リョウブに花がそろそろ終わりかけている
リョウブ(令法)の名は諸説あり、救荒食品として育て蓄えることを法で決めたから、また花序の形から「竜尾」が訛ったという説もある
リョウブ科の落葉小高木、高さ10mほどになる
リョウブ科はリョウブ属のみからなる小さな科で、世界で約60種、日本に自生するのはリョウブ1種のみ
樹皮は表面がはげ落ちて、その後茶褐色で滑らかになり、サルスベリやナツツバキに似ている
葉は互生し枝先に集まって付く
長さ6~15cmの倒卵状長楕円形、先端は短く尖り、基部はクサビ形、縁には鋭く尖った鋸歯がある
花期は6~9月
枝先から15cm程の総状花序を出し、白い花を多数つける
花弁は5個、7mm程の長楕円形で、先はやや凹み、微細な歯芽がある
雄しべは10個、花弁より長い、雌しべは1個、柱頭は3裂する
果実は蒴果、約3mmの平たい球形で、毛が密生する
熟すと裂開し、1mmほどの小さい種子を多数出す
若葉はアクが無く生のまま食べられるが、普通は湯通して乾燥させたものを、ご飯や団子に混ぜて食べたりテンプラにする
トラフシジミの幼虫時の食餌植物