トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ソテツ

2014-01-16 | 樹木 草花


ソテツのピンクの可愛い実が生っていた
大きさは2cm程で 芋のような硬い実を削ると中からハート形の白っぽい種が一個出てきた

ソテツ科は日本ではソテツ一種
雌雄別株で羽状に切れ込んだ大胞子葉が束生しその下部に数個の胚珠が付き実になる
胚珠は被子植物と違って子房に包まれることなしで露出している(裸子植物と言う)

衰弱して枯れそうになった時に鉄くぎを刺すと元気になり蘇生するので蘇鉄と名が付いた
実はデンプンに富むが有毒物質も含まれるため砕いて水に晒して飢饉の時には非常食として食べた


アカバナ

2014-01-15 | 樹木 草花


枯れかけたとはいえ良く残っていたアカバナ
秋になると葉や茎が赤くなるのでアカバナの名が有る

山野の水湿地に生える多年草
花は7-9月頃に咲く 実は棒状で熟すと縦に4裂する
種子は先に種毛と呼ばれる毛があり風に乗って飛び散る

下痢止めの薬効があり若葉は茹でておしたしやあえ物に使える

モンステラ

2014-01-14 | 樹木 草花


大きな切れ込みが有る変わった葉の形をしている
葉に穴の開いたのもあるそうだ
この奇怪な形から「怪物のような」と言う意味のラテン語「Monstera」が名前になった

サトイモ科の植物で熱帯アメリカの多雨林に自生するつる性植物
日陰を好み大木の幹などによじ登りながら葉を蜜に広げ成長する
取りつかれた大木はすっぽりと覆われてしまい枯死してしまう
モンステラは絞め殺し植物である
モンステラ属の仲間は20種類ほど有って身が食用になるものもある

葉の形が面白いので観葉植物として売られている

ウグイス

2014-01-13 | 野鳥


都心の公園何処へ行ってもチャッチャッチャッと地鳴きの声は聞こえるが 藪の中でさっぱり姿を見せない鳥だ

名前は「うぐい」が鳴き声から「す」は鳥を表す接尾語で「からス」「ほととぎス」などの「ス」と一緒と言われている 今では「法 法華経」と聞きなしていて「うーぐい」と言う鳴き声は違和感がある

留鳥又は漂鳥 積雪のあるところに居るものは冬には暖地に移動し公園などに良く現われる
大きさは15cmほど 主に昆虫類 クモ類などを食べる

ウグイス色:黄緑色がかった明るい色だが実際のウグイスは茶褐色
この茶褐色は江戸時代には「鶯茶」と言って女性に好まれた色とか・・
鶯の谷渡り:ケケケケ ケキョケキョと大きな声で鳴く警戒音 良く響くので谷を渡っている声に聴きなした

鶯の谷よりいずる声なくば 春来ることをたれか知らまし(大江千里)


コスズガモ

2014-01-12 | 野鳥


迷鳥で年に数羽の渡来が記録されている
去年は2月頃まで今年は正月早々まで水元公園に居た

スズガモに似ているが頭の形 嘴の先の黒斑が小さいなど少し違っているが見た目はほとんど一緒
大きさは43cmでキンクロハジロなどと一緒に淡水域にいる(スズガモは45cmで主に海に居る)

記憶では6年ほど前に上野不忍池に居て見たがそれ以来の都心への渡来だ

カワウ

2014-01-11 | 野鳥
  

抱卵中のカワウがいた
この寒い時期に繁殖行動はウの仲間くらいかも知れない
早い者は10月頃には婚姻色になり11月からは巣作りと産卵
婚姻色は顔を包む部分と腿に白い羽毛が生える
今や樹木の上でコロニーを作り子育ての真っ最中

ウ類の翼は他の水鳥に比べて油分が少ないので水を吸収しやすい
そこで杭の上などに上がって羽を広げ乾かす
黒い鳥には違いないが良く見ると肩羽 雨覆 風切羽は茶褐色で黒い羽縁がある

「ウ」は「浮く」「産む」「うみどり」などの言葉の頭の一文字を残した省略形と言われている
カワウ:留鳥 大きさ81cm 主に淡水にすむ 他のウ類とは異なり樹上で集団営巣するのが特徴
世界に広く分布している

ツワブキ(八重)

2014-01-10 | 樹木 草花


八重のツワブキが咲いていた
大分前に八重のドクダミを見たが ツワブキの八重は初めてだ
園芸品種だろうか 最近は変わったものが簡単(かどうか)に作られる感じがする



こちらは普通のツワブキ
葉に光沢があるフキの意味の艶蕗がなまったと言われる
他の花が終わった初冬の頃に咲く 初冬の季語
葉柄はフキと同じようにキャラブキにして食べられる
火であぶった葉を打撲 腫物 切り傷に張ると良い
根 茎は乾燥させたものを煎じて飲むと健胃整腸下痢に効果が有る

ウラギンシジミ

2014-01-09 | 虫類


ササの葉の裏にウラギンシジミがひっそりと止まっていた
裏側が銀白色なのでウラギンシジミ
表翅は茶褐色の地にオスは前後翅の中央に赤い斑 メスは白い斑が有る

成虫は常緑樹の葉裏で越冬する
冬の暖かい日には都市部の公園でも目にする

食草は春から夏はフジ類 秋には主にクズを食草にする
花にはあまり訪れず腐果や獣糞などで吸汁するほか湿った路上で吸水もする
シジミチョウの仲間では少し変わったチョウだ

クロスジフユエダシャク

2014-01-08 | 虫類


雑木林の中をヒラヒラ小さな蛾が飛んでいた
クロスジフユエダシャクだ
葉の上で体を暖めているのだろうか

冬に成虫が発生するシャクガ科の総称をフユシャク(冬尺蛾)という
フユシャクの中では数少ない昼行性で更に飛んでいるのはオスのみ
メスは翅が退化していて無い
腹の先からフェロモンを出してオスを呼ぶ

多くの虫たちは冬には姿がなく天敵も少ないだろうから この時期に出て来るということは凄い戦略だ
更にはメスは翅を捨てエネルギーを交尾産卵に使うという 3cm足らずの虫とは思えない生き方だ

ナズナ

2014-01-07 | 樹木 草花


早正月も7日 松の内も今日まで 七草粥を食べてお持ちで重くなったお腹を調整
セリ ナズナ ゴギョウ ハコベラ ホトケノザ スズナ スズシロ春の七草

七草粥は春の七草を入れて炊いた粥
後にはナズナ又はアブラナのみを用いた
室町時代からナズナは入れるようになった
ナズナは利尿 解熱 止血作用があり 七草の代表がナズナと言ってもいいかも・・

七草の囃し・・七草粥を作る時にまな板にナズナ又は7種の菜やすりこ木杓子などを乗せ 吉方(えほう)に向かい囃し言葉を唱えながら打ち叩く風俗
その囃し言葉「唐土の鳥が日本の土地へ渡らぬ先にナズナナナクサ ナナクサナズナ」

ナズナ:愛ずる(めずる)菜と言う意味の撫菜(なでな)がナズナになったとの説が有る
別名ペンペングサは果実の倒三角形の形を三味線のバチに見立てた

クロスジホソサジヨコバイ

2014-01-06 | 樹木 草花


黒い筋に赤い模様が入って綺麗なヨコバイ
ヨコバイ科ホソサジヨコバイ亜科でこの仲間は頭部(右側)が細長いので匙に見立ててホソサジヨコバイ

写真はメスでオスは黒い筋だけで赤い模様は無い
この虫に限っては珍しくメスが綺麗

目玉模様の黒い点が見えるがこちらが尻
目に擬態して天敵の攻撃で的を外らすことが出来る
あだ名は「まえむきだまし」

大きさは5mmほどで秋から春にかけて八つ手の葉で良く見かける

クロチク

2014-01-05 | 樹木 草花


今日は24節季の小寒
寒の始まりで小寒から立春までが「寒の内」で本格的な冬の寒風と降雪で寒さは厳しくなる

幹(稈(かん)と言う)が黒い竹が有った
クロチク(黒竹)という 紫竹(しちく) 烏竹(うちく)とも言われる

稈は始めは緑色だが秋には黒斑が現れ始め2年目には紫黒色になる
庭や茶室のそばに植えられる
筆軸や掛け軸などに良く使われる 

ゴレンシ

2014-01-04 | 樹木 草花


果実の断面が星の形をしているので別名スターフルーツ
和名は五斂子(ごれんし)

東南アジアなどを中心に熱帯各地で栽培されていて 日本では沖縄県や宮崎県で栽培されている
カタバミ科の常緑木本 実の味や大きさの異なる多くの栽培品が有る

味は薄く酸味が有る
生食で食べられるサラダ ピクルスや漬物 砂糖漬けなど加工して利用する 

ラフレシア

2014-01-03 | 樹木 草花


ドーンと大きい世界最大と言われる花ラフレシア
花の直径は90cmもある
その実物大の模型が有った

インドネシア辺りの熱帯雨林に見られる
葉も茎も根もなくぶどう科のつる性植物に寄生する

雌雄別花で花粉を運ぶのはハエの仲間
花が咲くまで2年もかかり咲くと2~3日で枯れる
開花すると悪臭を放ちハエを呼ぶ

ずっと昔ボルネオへ行った時この花の話を聞いたが見損なった

オオタカ

2014-01-02 | 野鳥


オオタカは一番身近な鷹らしい鷹だ

里山の自然のシンボルとして大事にされてきた
関東とその周辺で約6000羽 繁殖個体数が全国で2000羽ほどいるとされ絶滅危惧種から解除されて 普通種扱いになった
今まではオオタカの巣が有ると道路工事等はストップして保護してきた
そのお蔭でか都心の公園でも見ることが多くなった

九州以北では留鳥 大きさオス50cm メス56cmでメスが一回り大きい
成鳥は上面は暗灰青色で胸に灰褐色の細かい横斑が有る
写真は若鳥で胸に褐色の縦斑
主に鳥類を捕るがネズミやウサギなども食べる