか書棚もサイドボードもあったはずですが、そちらは行き先があったのでしょう。
持ち主はテーブルとイスは化粧直しして使うので、その化粧直し代でいいみたいよ、と聞いていました。
娘時代、旧軽井沢通りの軽井沢彫のお店で、ドレツサーにであってしまった私。
嫁入り道具のドレッサーは、絶対これって。
父の嫁にやる前の我がままは聞いてやる、の言葉で実現したけれど、お安いものではなかったから、すべての婚礼家具を軽井沢彫にした、その方のお話も聞いてみたいものだと思っていました。
もし譲り受けるようだったら半分乗ってね、と言われたままになっていたのでした。
それが目の前に。
大事にされていたのでしょう。古びた感じはしません。
もし、これを今風に使うなら、用途を変えたらと、和タンスを開いたら、新しいタトウ紙に包まれた着物がどっさり。
これも付けてくれたの、と友人。
くださった方のお気持ちよくわかるわ・・・・・・私。
憧れの軽井沢彫だけど、この年齢になって欲張れるわけがない。
おまけに昨年の晩秋、和タンス一竿、自分の作業部屋にお迎えして「つくし雛」入れにしちゃつたんだもの。
大丈夫よ、本物は、と。
でもねえ、何人にも見せたけど、反応したのはあなただけよ、と友人。
私のドレッサー、Cちゃんにもらってもらいたい。
結婚する時、娘が欲しがったけど譲れなかったのね、だからいっそうそう願うわ。
リメイクすれば新品同様になるからね。
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