相談援助職が行う「アセスメント」とは何か?について、事例を通して検討をしている。
支援困難(困難ケース)と呼ばれる事例は、誰にとっての困難なのか?
「知っていたつもり」「経験的にそう思っている」というぼやけた事柄について、真正面から説いている印象を受けた。
引用
『アセスメントは専門職の専門性が問われるもの。その見方によって、事例を良い方向にも、悪い方向にも進めてしまう。
私たちは本人や環境を評価する立場にいる。でも、忘れてはいけないのは、私たちは同じように本人、環境から評価される立場にもいる。
自分たちの見方がどのようなものなのか、改めて点検する必要がある。問題だと捉えていたものが見方を変えれば問題ではなくなるのであれば、
問題は私たちの見方にあるのだから。』
支援をする側は、「良い結果」を求めてしまう。誰にとっての「良い結果」なのか?
諍いが丸くおさまって、関わる人すべてが、なんとなく納得して、落ち着いて生活ができる。ということなのか。
あらかじめ予想していた結果に、やはり結びついて、その予想が当たったということなのか。
当たり前だと思っている支援方法(自分の専門職としての価値観)に対して、経験を重ねてきたときにこそ、
本論文は、身に染みるものであると感じた。
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