バン若鳥
2016-09-05 | 野鳥

今年生まれの若鳥が水辺で歩いていた
水田近くに住み常に田から離れず田の番をする鳥 という意味でこの名になった
江戸時代はオオバンと合わせて「ばん」と呼んでいて 区別する場合は「おほばん」に対して「こばん」と言われた
本州中部以北では夏鳥 それより南では留鳥又は冬鳥
平地から山地の湖沼 池 河川 水田 湿地にいて 水際や水草の上を歩き回るほか 泳ぎながら動物質 植物質のものを何でも食べる
本来は警戒心が強い鳥だが 公園などに居るものは人馴れして近くで見られる
成鳥は嘴先端は黄色で その上から額にかけての額板が赤い
ツル目クイナ科の鳥で足に蹼(みずかき)が無く泳ぐのは下手で カモと一緒に居ると投げたエサはカモに取られる
メスの中には別のメスの巣に卵を産み 自分では世話をしない個体がいる
同種内の托卵なので「種内托卵」という
托卵した親も自分の巣は持っているので托卵後に今度は自分の巣で産んで抱卵 育雛をする
托卵されたメスは排除せず自分の卵と一緒に世話をするが 両者の卵の産まれた時期が近ければそのまま育つが 時期にずれがあると成長せず死ぬことも多い
また最初に生まれた幼鳥は2回目に生まれた雛にエサを与えたりと ヘルパーをすることもある
成鳥
