社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「患者・家族の在宅死の意向とその実現について」池崎澄江

2011-05-02 10:06:55 | その他
『緩和ケア』Vol.21.No.2 MAR.2011

海外の先行研究を中心に、在宅死をめぐる患者・家族の動向を報告している。
海外の研究ゆえに、日本のそれとイコールなのか?と疑問を抱く点もあるが、今後の日本の在宅ケアの指標としてみれば、学べる点もあると感じた。

引用→
・イギリスの調査結果…在宅死について、患者が望む場合よりも、家族が望んだほうが実現率が高い。
・全米の調査結果…がん末期を自宅療養した遺族の悲しみや精神健康は、死亡場所や患者の意向と実際の一致とは関連はなく、家族の意向と一致しているかどうかに関連があった。
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家族の意向と本人の意向、どちらか一方だけを優先することはできない。在宅療養は、家族介護があってこそ実現できることも多い。各々の意向を客観的に把握し、実現に向けて調整をする。頭では分かっているものの、やはり難しい。
コメント
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