小さな木なので普段は見過ごしているが、花が咲くとたおやかな色合いで見入ってしまう
シモツケの名は、栃木県の下野(しもつけ)産のものが、古くから栽培されていたことによる
バラ科の岩礫地など日当たりの良い所に咲く落葉低木
高さは1m程で株立ちになる
葉は互生し、葉身は5cm程の卵形、先端は尖り、基部は円形~クサビ形
縁には不揃いな重鋸歯がある
花は5~8月に咲く
枝先に半球型の複散房花序をだし、5mm程の小さな花を多数つける
花弁は円形で、紅色、淡紅色、濃紅色、まれに白色と変異が多い
雄しべは30個ほどで、花弁より長く目立つ
果実は袋果
3mm程の卵形で、5個集まって付く、表面は光沢があり頂部には花柱が残る
9~10月に熟すと裂開し、細かい種子がこぼれる