トラブルシューター

私の修理・製作体験記(茨城・県西おもちゃ病院・JA7FJP/1)

ML422Cやはり不良原因判らずジャンクに

2010-10-24 21:53:18 | アマチュア無線

Img_7941_rやることをやって、それでもダメなら諦めようと、トラブルシュートを開始した。
まずは、電源回路を調べることに。
接続コネクタには+5V、+12V、-18Vが出ていた。普通だと+12Vに対しても対称の-12Vでないとおかしいのではと、分解することに。
メインのユニット3枚はカードエッジによるプラグイン式になっているので、すぐ外せるのだが、電源と表示パネルは、分解するのが大変だ。
Img_7940_rImg_7943_rImg_7944_rバラバラにしてみると、LM317T×6個、LM337T×4個、14305-NEC×2個、14315-NEC×1個が放熱フィンに取り付けられている。電源トランスにはカットコアタイプが使われており、シリーズレギュレータ方式だった。
LM317TとLM337Tの入出力電圧を測定してみる。
LM317T IN:19.8V OUT:11.97V REF:10.74V(入出力差:7.V)。
LM337T IN:‐27.6V OUT:‐18.27V REF:‐17.0V(入出力差:9.3V)。
これから、判断すると、回路は正常に動作しており、-18Vは正しい様だ。ということで組み立て直した。
Kc3s0041_r Kc3s0042_r 次にメインユニットを調べて見た。故障の原因では無いと思うがCPUユニットのバックアップ用電池に3.6V/50mA-Ni-Cd電池が使用されていたが、充電されていない様なので、携帯電話用の3.7Vリチウム電池に交換した(充電条件が違うので、真似はしない様に)。何も資料( 回路図等)が無いので、あとやれることは半田の付け直しのみで、これもやってみたが変わらず。表面の操作パネルにもロジックICがたくさん実装されているが、スイッチとLEDを外さないと取付板が外せない。これは無理なので、やはり半田付け直しを行ったが、変わらず。これ以上、調べる手立ては無いので、きっぱり諦めることにした。1日半からかってしまった。
Img_7952_r10/28最後の望みを思いついた。
CPUを見たら、NEC製の8ビットマイコンμPD8085AHCが使われている(ICソケットで簡単に交換可能)。既に製造中止品ではあるが、ネットで見たら、若松通商にNEC製とINTEL製の在庫が有ったので、4MHz水晶とともに注文した。これでもダメなら本当に諦めることにする。

悪いことは続くものだ。
自動半田吸い取り機が熱くならない。
分解してみると、ヒーターの接続部分から断線していた。これでは修理しようが無い。
吸い取り機メーカーのHPを見て見たが寸法が判らないので使えるかは不明である。
処分品をもらったものなので損害は無いのだが、使えないとなると今後の修理に支障が出てくる。

【携帯用電池使用のライト】
Img_7947_rImg_7948_rImg_7946_rこの様に、解決出来なかったときはストレスが残るので、何か別な工作を作って解消することにしている。ヘッドルーペに、使っていた、やはり以前に作って取り付けたライトが暗い(高輝度白色LED使用)ので、1W-白色LEDを使うことにし、DC/DC用ICのHT7750を使って組んで見た。構成部品点数が少なく何個も作ったことが有るので簡単に完成。電池には、これにも携帯電話の3.7Vリチウム電池を使っており、電源により充電出来る様にしてある。これにより相当明るくなり、さらに活躍しそうだ。
どうやら充電池も寿命の様なので、以前もらった携帯電話から外した電池に交換することにした。
今回は分解しないで外部に出ている端子から充電することにした。T端子(サーミスタの出力)は+電源から10kΩでプルアップする。
電池内部の保護回路が働くので、4.3V±0.05Vになると充電停止し、2.3V±0.1Vになると放電停止になる。ですから、DC/DCコンで昇圧回路は組んであるが、電池直結より動作時間は短くなる。
保護回路の機能についてはPanasonic過充電過放電過電流保護回路 に詳しく書かれている。

コメント
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