トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

アオヤンマ

2023-07-16 | 虫類

名前の通りこれもヤンマの仲間

最近あまり見られなくなった

 

5~8月に平地から丘陵の池で見られる

全身が鮮やかな黄緑色か青緑色

腹部3節がくびれず、全体が寸胴型の大型のヤンマ

大きさは7cm程

 

5月過ぎ夜間に羽化して、すぐには近くの草むらで過ごす

成熟すると沼湿地の植物の間をメスを探して飛び回る

交尾は草むらの中で静止していることが多い

メスは植物の生体組織内に卵を産み付ける


マルタンヤンマ

2023-07-15 | 虫類

マルタンヤンマのメスが縦止まりしていた

 

ヤンマの仲間でヤンマ科は日本では23種居る

6~10月に、池やその周辺の林縁などで見られる

街中の小さな池でも見られることがある

 

夜間に羽化をして、夜明けとともに樹林地へ飛び立ち日中は暗い樹冠で過ごす

朝夕に活発に餌をとる

大きさは8cm程

全身が赤褐色色で、黄色い斑紋があるが、成熟するとオスは鮮やかな青色になる

メスは水面に出た植物の生体内などに産卵する


ミソハギ

2023-07-14 | 樹木 草花


お盆のころに咲き、仏前に供えることが多いなど、祭事によく使われるのでミソハギ(禊萩)という

ミソハギ科の山野の湿地に生える多年草 高さは50~100cm程になる
ミソハギ属はミソハギとエゾミソハギの2種がある
葉は十字状に対生し、4cm程の広披針形、基部はクサビ形で茎を抱かない

花は7~8月に咲く
葉腋から集散花序を出し、紅紫色で約1.5cm、花弁は4~6個有る花を咲かせる
雄しべと雌しべは、長さに長中短の3型がある
長い雌しべには短と中の雄しべ、と言うような組み合わせになって咲く

ハグロソウ

2023-07-13 | 樹木 草花


ハグロソウは葉が暗緑色で、黒っぽく感じるので付いた名前らしい
漢字では葉黒草と書く

キツネノマゴ科の山地の木陰に生える多年草
茎はまばらに枝分かれして高さ30cm程になる
葉は暗緑色で対生し、2~10cmの卵状長楕円形又は披針形で全縁


枝の先または上部の葉腋に花柄をだし、その先に2個の葉状広卵形の苞に包まれた紅紫色の花を付ける
花冠は2唇形で下唇の方が幅が広い
雄しべは2個、雌しべが1個見える

果実は1cm程の蒴果
種子は3mmほど、やや円形で多数の点状突起がある

ナツメの花

2023-07-12 | 樹木 草花


ナツメの小さな花がずらりと並んで咲いていた

クロウメモドキ科の中国北部原産の落葉小高木 高さ10m程になる
樹皮は黒褐色から灰色で、小さく不規則に縦の割れ目が入る
葉は互生し、葉身は3cm程の卵状楕円形、3個の脈が目立ち縁には不揃いな鈍い鋸歯がある

花は6~7月に咲く
短枝に束生する小枝の葉腋に黄緑色の小さな花を数個つける
花は5mmほどで、花弁と萼片は5個
萼片は広卵形で先は尖り、花弁はさじ型で小さい

果実は核果で2cm程の楕円形、10~11月に暗紅色に熟す
果実は甘く、生食の他干したり砂糖漬けにする
利尿強壮の薬効がある

タマアジサイ

2023-07-11 | 樹木 草花

 

タマアジサイの名前は、開花前の花序が総苞に包まれて球形をしていることから付けられた
出会ったのがそれではないかと思う
花序が展開すると総苞は落ちてしまう
日本固有種

ユキノシタ科の落葉低木 高さ1~2mになる
葉は対生し、葉身は10~25cmの長楕円形~倒卵形
基部は円形~クサビ形、縁には歯芽状の細かい鋸歯がある

7~9月、枝先に10cmほどの散房花序を出す
装飾花は白色~帯紫色で萼片は3~5個長さ1cm程、両性花は薄紫の涼し気な色
装飾花の大きな花弁状の花びらは萼片

花(9月のもの)


ハンゲショウ

2023-07-10 | 樹木 草花


夏至から11日目に当たる72候の一つ、半夏生の頃に花が開き葉が白くなるので名前になった
又、葉の表面が白いので片白草とも呼び、半化粧と書くこともある

ドクダミ科の高さ1m程の多年草
水辺や湿地に生え、全体に臭気がある
葉は互生し、5~15cmの卵状心形

6~8月に上部の葉腋から10cm程の花穂を出し、小さな花を多数つける
花穂は初め垂れているが、下の方から開花するにつれ立ち上がる
開花した花が穂の頂点になる
花が咲くころ花穂を囲む上部2枚ほどの葉が白くなる
花終わる8月頃に、元の緑色に戻る
白く見えるのは気泡で、指でこすると抜けて緑色になる

ツバメの雛

2023-07-09 | 野鳥


ツバメの子育てもそろそろ最終段階
ヒナが大きくなって巣も手狭のようで、後ろの雛は押しつぶされそう
古くは「つばくらめ」と呼ばれていた
「つば」は鳴き声、「くら」は小鳥の総称を表す方言、「め」は群れを示す接尾語と言われる
ツバクラメの略がツバメとなった

夏鳥 種子島以北に渡来する
ツバメの渡来は、サクラの開花と並んで春到来のシンボル
市街地や集落周辺に住み、人家や商店の軒先、駅舎、ガレージなどの人工構造物、特に人の出入りのある所に営巣する
ツバメは害虫を捕食する益鳥で、昔から大切にされてきた

泥と枯草でおわん型の巣を作り子育てする
一度の雛の数は4羽ほどで、父親がそれぞれ違うことが多いそうだ
夏までの間に2~3回子育てをする
繁殖が終わった個体や幼鳥は、アシ原などをねぐらとして大群になることがある
比較的低空を飛び回り、飛んでいる昆虫類などをとる

雌雄同色
額と喉は赤茶色
腹と下雨覆いは白い
尾羽は二股で長い・・燕尾服の名前のもと
大きさは17cm

ササゴイの親子

2023-07-08 | 野鳥

 
            (親子)              (若鳥)


ササゴイも子育て真っ最中
ササゴイは水辺近くの木の上に小さなコロニーを作って繁殖する
他のサギ類と混合コロニーは作らない
ここの池でも中洲の林に3~4個のコロニーを作って繁殖した
ササゴイの名前は翼の模様が重ねたササの葉のように見えることから付いた
又一説には「ささ」は小さいことを意味し、小さい目をしたゴイサギの意味だという

夏鳥 暖地では少数が越冬する
河川、湖沼、水田などで見られる
朝夕に活動するものが多いが、日中も活動する
魚類を主に捕り、カエルや水生昆虫も食べる

雌雄同色
ゴイサギに似ているが、それより小さく翼は全体に黒っぽく見える
大中雨覆いにはササの葉を思わせる模様がある
若鳥は全体に褐色で、上面の羽縁ははっきりしていて、体下面には縦斑が多い
大きさは52cm

ツミの幼鳥

2023-07-07 | 野鳥


ツミが巣立ちはしたが、まだ巣の周りを行ったり来たり飛び回っていた
平安時代からメスは「つみ」、オスは「えっさい」と呼ばれていた
雌雄があまりにも異なる体色の為、近年まで別種と誤認されていたという

九州以北では夏鳥で、少数が関東以西で越冬するタカ科の仲間
平地から山地の林にいる
近年は市街地に生息するものが増えている
多くは3~4月頃に渡来し、つがいで行動する
小鳥類を主に、昆虫類も捕る
渡去は9月下旬から11月上旬で、1羽か数羽が距離を置いて飛行する

オスの上面は青黒色で、喉からの体下面は淡い橙色の横斑
メスの上面はオスよりも少し淡色で、喉からの体下面は灰褐色の横斑がある
幼鳥の上面は濃褐色、体下面は胸元まで縦斑で脇腹は横斑になる
幼鳥やメスには喉の中央に灰褐色の線がある
大きさオス27cm、メス30cm・・キジバトより小さい

クサギカメムシ孵化

2023-07-06 | 虫類


クサギカメムシが卵から孵るところに出会った
卵は全部で11個
6個はすでに孵って幼虫になっていた
孵って空の卵は色が白くなっている
空の卵の殻は壊れもせず丸い形を保っている
上部は丸く穴が開きフタが開いたようになっており、脇にフタと思しきものがぶら下がっている
まだ孵化していない卵は、色が黄色い

クサギカメムシ:
成虫越冬して4月から9月にかけて現れる
越冬のため家屋などに入り込み、強烈な悪臭が嫌われている
広葉樹林に居て、クワ、クサギ、の他ウメやモモ、ナシ、リンゴなどの果汁を吸うので害虫とされる
茶色い体に黒色点があり、大きさは15mmほどの大型種
大きさや色彩にかなりの変異がある

オオヒラタシデムシ

2023-07-05 | 虫類


オオヒラタシデムシの成虫(左)と幼虫
名前の通り平たいシデムシで、へばりつくように歩いていた
シデムシの仲間(シデムシ科)は約40種居る

成虫で越冬して、4月から10月に見られる
体色は少し青味のある黒色、扁平な体で触角の先端が膨らんでいる
成虫の大きさは2cm程
オスは翅端が丸く、メスは突出している

平地から山の林床や草原などの地面を歩いている
分布は広く、街中の公園でも見られる
食べ物は動物の死体や糞、腐った植物などで、土に戻す役割を果たしている
幼虫も動物の死体を食べ、土の中で羽化する

ヤブキリ

2023-07-04 | 虫類


藪に住むキリギリスなのでヤブキリという
キリギリスに比べて翅が長く、足の刺も長くて鋭い

卵で越冬して、成虫は6~11月に見られる
幼虫は初めは植物を多く食べるが、次第に動物性の食べ物に変わってゆく
それにつれて性質も獰猛になり、成虫になると自分より体の大きいセミまで捕食するようになる

平地から山の、木の上や丈の高い藪などに居る
食べ物は色々な植物の葉や、小昆虫の死骸
鳴き声は ジリリリリと続けて鳴いたり、ジッ、ジッ、と切ってなく
大きさは4cmほど

ムラサキニガナ

2023-07-03 | 樹木 草花


独特の形の花が紫色で白い乳液は苦いムラサキニガナ

キク科の山地の林縁に生える多年草
茎は高さ1m程になり中空
葉は互生し、茎の下部の葉は羽裂し、上部の葉は小さく披針形

花は6~8月に咲く
枝の先で分枝して円錐花序を作り、径1cm程の紫色の頭花を多数下向きにつける
頭花は舌状花の集合体
舌状花は10個ほどで、花被片先端に5個の鋸歯がある
花被は筒状の先で平開する
柱頭は2裂して丸まる

果実はそう果
狭長楕円形で長さ3cm程
黒色で細肋がある、先端の冠毛は白い

ジンジソウ

2023-07-02 | 樹木 草花


通りがかりのお宅の玄関先に置いてあったジンジソウ
ジンジソウ(人字草)は花の形が人の字に見えるので付いた名前

ユキノシタ科の山地の岸壁に生える多年草
見たのは園芸品かも知れない
根生葉は束生し、長さ5~15cmの柄があり、10cm程の腎円形で中裂し基部は心形

花茎は15~10~35cmの高さで、集散状の花序に多数の花を付ける
花弁は5個、白色で上の3個は小さく基部に黄色斑点があり、下側の2個は長楕円形で2cmほどある
雄しべは10個、葯は橙黄色