社会福祉士×ちょっと図書館司書の関心ごと~参考文献覚え書き

対人援助の実践、人材育成、図書館学を中心に気まぐれに書物をあさり、覚え書きをかねて投稿中~

「生まれてくるはずだった命の死を受け止める‐「お空の天使パパ&ママの会」の試み‐」石井慶子(2016)

2017-06-27 07:04:32 | その他
『保健の科学』第58巻第8号

 流産、死産、新生児死を経験した親を支援する団体の活動報告と、それらの死を経験した人たちのグリーフの概況を報告している。

引用
・体験者たちが不快に思う言葉に、「お気の毒」や「かわいそう」がある。こららの言葉から、憐れみを感じ、「見下された感覚」を味わうという。子どもを亡くす喪失では、「ちゃんと産めなかった」「育てられなかった」「他者にあるもの(=命)が、自分にはない」という不全感とスティグマが根底に存在することが多い。


 本論文で報告されていたように、医療技術が進歩し、救われる命が多くなった。故に、それを防ぐことができなかったという無力さが、当事者を襲うのだろう。
亡くしたことそのものへの悲しみに加え、自責の念が特に強いのが、この死(喪失)の特徴なのかもしれないと思った。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「医療福祉連携における相談... | トップ | 「死にゆく親を看取る子ども... »

コメントを投稿

その他」カテゴリの最新記事