社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「在宅医療の現場で働くソーシャルワーカーの発展にむけて」(公社)日本医療社会福祉協会ニュース2018.10.31

2018-11-08 09:04:21 | 社会福祉学
 保健医療ソーシャルワーカーの職能団体である、日本医療社会福祉協会の会報より。

引用
「在宅医療の現場では所属機関が異なり、点在している専門職が連携してひとりの患者や家族に関わっていきます。よって、真の多職種連携が必要不可欠です。日本協会は(中略)今後も在宅医療の現場で活躍する様々な職種の職能団体と連携し、実践に生きる研修やサポートの提供を目指していきたいと思っています」


 私がソーシャルワーカーとして、在宅医療の現場に就職したのは1999年、介護保険法施行の一年前です。
 大学を卒業したてで、右も左もわからない。そんな状況で職場の先輩や他職種の同僚から多くのことを教えてもらい、そして患者さん・ご家族から身をもって「家で生き続けることの尊さと難しさを教えていただきました。
 在宅医療の場でソーシャルワーカーはどのような役割を果たすのか?この問いの答えを知るために、研修や大学に足を運んでも、同時は「ん?在宅にワーカー?どういうこと?ケアマネじゃないの?」とちょっと煙たい存在だったように思います。この会報を出版した職能団体に論文を投稿したり、大学院で研究を進めたり。自分なりに試行錯誤をして20年が過ぎていました。
 大学院時代の先生から、「本当にそれが必要だと思ったら、言い続けなさい。30年経てば風向きはきっと変わる」と言っていただきました。本当にそうなんだと、この会報を読んで思いました。

 在宅医療の現場は、人間としてもソーシャルワーカーとしてもものずごく成長ができ、本当におもしろくやりがいのある領域です。
 私は今は家庭の事情を優先し、違い領域で仕事をしていますが、根っこにあり、いつも恋しく思っているのが在宅医療の領域です。

 職能団体がサポートの対象としてくださったことがものすごく嬉しく、今後も在宅医療の場が多くのソーシャルワーカーの育成の場になって欲しいと思っています。

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