社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「チーム医療を実践している看護師が感じる連携・協働」吾妻知美・神谷美紀子・岡崎美晴・遠藤圭子(2013)

2016-12-02 22:25:17 | 看護学
『甲南女子大学紀要第7号 看護学・リハビリテーション学編』

チーム医療を実践している看護師が困難と感じている事柄:連携・協働:について、質問紙調査を通して確認をしている。
チーム医療に関する先行研究を丁寧に取り上げており、知識の整理にも活用できる。

引用
・調査結果より…【職種を越えて連携・協働する】が困難。具体的には「目標や価値観の一致が困難」「専門職間の壁を取り払うことが困難」など。
・チームの連携・協働とは、チームとして意思決定を行い、責任は全員で負い、情報がチームの中で共有され、仕事の重なりをもちながらも専門性を発揮することである。


 職種の違いから、目標や価値観の一致が困難という回答があったという。
 それが困難であることは至極当然のこと。でもそのすり合わせそのものに、手間暇を掛けられる職種がいたら?
 私はそれがソーシャルワーカーの専門性だろうと考えている。
 支援者そのものを社会資源と捉え、客観的に理解し、支援者が構成する集団を少し離れた場所から確認できる。
 
 連携や協働は、支援者であれば誰でも遂行している。質や量に差はあるだろうが…。
 そのちょっとしたズレや行き違いのような部分に気づき、切り込んでいけるのは、ソーシャルワーカーだと思っている。
コメント
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