Pの世界  沖縄・浜松・東京・バリ

もの書き、ガムランたたき、人形遣いPの日記

PK戦

2007年08月01日 | 家・わたくしごと
 アジア・カップの日本と韓国の試合のPK戦は悔しかった。3位決定戦とはいえ、やはりPK戦で負けるというのはあまり気分のいいものではない。どうせだったら、延長終了1分前にゴールを入れられて負けたほうがすっきりしたかもしれない。
 さてPK戦に日本が負けたからというわけではないが、息子とPK戦を家ではじめた。子どもが考え出した遊びの一つで、ゴールは、スーパーの買い物かご、キーパーは仮面ライダー、キッカーは、ウルトラマンである。ゲームのルールは簡単で、一人がウルトラマンを手に持ち、プラスチックのボールを人形の足で蹴ってゴールを狙い、一人が仮面ライダーを手にもってボールを阻止するのである。実にくだらない遊びのように思える。というより、くだらないのである。しかし始めてみるとこれがまた楽しくて止められなくなる。フェイントをかけたり、ループシュートをしたり、ゴールの角を狙ったりと自由自在である。またこちらのフェイントにまんまとひっかかってくれる子どもの悔しさを見るのも楽しい。二人で爆笑をしながら、これを交互に繰り返すだけで、ある意味かなり不健康なサッカーである。
 「ぼくは一人っ子だから一人でいつも遊ぶじゃん。この遊びは一人でもできるから楽しいんだよね。でも兄弟がいたらいつもこうやって二人で遊べるからもっと楽しかったかもね。」と笑いながら彼が私に話しかける。弟のいるボクは彼にこう答える。
 「兄弟がいたって、いつも遊んでくれるとはかぎらないかもよ。」
なんだか寂しい会話である。あまりにもいたたまれなくて、ボクはとんでもない提案をしてしまった。
 「どちちらかが100点とるまで続けよう。」
なんということを口走ってしまったのだろう。そのとき息子がこういったのだった。
 「100点入るまでに飽きるよ。」
その通りである。息子は賢い。