トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

サクラー八重桜その1

2013-04-15 | 樹木 草花
一重の桜がほとんど終わって八重桜の真っ盛り
八重の桜をお楽しみください

イチヨウ(一葉)・・1,2本の雌しべが葉のような形態に変化しているので一葉の名が付いた
サトザクラの栽培品種 江戸時代末期頃から関東中心に広まっている
 

イモセ(妹背)・・2本の雌しべが共に成熟して一つの柄の先に2個の実が付く事が有る この実の形に由来して命名
京都の平野神社に原木が有った


ウコン(鬱金)・・花は黄色から緑色の大輪半八重で 咲き始めは黄緑だが終わりにはかなり赤みを帯び一葉などと区別が難しい
江戸時代中期(1700年代)には京都で栽培の記録が有る 花の色をウコン染めの布の色に見立てた名前
 

ウワミズザクラ(上溝桜)・・ウワミズザクラ亜属の桜 花が長い総状の花序に密集して付く
樹皮を傷つけるとクマリンの強い香りがする 新潟では蕾を塩漬けにし杏仁香と呼んで食用にする
 

エド(江戸)・・枝先に多くの花が集まって咲くサトザクラの栽培品種
楊貴妃 手毬 糸括など似た品種があり分類は難しい


リキュウバイ

2013-04-14 | 樹木 草花


リキュウバイ(利休梅)の花が満開だ

茶花として良く使われるので利休の名を付けた
別名ウメザキウツギ バイカシモツケ
中国原産で明治の頃に渡来し観賞用に栽培されている

派手派手しくなく白く清楚な感じがする
バラ科の木で3m程の落葉低木 
花を一杯つけるので庭木に丁度いいかも・・

オシドリ

2013-04-13 | 野鳥


ペアーになっている様子のオシドリ(鴛鴦)が睦まじく泳いでいた
仲睦まじい様子やオスの銀杏羽の美しさが古くから親しまれ「をし(愛)=いとをし」がオシドリの語源
山形県 鳥取県 長崎県などの県鳥

銀杏羽はオスの後部のオレンジ色の立っている羽のことで 三列風切の内側羽の内弁が帆状になっている
この羽は求愛ディスプレイに使われる 立派なほど持てるらしい

数少ない日本で繁殖するカモで木の洞などに巣を作る
市街地の公園などでは冬に良く見るが繁殖例もある

「鴛鴦(えんおう)の契り」とは仲の良い夫婦の例えだが実際には繁殖後 卵やヒナの世話はメスだけが行う
いつもは色の綺麗なオスに目が行っていたが じっくり見るとメスの灰褐色も捨てがたい

大きさは45cm ドングリなどの木の実を好んで食べる

ウンリュウグワ

2013-04-12 | 樹木 草花
 

代々木公園で枝がクネクネ曲がっている木に出会った
ウンリュウグワ(雲竜桑)だ 別名セッカングワ(節曲桑)またコウテングワ(香篆桑)

枝が捩じれて伸びて面白いので花材に好まれてつかわれる

クワ科の洛東高木で雌雄別株
中国での話・・桑の木の下で会った男女は必ず結ばれて子宝にも恵まれるので桑の木の下は出会いの場

もうじき花が咲きそうでどんな花なのか楽しみ

ベニシジミ

2013-04-11 | 虫類


ベニシジミがヒラヒラ目の前の草に止まった
このチョウを見ると何か得をしたような気になる可愛い蝶々だ

シジミチョウの仲間で前翅が橙赤色で目立つ小型の蝶
食草はスイバ ギシギシなど

タンポポ類 ヘビイチゴ ヒメジョオンなどどこにでもあるような草本の花を訪れる

都市部での生息地は限られているが ある程度の草地が有れば都市公園や荒れ地でも見られる

キランソウ

2013-04-10 | 樹木 草花


キランソウが紫の花を咲かせている

キランソウの名は漢名(金瘡小草)に由来
別名ジゴクノカマノフタは根のところから出る葉(根生葉)が放射状(ロゼット状)になって地を覆うから
又は薬草効果が有るので地獄に蓋をして病人をこの世に戻すことからの命名

薬効は せき止め 去痰 解熱 解毒など全草が薬用部分
開花の時期が採取に良い

シソ科の多年草でシソ科には珍しく茎が丸い
花は唇形花で上唇は小さく下唇は大きい

ヒメオドリコソウ

2013-04-09 | 樹木 草花


今や野原や公園に群生しているヒメオドリコソウ
シソ科でヨーロッパ原産の2年草 大きさは大きいもので20cm位
明治中期に渡来し東京周辺には特に多い

茎は四角形・・シソ科に多い
葉が上の方に密集して付き 赤紫色になる
花は上部に数個付く 形は唇形花

花を良く見たことが無かったが 中々しゃれていて形も面白い
下に突き出た下唇は花粉を媒介するハナバチ類の足場になっている

イロハモミジの花

2013-04-08 | 樹木 草花


イロハモミジの花が真っ盛り
紅葉の時期にはモミジ狩りなどでにぎわうが 花は小さく目立たないのでひっそりしているが中々素敵な花だ

イロハモミジはカエデ科カエデ属 福島県以南から九州まで分布している落葉高木
雌雄同株だが一つの花序に雄花と両性花が混在する
花の大きさは5mm位

雄しべは花から突き出る 先端の葯は紫色(右の写真)
両性花の花柱は先が2裂し外に曲がる

見た所 雄花が咲いている花序には両性花はまだ蕾で雄花が先に生る(雄花先熟)ようだ

葉の裂片を「イロハニホヘト」と数えたことからの命名
別名イロハカエデのカエデは カエル(のような)手 からの命名

アズマキシダグモ

2013-04-07 | 虫類


模様のはっきりしたクモがぼっくいの上で休んでいた
10mmほどの大きさでアズマキシダグモ
キシダグモの名は日本最初のクモ学者と言われる岸田久吉に因む

徘徊性のクモで里山の雑木林 林道や水辺の草間などに生息している
落ち葉の上 下草の間 葉上などを歩き回って獲物を捜す

求愛の時はオスはメスに獲物を糸で包んでプレゼントしたりする
中々細やかなことをする

シロガチョウ

2013-04-06 | 野鳥


公園で飼われているシロガチョウ 
人が水辺に立つとどこからでも やって来てエサをねだる
柵の網の間から首を伸ばして靴をツンツンする

中国でサカツラガンを家禽化したシナガチョウの白色タイプがシロガチョウ
良く見ると目がブルーだ 鳥には珍しい色かも・・

鳥を家禽化するのは愛玩用か食肉用だろうが 
このガチョウは大きくて肉もたっぷりついていて美味しそう

ハナモモ

2013-04-05 | 樹木 草花


今日は24節季の一つ「清明」
あらゆるものが生き生きと清らかなになる

サクラに似た花のハナモモが咲いた
モモは実が食用の木だが 八重咲や菊咲の観賞用のモモはハナモモと言われる
サクラと同じバラ科の花 中国北部原産
サクラと違って花柄がほとんどない

実は親指の頭ほどの大きさで 匂いはしっかりモモで良い香りだがかなり酸っぱい
7~8月頃に熟す

サクラと一緒に花が楽しめ 夏には実の香りが楽しめる

カメの木登り

2013-04-04 | 小動物 他


池の上に張り出した松の木にカメがノコノコ登っていた
側頭部に赤色の模様が見えるのでミシシッピーアカミミガメ

米国中南部が原産地 世界各国で移入定着している
日本でも北海道から沖縄の島まで定着している
子亀の頃は濃い黄緑色で「ミドリガメ」の名で売られていたものが 放たれた影響で都市近くの公園などで多く見る

大きさは20cmを超えていた 雑食性で汚水に強い
雄の尾は太くて長く 雌は短い
写真は尾が見えないので雌かもしれない

さて登ったはいいがどうやって降りるのか 興味はシンシンだったのだが降りる気配がなく諦めた

オオアラセイトウ

2013-04-03 | 樹木 草花


オオアラセイトウの群落が有った
別名 ハナダイコン・ショカツサイ(諸葛菜)漢名 諸葛孔明が利用するよう勧め広まった
   名前のアラセイトウはストック(園芸種)の古い呼び名

中国原産で江戸時代に観賞用として渡来 昭和になって増えた

アブラナ科の草で種からは油が取れ 若葉は食べられる

野草でどこにでもやたらと見かけるが 綺麗な紫の花に加え役に立つ草で案外な優れもの

ツマグロオオヨコバイ

2013-04-02 | 虫類


久しぶりに出会った大形昆虫?
数ミリのサイズのものが結構いるヨコバイの中でこれは13mmと大型
黄色に黒の斑紋 すそに黒い筋が有るヨコバイなのでツマグロオオヨコバイ
ヨコバイは身を隠す時に横に這って葉の裏などに逃げるのでヨコバイ

広食性で色々な樹木の汁を吸う セミに近い仲間でごく普通にいる

子供たちはバナナムシと呼んで面白がって手に乗せたりしている

サクラ

2013-04-01 | 樹木 草花
3月は去るように過ぎて 今日から4月新年度
昔の言い方では卯月 卯の花の咲く時期なので卯月 旧暦なのでウノハナが咲くのは今少し先

今日は桜のアップ 3月に見たサクラの花達をご覧ください

大島桜・伊豆大島に多く分布するので大島桜 桜餅を包む葉はこのサクラ 芳香はフィトンチットの一種クマリンによる


江戸彼岸・花は白~淡紅で変化が多い 薄墨桜など有名な古木は本種が多い ソメイヨシノの一方の親


染井吉野・オオシマザクラとエドヒガンの種間雑種 日本を象徴する栽培品種 今年は観測史上2番目に早く咲いた
右の写真は萼が4個の花 捜すと時折ある
 

白雪・サトザクラの栽培品種 荒川堤で見いだされ関東を中心に広まった 白色の大輪一重すがすがしい


陽光・カンヒザクラと天城吉野から作られた栽培品種 花は大きく花色はカンヒザクラのような紅色で艶やか
 

八重紅枝垂・エドヒガンの栽培品種 紅色の小輪八重で可憐


小彼岸・マメザクラとエドヒガン間の栽培品種 木が小型で増殖が容易なので庭木になる


十月桜・小彼岸同様マメザクラとエドヒガンからできた栽培品種 秋から断続的に咲きこの時期にも花をつけていた


兼六園菊桜・サトザクラの栽培品種 金沢市の兼六園に原木があり天然記念物に指定されたが枯死した 花弁が多く菊のような花になる