『コンセンサス癌治療』VOL.7 NO.1
「悪い知らせ」をどのように患者に伝えるか…そのコミュニケーション方法について論じている。
「悪い知らせ」とは⇒「患者の将来への見通しを根底から否定的に変えてしまう知らせ」と定義されている。
わが国におけるインフォームドコンセントの解釈は、「説明と同意」とされることが多い。そのことについて、心の機能を表す「知情意」という言葉になぞらえて考え、「説明」を受けて「同意」に至る間に「情」が抜けている…と指摘している。医師は気持ちへの配慮も欠かせないとしている。
紹介されているコミュニケーション方法は、準備段階から今後についての話し合いまで「起承転結」でまとめられている。それらは「癌医療における効果的なコミュニケーション」として紹介されているが、必ずしも癌に限定されるものではなく、広く「対人援助」に通じるものであると感じた。
たとえば、「患者が相談や気がかりを話すように促す」や「患者に感情表出を促し、患者が感情を表出したら受け止める」はSWの教育としては浸透しているものである。
これまで医師の養成課程では、患者・家族へのコミュニケーション手法の教育が十分ではなかったという面がある。その反省を生かし、他領域の手法を「医師としてどう活用するか」に取り組んだものである印象を受けた。
「悪い知らせ」をどのように患者に伝えるか…そのコミュニケーション方法について論じている。
「悪い知らせ」とは⇒「患者の将来への見通しを根底から否定的に変えてしまう知らせ」と定義されている。
わが国におけるインフォームドコンセントの解釈は、「説明と同意」とされることが多い。そのことについて、心の機能を表す「知情意」という言葉になぞらえて考え、「説明」を受けて「同意」に至る間に「情」が抜けている…と指摘している。医師は気持ちへの配慮も欠かせないとしている。
紹介されているコミュニケーション方法は、準備段階から今後についての話し合いまで「起承転結」でまとめられている。それらは「癌医療における効果的なコミュニケーション」として紹介されているが、必ずしも癌に限定されるものではなく、広く「対人援助」に通じるものであると感じた。
たとえば、「患者が相談や気がかりを話すように促す」や「患者に感情表出を促し、患者が感情を表出したら受け止める」はSWの教育としては浸透しているものである。
これまで医師の養成課程では、患者・家族へのコミュニケーション手法の教育が十分ではなかったという面がある。その反省を生かし、他領域の手法を「医師としてどう活用するか」に取り組んだものである印象を受けた。