今は花も終わって、実はまだ実っていない何もない時期
塩釜神社の境内に有ったタラヨウの木
樹齢500年、樹高22m、宮城県の天然記念物になっている
タラヨウの名前は、葉裏を細い棒でひっかくと、そこが黒く変色して浮き上がり、文字を書くことが出来る
この性質を、インドで葉に経文を書く多羅葉(ヤシ科のウチワヤシ)に見立てて多羅葉の名が付いた
モチノキ科の常緑高木、高さ10~20mになる
葉は互生し、葉身は10~17cmの楕円形
革質で厚く、表面は濃緑色で光沢があり側脈が見え、裏面は黄緑色で側脈は不明瞭
葉を傷つけると黒く変色する
花は5~6月に咲き、雌雄別株
前年枝の葉腋のごく短い短枝に黄緑色の小さな花を多数つける
雌花は、淡緑色の丸い子房の上に浅く4裂した柱頭が乗っている
雄しべは4個だが退化している
雄花は完全な雄しべ4個と、退化した雌しべがある
果実は核果で、8mmの球形、11月に赤く熟す