トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

雪とアオジ

2014-02-13 | 野鳥


雪の隙間の斜面にアオジがエサ取りをしていた
頭から顔にかけて黒い方がオス
アオジのアオは青色ではなくて緑色:日本では緑色のことを青色と表現することが多い 理由は諸説ある
「ジ」はホオジロ科の鳥の古名「しとど」の略

留鳥又は漂鳥 本州中部以北では繁殖していて 冬は暖地に移動する
冬鳥としても多く渡来して市街地の公園でも良く見られる
全長16cm 低木層や地上を跳ね歩き昆虫類クモ類草の種子などを採食する

環境省が行っている鳥類標識調査では毎年15万羽の鳥に足環をつけているがそのうち3万羽はアオジでダントツに多い 個体数が多いうえ捕まえやすいこともあるのかもしれない

雪の中のタシギ

2014-02-12 | 野鳥


降り積もった雪の中タシギがいた
真っ直ぐな嘴 明瞭な頭側線 過眼線 頬の線
地上性のタシギの仲間を「じしぎ」類と呼んでいて識別の難しいのもいるがタシギはよく分かる

旅鳥又は冬鳥として普通に渡来し本州中部以南では越冬する
水田蓮田沼地河原などにいる 全長27cm
長い嘴を泥の中に差し込んでミミズ類貝類甲殻類や昆虫類の幼虫などを食べる

雪のキセキレイ

2014-02-11 | 野鳥


道路の端に寄せた雪の間からキセキレイが出てきた
大雪で大わらわに道端で餌を探している様子

セキレイ類で良く目にするのがハクセキレイ セグロセキレイ キセキレイ 川の下流 中流 上流と緩い住み分けが見られると言われているが都心周辺ではほとんど混在していると言ってもいい

留鳥として分布し水辺近くにいることが多い
水辺を尾を振りながら歩き回りクモや昆虫類を捕える

大きさは20cm セグロセキレイ ハクセキレイは21cmであまり大きさは変わらないがキセキレイの体重は半分ほどでスズメと同じ位しかない 尾羽が長く体がほっそりしているのだ
尾を振る動作も他のセキレイより軽々して大きい

イザナギノミコトとイザナミノミコトが子宝に恵まれる秘訣を セキレイ類の腰の動きを見て学んだし
セキレイが軒下などに巣を作った家は子宝に恵まれると言い伝えが有る 

ムクドリ

2014-02-10 | 野鳥


雪の原っぱでムクドリが群れて餌を漁っていた

木の実特にムクノキの実を好んで食べるのでつけられた名前
「むれきどり(群来鳥)」の転略とか「むくつけしとり」の略が語源の説もある

九州以北で留鳥 市街地集落周辺農耕地などで普通に見られる
全体に黒っぽいが嘴と足は橙色
群れで居ることが多い 特に集団でねぐら入りする徳は大きな群れになる
駅前の街路樹などを塒にして騒音と糞害で嫌がられることもある

大きさは24cm 樹上や背の低い草地芝地などで昆虫類木の実などを食べる
ムクドリ類の代表格の鳥

雪だるま

2014-02-09 | 日記


降った降った 大雪だった
都心では26cmの積雪だった
わが家の庭では35cmもあった

戦後3番目の大雪
1951年2月 33cm
1954年1月 30cm
1969年3月 30cm

早速雪だるまを作った
初めは可愛いウサギの積りが 細面になってしまい今年の干支のウマに変更 おまけに耳まで付けたらなんだかわからない顔になってしまった ネズミ? クマ?

ヒバリ

2014-02-08 | 野鳥


早暁目が覚めたら一面の銀世界
雪は一日中降り続いてまだ降っている 今のところ積雪17cm 大雪だ

春の青空にピーチクパーチク囀るヒバリが雪の畑で餌を漁っていた
晴れた日に囀るので「ヒハル(日晴)」の意味という
漢字では雲雀と書くが雲に届くほど高く舞い上がる小鳥の意味を込めたもの

留鳥又は漂鳥 農耕地草地川原などにいる 大きさは17cm
地上での行動が多く植物の種子や昆虫類などを歩きながら食べる
雌雄同色だがオスは冠羽を立てメスはあまり立てない

永き日を囀り足りぬ雲雀かな(芭蕉)

ヒヨドリ

2014-02-07 | 野鳥


ヒヨドリがセンダンの実を啄ばんでいた
嘴の大きさに比べて少し実が大きすぎるらしくかなり取りこぼしている

ヒーヨヒーヨと鳴くのでヒヨドリ
今ではほぼ一年中数多く見られるが このような状況は1970年代頃からだと言われている
昔は今ほど数も多くなくて冬鳥か漂鳥だった

留鳥又は漂鳥 北方のものは冬は暖地に移動する
雑食性で木の実 花 芽 蜜 動物質の昆虫 小型の両生類その他を食べる
この時期に庭のビワの葉を食べているのを見たこともある

日本列島周辺にのみ生息する準日本固有種と言ってもいい鳥




ネンドタケ

2014-02-06 | キノコ


枯れかけた木にびっしりとキノコのネンドタケが出ていた

半背着性で色は淡褐色から黄褐色又は褐色になる
肉は木質で硬い
コナラやシラカシなど広葉樹の枯れ木 切り株などに発生する
白色腐朽菌で材を分解する

針葉樹と広葉樹を腐らせるキノコの種類が違う
中にはカワラタケのように分解力の強いキノコは両方に発生する
針葉樹より進化している広葉樹は種類も多いのでそれに出るキノコも種類が多い
針葉樹よりも広葉樹の方が分解しやすく容易に二酸化炭素になって大気中に戻ってゆく

ウスタビガの繭

2014-02-05 | 虫類


ウスタビガの繭が枯れ木にぶら下がっていた
逆三角形で上の端から柄が出ていて枝についている

ガの繭は土中で蛹化するもの 葉などで作った巣の中で蛹化するもの 糸で繭を作りその中で蛹化するものなどが有る
ウスタビガ(ヤママユガ科)の仲間の多くは繭を作る

ウスタビガは「薄手火蛾」「薄足袋蛾」で繭の形を提灯(手火)や足袋に見立てて名付けられた

ウスタビガは卵で越冬し4月頃孵化6月頃に繭を作り蛹になり10~11月に成虫になる
成虫になった雌はすぐに交尾をして卵を産む 自分が出てきたばかりの繭に産むこともある

木にぶら下がった繭は葉のあるうちは隠れてなかなか見つからないが葉が落ちた今頃に時折目にする
10月頃に羽化するのでこの繭は中は空っぽで幼虫は居ない
繭の下の方には水抜きの小さい穴が開いてなかなか良くできている

タヒバリ

2014-02-04 | 野鳥


昨日の節分はポカポカ陽気
今日の立春は雪の降る寒い一日だった
♪はーるよこい はーやくこい♪

今年の冬シーズンは小鳥類が少ない
ツグミやジョウビタキは何とか見られるがマヒワ ウソその他の小鳥は何処へ行ったか・・

ヒバリに似ているが冬枯れの田畑に多いのでタヒバリ
冬鳥として全国に渡来
河原や海岸 農耕地 草地の地上を歩き回って昆虫や草の実を食べる

セキレイ科の鳥でこの仲間は尾を上下に振るものが多い
おおきさは16cm 雌雄同色

シラコバト

2014-02-03 | 野鳥


埼玉県の越谷を中心にした関東の一部のみに生息している
生息地が限定的なので江戸時代に鷹狩の狩猟鳥として移入放鳥したとの説もあるが 元々自然分布していたとも言われている

留鳥で人家付近の林などに居る 大きさは33cm
小群れで行動し農耕地や空き地の地上で草の実や穀物を食べる

キジバトなどに比べて白っぽいのでシラコバト(白子鳩)
日本版レッドリスト絶滅危惧種Ⅱ類 埼玉県の県鳥

コガラ

2014-02-02 | 野鳥


コガラは冬でも山地に留まることが多い
雪山に残れる秘訣は秋の内から食料の貯蔵に励み ある調査によれば10月に取った食料の内9割は蓄えに回すという
冬の食料は秋に蓄えた物が7割を占めるそうだ

カラ類の中では嘴が特に強くキツツキのように朽木を突き中の昆虫を捕えることも出来る
更には朽木に自分で穴を掘り巣を作ることもする

留鳥 山地の林に居る 大きさは13cm
頭が黒くベレー帽を被ったようで人怖じしない鳥で結構人気ある

ならびいて友をはなれぬこがらめの ねぐらにたのむ椎の下枝(山家集)

カワラヒワ

2014-02-01 | 野鳥


梢にカワラヒワが十数羽群れていた

ヒワはアトリ科の鳥の総称で「ひはやか」(小さく繊細でたおやかなこと)から来た語といわれる
江戸時代からマヒワと区別してカワラヒワと呼ばれるようになった

アトリ科の鳥で留鳥(漂鳥)又は冬鳥
北方のものは冬には暖地に移動し市街地の公園でも良く見られる
大きさは15cmでほぼスズメ大
風切の基部が黄色で飛翔中は幅の広い横帯になってよく目立つ

冬には北から別亜種のオオカワラヒワが渡来する
カワラヒワより大きく風切の外縁の白い部分が多い

この時期には群れで居ることが多くスズメだと思っているとカワラヒワだったりしてラッキーな気分になる