『日本医療マネジメント学会雑誌』VOL.9,No.3,2008
病院における医療ソーシャルワーカーの職務に対する、医療職(医師、看護師)、事務職による他職種評価。ならびに医療ソーシャルワーカー自身の評価についての調査論文。
事務職を隣接職種ととらえ、調査対象に加えた点が興味深かった。
【調査結果】
医療職と比較し、事務職は医療ソーシャルワーカーへの評価は低い
⇒筆者は、協働の場面が少なく、職務への理解が低いことが一因ではないかと分析。
「心理・社会的問題解決調整援助」について、医療ソーシャルワーカー自らの評価と、医療職、事務職の評価に差があった。
「退院援助」について、医療ソーシャルワーカー自らと医療職の評価は、近いものであった(高評価であった)。
医療ソーシャルワーカーに対する「理想と現実」に関する調査結果
⇒・関連学会に所属している
・実践をもとにして論文を書くこともある
-上記2点が、「理想」と「現実」の差がもっとも大きかった(本当はそうしたいけど、できていないということ)
引用
アメリカ病院協会
「退院援助とは、患者とその家族が退院後の適切なケア・プランをつくるのを助けるために利用可能でなくてはならない部門を超えた病院全体のプロセスである」
ソーシャルワーカーの専門性の看板とも言うべき「心理社会的問題への対応」は、他職種に浸透していないことがあらためて分かった。
同時に、研究活動等への参加が現実的には「したくてもできない」ということが、他職種に職務を示す機会を失っていることにつながっているように感じる。
実践と研究がうまくかみ合っていない、とても残念な現状があらわになってしまった。
実践者は「社会福祉援助」を日々重ねており、本来は研究の先端にあるべき存在であろう。
言葉にするのはたやすいことではなく、「科学的根拠に基づいて発信する」ことは本当に難しい。
でも、「いま、求められていること」「いま、しなければならないこと」を一番に分かっているのは、現場の実践者たちだと思う。
実践者たちを後押しできる体制をつくる…それが今の社会福祉全体の大きな課題なのかもしれない。
病院における医療ソーシャルワーカーの職務に対する、医療職(医師、看護師)、事務職による他職種評価。ならびに医療ソーシャルワーカー自身の評価についての調査論文。
事務職を隣接職種ととらえ、調査対象に加えた点が興味深かった。
【調査結果】
医療職と比較し、事務職は医療ソーシャルワーカーへの評価は低い
⇒筆者は、協働の場面が少なく、職務への理解が低いことが一因ではないかと分析。
「心理・社会的問題解決調整援助」について、医療ソーシャルワーカー自らの評価と、医療職、事務職の評価に差があった。
「退院援助」について、医療ソーシャルワーカー自らと医療職の評価は、近いものであった(高評価であった)。
医療ソーシャルワーカーに対する「理想と現実」に関する調査結果
⇒・関連学会に所属している
・実践をもとにして論文を書くこともある
-上記2点が、「理想」と「現実」の差がもっとも大きかった(本当はそうしたいけど、できていないということ)
引用
アメリカ病院協会
「退院援助とは、患者とその家族が退院後の適切なケア・プランをつくるのを助けるために利用可能でなくてはならない部門を超えた病院全体のプロセスである」
ソーシャルワーカーの専門性の看板とも言うべき「心理社会的問題への対応」は、他職種に浸透していないことがあらためて分かった。
同時に、研究活動等への参加が現実的には「したくてもできない」ということが、他職種に職務を示す機会を失っていることにつながっているように感じる。
実践と研究がうまくかみ合っていない、とても残念な現状があらわになってしまった。
実践者は「社会福祉援助」を日々重ねており、本来は研究の先端にあるべき存在であろう。
言葉にするのはたやすいことではなく、「科学的根拠に基づいて発信する」ことは本当に難しい。
でも、「いま、求められていること」「いま、しなければならないこと」を一番に分かっているのは、現場の実践者たちだと思う。
実践者たちを後押しできる体制をつくる…それが今の社会福祉全体の大きな課題なのかもしれない。