トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

カモメギク

2018-12-16 | 樹木 草花


ブラブラ歩きの皇居東御苑で珍しい野菊に出会った

黄色の野菊 カモメギクは、アワコガネギク(別名キクタニギク)の古典園芸品種で、江戸時代に作られた
皇居の吹上御所に有ったものを、皇居東御苑に移植した
今ではここにある2株のみになっている

普通のアワコガネギクと比べて葉の切れ込みが細かく入っていて、舌状花の花弁がやや細め
2014年に国立科学博物館の調査解析によると、生物学的にはアワコガネギクとの違いはないとされている
花期は10~11月

エガミブンタン

2018-12-15 | 樹木 草花


皇居東御苑で、日本古来の品種を植樹してある古代果樹園に、エガミブンタンと言う大きな柑橘類があった
ここにはカキ モモ リンゴ ナシ 柑橘類が植えられている

大きさは握りこぶしより大きいくらいで、800gほどもあるそうだ
アジはすっきりしていて美味しいと言う 皮が厚そうだ・・まだ食べたことは無い
葉はユズなどで見られるように、葉柄に翼がある

江戸時代に今の長崎県で、実生苗から偶発的に発生した品種
今では一部で作られているが生産量は少ない

セスジツユムシ

2018-12-14 | 虫類


庭先や公園 林縁に普通に居る ツユムシと似ていて紛らわしい
背中に筋が入っているのでこの名前になった

卵で越冬して、成虫は8月から11月頃まで見られる
主にイネ科植物の茎を食べる
植物食のこの仲間は、大あごの中に発達した臼歯を持っている

チチチヂーチョヂーチョと結構大きな声ではっきりと鳴く
メスも鳴きプチプチプチと呼びかけるように聞こえる
大きさは35mmほど

ハラビロカマキリ

2018-12-13 | 虫類


12月になってもまだハラビロカマキリがウロウロしていた
ハラビロと言うが体全体が幅広い 大きさは6cm程有った
前翅に白い小さな斑紋があるので分かり易い

卵(卵嚢)で越冬して、7~12月頃まで見られる
卵は茎や枝、建物の壁面など人目に付くところにもよく生んでいる
泡の塊りを付着させて、中に卵を纏めて産む この泡の塊りが固まって卵嚢となる
卵の数はメスの栄養状態に左右される
幼虫は親と同じ形をしている

カマキリの仲間は日本では約10種類 公園などで見かけるのはハラビロカマキリ オオカマキリ コカマキリが多い
体色は緑色、褐色 その中間色と様々
食べ物は昆虫類

アカボシテントウ

2018-12-12 | 虫類


斑紋の紅色が深くて魅惑的なアカボシテントウ
前翅は黒くて強い光沢があり、赤の斑紋が1対入る

ケヤキの樹皮の下などで成虫で越冬して4月頃から11月頃まで見られる
幼虫はイモムシ型で全身に突起があり、長い足がある

クヌギやクリなどブナ科やウメなどに付くタマカタカイガラムシなどカイガラムシ類を捕食する益虫
大きさは6mm程有った

ルリビタキ

2018-12-10 | 野鳥


青色のヒタキ類
以前はツグミ科だったが最近の分類ではヒタキ科で名前と揃った
冬に人里に降りてくるので昔は「ゆきひたき」と言って冬の鳥として扱われていた

留鳥(漂鳥)
シベリアや千島から渡ってくる個体もいる

繁殖期には亜高山帯の林に居て 冬には低地から山麓に移動する
樹木の比較的多い公園などにも顔を出す
越冬地では縄張りを持ち1羽で生活し、樹上や地上で昆虫類や木の実などを採食する

冬羽では、オスはルリ青色の上面 橙黄色の脇
メスは青みがかった尾羽と橙黄色の脇
オスの若鳥はメスに似ている ルリ色になるまで2年以上かかる。メスと同じような羽色で繁殖するらしい
大きさは14cm

キクイタダキ

2018-12-09 | 野鳥


キクイタダキは頭頂の黄色が目立つ 黄色い部分を菊に見立ててキクイタダキと言う

留鳥又は漂鳥
シベリアのタイガに多く住み、日本では亜高山帯のトウヒやシラビソなどの樹林で繁殖する
冬鳥として渡来するものもいて、数は年によって変化する 今年は多いともっぱらの噂
冬は低山の針葉樹林に移動する
針葉樹林の間をせわしなく動き回り、昆虫類やクモ類を採食する

雌雄ほぼ同色
頭の中央は線上に黄色く、オスにはこの黄色い部分に赤い頭央線があるが見えにくい
その他は雌雄とも同じ
大きさは10cm 体重は5gほどで日本では最も小さく、最も軽い

アビ

2018-12-08 | 野鳥


アビが沖合の海上に居た

冬鳥 北海道では旅鳥
九州以北の海上に居る 海上が荒れると内湾や港 河川などにも入って来る
越冬中は主に単独か小群れで過ごし、潜水して小魚を捕る

雌雄同色 嘴がやや反りかえり、上面は暗灰色で白斑が多く有る
陸上にはほとんど上がらないが、地を這うように歩く
大きさは61cm 体が大きい割には助走なしで飛び立てる

かって、瀬戸内海では潜水したアビ類が海面近くに追い上げるイカナゴやそれを追って来るタイを一本釣りで捕る「鳥持網代漁」が行われていたが、300年続いたこの伝統的な漁も、近年のアビ類の激減により1980年に幕を閉じた

ミコアイサ♀

2018-12-07 | 野鳥


今日は24節気の大雪 雪が降り続け積もる頃

ミコアイサ(巫女秋沙)はオスの美しい色彩を巫女の衣装に見立てたもの
アイサは秋早く(秋沙)に渡って来る鳥とか 秋去り(冬になる)からの転化とかと言われる

冬鳥 北海道では少数が繁殖している
湖沼 池 川などに居るが海上に居ることもある
アイサ類は潜水して魚を取るのに適応したカモで、嘴はカギ状で細く縁にはギザギザがある
潜水して主に魚類や貝類 甲殻類などを捕る

オスは白い体にパンダを思わせるような特徴的な黒い斑紋がある
愛称はパンダガモ
メスは頭から後頭は茶褐色で下面はそれよりも淡色
大きさ42cm

ビロードキンクロ

2018-12-06 | 野鳥


ビロードキンクロは黒のビロードのような羽色のカモ

冬鳥 沖合の海上に居る
クロガモに交じって良く見られたと言うが最近は少ない
海ガモの中でも特に潜水能力が優れていて、潜水して貝類や甲殻類を捕る
危険な時も潜水して逃れる

オスは全体が黒く目の下に三日月形の黒い斑が有り、嘴の基部が膨らんでいる
メスは全体が黒褐色で、目先と耳羽の部分に白斑がある
大きさ55cm

ツワブキ

2018-12-05 | 樹木 草花


ツワブキの名は、葉に光沢があるフキの意味の艶蕗が訛ったものと言われる
石蕗と書くことが多い

キク科の海岸などに生える常緑の多年草 庭などにもよく植えられる
根生葉は4~15cmの光沢のある円状腎形で長い柄がある
葉の間から30~70cmの太い花茎を出し、約5cmの黄色い頭花を付ける
まわりに雌性の舌状花が1列に並び、中心部には両性の筒状花が多数集まっている
他の花が終わった頃に咲き、初冬の季語にもなっている
花期は10~12月

若い葉や茎を手で折り採り、葉柄はフキと同じようにキャラブキにして食べる
茹でて各種和え物 煮物 佃煮 油いためなども美味しい
火であぶった葉を、打撲 腫れ物 切り傷に張ると良い
根茎は乾燥させたものを飲むと、健胃整腸 下痢などに効果がある

地軸より咲きし色なり石蕗の花(原 石鼎)

ヒマラヤザクラ

2018-12-04 | 樹木 草花


新宿御苑のヒマラヤザクラが真っ盛り

ヒマラヤザクラはヒマラヤ山脈の標高1100~2300mに分布している
サクラの野生種の一つで大きいものは30mにもなる
花は11~12月にかけて咲く
雌雄両性花で、花の色は桃色~白色 ソメイヨシノよりしっかりした感じの花だ

実は15mm程の卵形で黄色から熟すと赤くなる
食べられ中の種も食べられるそうだ 料理にも使われる
花は蜜が多いようで虫も鳥も来ている

炭酸ガスや窒素酸化物の吸収率が高く、環境浄化木 温暖化対策の材料の一つとして注目されている

モッコク

2018-12-03 | 樹木 草花


モッコクの実が裂開して赤い種子を出した

モッコク科の常緑高木 10~15mになる
葉は互生で枝先に集まって付く 葉柄しばしば赤味を帯びる
両性花の株と、雄花だけの株がある
花は6~7月 葉腋に1.5cmほどの初めは白後に黄色くなる花を下向きに付ける
花弁は5個狭長楕円形で平開する

果実は蒴果 1.5cm程の大きさの球形で10~11月に赤く熟す
樹上で赤く目立つため、アカミノキの別名がある
果皮は肉質で熟すと不規則に裂開し橙赤色の種を出す

江戸時代重視された造園木、江戸五木の一つ
葉を乾燥したものを煎じて飲むと腎疾患や肝疾患に良い
樹皮は繊維を褐色に染める染料になる

オヤマボクチ

2018-12-02 | 樹木 草花


オヤマボクチ(雄山火口)はキク科の草原や山道沿いの日当たりの良い場所に生える多年草
茎は太く紫色を帯び、上部で枝分かれし1~1.5mの高さになる
根際から出る葉は長さ30cmほどで、卵形をしている 上部の葉は小型
裏面には白い綿毛が密生していてゴボウの葉に似ている

頭花は4cm程で、花筒が短くずんぐりしていて下向きに咲く
筒状花は暗紫色
アザミと同じように、花柱の途中に膨らみがあり、葯筒から花粉を押し出す働きをする

若い葉は香りが良く、ヨモギ同様にお餅に混ぜて使ったり、各種和え物 汁の実 テンプラにすると美味しい
根茎はきんぴらや味噌漬けにして食べる