西浦郁恵,能川ケイ,服部素子,井田通子『神戸市看護大学短期大学部紀要』第23号 2004.3
*諸相…いろいろのすがた、様子(「広辞苑」より)
1事例について、じっくりと経過を整理、分析し、訪問看護の関わりかたを考察。自身の実践は、理論に即していたことを結論としてまとめている。
「援助者として心にとめておかねばならない大切なことは、どんなに頑張っても決して苦しんでいる療養者と家族の立場に立てないことである」
⇒「寄り添いたい」「状況を知りたい/声を聞きたい」と思うことが大切で、容易に「理解している」と勘違いしないことこそが、援助の根本にあるべきであろう。
研究期間は平成15年6月~12月であるとのこと。おそらくこういった1事例1事例の実践と研究の積み重ねが、現在の在宅ターミナルケア及び訪問看護の実践を作り上げたのだと思う。
いまでこそ、その結論に「目新しさ」を感じない論文となっているが、当時はとても先駆的で、試行錯誤を繰り返す実践者たちの指標になっていたのだと思う。
「訪問看護って何だろう」と悩む看護学生さんや、「看護師さんの役割って何だろう」と感じているコメディカルのスタッフに、答えを導いてくれる分かりやすい論文であると感じた。
*諸相…いろいろのすがた、様子(「広辞苑」より)
1事例について、じっくりと経過を整理、分析し、訪問看護の関わりかたを考察。自身の実践は、理論に即していたことを結論としてまとめている。
「援助者として心にとめておかねばならない大切なことは、どんなに頑張っても決して苦しんでいる療養者と家族の立場に立てないことである」
⇒「寄り添いたい」「状況を知りたい/声を聞きたい」と思うことが大切で、容易に「理解している」と勘違いしないことこそが、援助の根本にあるべきであろう。
研究期間は平成15年6月~12月であるとのこと。おそらくこういった1事例1事例の実践と研究の積み重ねが、現在の在宅ターミナルケア及び訪問看護の実践を作り上げたのだと思う。
いまでこそ、その結論に「目新しさ」を感じない論文となっているが、当時はとても先駆的で、試行錯誤を繰り返す実践者たちの指標になっていたのだと思う。
「訪問看護って何だろう」と悩む看護学生さんや、「看護師さんの役割って何だろう」と感じているコメディカルのスタッフに、答えを導いてくれる分かりやすい論文であると感じた。