タマムシ
2023-09-08 | 虫類
寿命が尽きたのか、タマムシが転がっていた
玉(宝石)のように美しい翅色で、玉虫
美しさの秘密は、翅の凹凸に光が反射して出る色にある
色素の色でなく、光そのものの色なので、翅の構造が壊れるまで色あせない
このため死んでも美しさが保たれる
この色は鳥に対する警戒色で、キラキラ光ることで鳥を怯えさせる効果がある
この美しい虫は、おめでたい虫として扱われ、長持ちに入れておくと衣装が増える、と言われる
有名なのは、法隆寺にある「玉虫厨子」で、飾り金具の下にこの翅が敷き詰めてある
翅が痛んで輝きが無くなったため、1960年に模造され美しく蘇った
復元に使ったタマムシの数は、5348匹と言われる
幼虫で越冬して、成虫は6~8月に見られる
幼虫は長めのウジ虫型で、サクラやエノキの枯死した材部に穴を開け食べる
幼虫は目が無く、白く細長い単純な形で、成虫になるまで3年かかる
成虫は4cm程の大きさで、エノキの葉を食べる