サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

DIR EN GREY[mode of VULGAR]@Zepp Tokyo 16.7.4

2016-07-05 | LIVE
                                   
                            昨日はディルアングレイのライブを観にお台場へ。












最近、よくDIR EN GREYがやっている過去作品の復刻ツアーなんですけど
実はチケット取れなくて、どんだけ人気なんだ「VULGAR」!って一度完全に諦めたんです
そしたら、数日前に追加公演の告知があって、突発的かつ平日開催という事もあったのか何とか取れました
逆に言えば、そこまでしなきゃ取れない程人気の高いツアーだった、という話ですが・・・。

個人的には、「行けなかった人の為に」という目的で用意された追加公演で、
ようやく行けました。っていうのはあんまり記憶にない、或いは(あったとすれば)忘れるほど遠い昔の記憶なんだろうから
なんというか、すっごく嬉しかったですね(笑)。本当にメンバーとスタッフには感謝しかない。というか
完全に諦めてたのもあって、当日はなんだかニンマリするような気持ちでいっぱいでした
追加公演の素晴らしさを初めて、或いは忘れてるだけだったら超久々に味わった出来事でしたね
いやあ、ホントDIR EN GREY様々ですよ(笑

「VULGAR」は、去年の冬にめちゃくちゃ聴いてた時期があって、
「このアルバムのリリースツアーに行きたかったなあ。。」ってその時単純に思ったので
今年に入ってからこのツアーの報が来た時は物凄くタイムリーだな。。って嬉しくなったんです
でも結果的にチケは取れなくて、縁がなかったのか・・・。と残念な気持ちだったトコロに
今回こういう機会があって無事に観る事が出来たので
ある種運命的なものを感じましたし、
そんな出来事があった、そしてこの日のライブを観た影響もあり、益々「VULGAR」というアルバムが大好きになれた、大切な一枚になりましたね

そもそも、アルバムを作ってリリースツアーやって、はいそれでおしまい。次!ってサイクルは少し寂しいというか
個人的には何度でもそのアルバムのツアーやっても別に良いと思う。って常々思ってるので
その意味でもこういう旧譜を改めて聴かせるツアーも大変意義があると感じます
何より、リアルタイムでツアーに参加してなかった自分みたいな人間にとっては最高に嬉しいですしね。
そんな訳で、大変素晴らしかった「VULGAR」の復刻ツアーの感想です。


ちなみに、DIR EN GREYのライブを観るのは今回が初めて
リスナーとしては小学生の頃に初めて聴いてファンになった形になるので
実に約15年以上経ってライブ参加の希望が叶った事になりました
また、機会があったら是非行きたいです
DECAYSのワンマンでDieさん自体は観てたんですが。













客層は思ってた以上に男が多かった
やっぱりラウドな音像で叫びたくなるんでしょうか。。
勿論バンギャ系のお姉さま方も沢山いました
小学生の頃センセーショナルな売れ方をしてたので、そこからハマった経験があったので、
なんか今こうしてDIR EN GREYのライブに参加出来てる事がまず嬉しかったり・・・
観る前からニヤニヤ気味だったんですが、急な告知だったにも関わらずチケットは即日完売
平日の、それも月曜からお台場に集まるファン(っていうか虜?)の群れを見ていて「愛されてるなあ。」って思いながら、
開演時間からほどなくしてライブはスタート、一曲目は勿論「audience KILLER LOOP」でした。


バックに女性が拘束されて、××されそう?的なショッキングな映像が流れる中
ダイナミックに、そしてコールを含めて初っ端から盛り上がる形で始まった印象
官能的なインパクトにもゾクゾクしつつ、
そこから「MARMALADE CHAINSAW」とガンガンアゲていくテンション、
この曲は「VULGAR」の中でも特に好きな楽曲なんで、個人的なテンションも上がりましたね(笑
ある種讃美歌のようなエッセンスを感じながら、これもまた大好きな一曲「DRAIN AWAY」へと流れ込んで行く
伝わって来る物悲しくも儚いムードにウットリしつつ、生で聴く京さんの歌声はやっぱり上手く感じられました
それにShinyaさんのシャープで切れ味の鋭いドラミングもイイな。。とメロディだけではなく、アンサンブルもまたオイシイ一曲でした

続く「砂上の唄」もまたメロディアスで京さんの美声が胸に迫る仕上がり
切なさがめいっぱい伝わって来る歌声に魅せられつつ、メロディアスさに関しては音源以上に際立ってる気がして確かな進化も感じられました
そこからの「AMBER」がこれまた良かった・・・!
縦ノリでも、メロディアスでもない、この日でも貴重な横ノリを推している楽曲で
ぶっちゃけそんなに盛り上がっているようには見えなかったんですが(笑
個人的には横ノリも大好物なんで、正に最高の気分で聴いていました
こういうオルタナチックな楽曲も大好きだ・・・!!と、深々と感じつつ
京さんがポーズを付けて「ここにある。」と歌い切ったエンディングもまた鮮烈に印象に残りました
演出も派手さを控えてシックな仕上がりでしたが、自分的にDIR流の最大限の横ノリ!って感じで前半の個人的なハイライトでしたね
楽曲としても、正直かなり好きなんでその意味でもこの曲を演ってくれて凄く嬉しかったなあ。


メロディを押し出した流れは続き、「Un deux」でループするサウンドの気持ち良さを絡めて高らかに歌われた「進め」というメッセージ、
ファルセットを多用して美しい作中観を響かせた「輪郭」と至極カタルシス満点の流れが続く
最近の曲との絡め方もきちんと流れで聴ける良さがあって実にイイな。と(素直に)感じながら、
ライブは後半戦に突入して行きました。

音源の倍くらいのスピード感で奏でられた「INCREASE BLUE」を皮切りに攻撃的なモードへとチェンジ
獰猛かつラフに振り切ったアンサンブルの気持ち良さと相俟ってただただ単純に楽しく、興奮出来る仕上がりに
そして「明日無き幸福、呼笑亡き明日」がまた凄かった
軽やかなステップに乗せて歌われる毒のある詞世界、、、という音像からして痛快だったのだが
サビの「HUMAN GATE」の連呼がこれまた絶妙且つラフに歌ってるのが格好良すぎて
ロック・ショウ然とした雰囲気とも合わせて純粋に魅せられてしまいました
より噛み砕いた形での表現がすこぶる切れ味鋭く映りました
この辺も音楽性の豊かさを象徴してるな。。と感じながら、ひらすらに格好良かった「RED...[em]」、
そして京さんが途中ただ一人で、狂人のような声をあげて独特の作中観を表現し切った「蝕紅」とキレッキレの流れが続いていく
両曲とも、思ってた以上に盛り上がった印象で、特に後者に関しては鬼のようなバンドのグルーヴ感も凄まじく
ひたすらにダークで、深淵で、物悲しい世界を表現し切っている姿はとても痛快で尊く感じられました
失礼な言い方をすれば・・・いや、これはあくまで褒め言葉なんですがキ○ガイ的というか、
逆に演劇的というか、、、想像以上に素晴らしく格好良い作中観が提示されていた印象で益々この曲が好きになりましたね

月曜からヘドバンなんかしてしまった「NEW AGE CULTURE」は石つぶてのような迫力のバンド演奏が印象的、
この曲の最中、あまりに音が快感過ぎてメンバーもロクに見ずにヘドバンばっかりしちゃってた、という・・・
時も場所も忘れ(られ)るほど夢中になって、陶酔してしまった印象で自分もまだまだ若いな、って思いました(笑
つーか週初めからヘドバン、って何とも素敵ですよね・・・(爆笑)

京さんの鮮烈なアジテーションも光った「Я TO THE CORE」で叫び倒して、
ブリザードみたいな厚みのある轟音が気持ち良かった「SUSTAIN THE UNTRUTH」、
更にもう常に暴発しっぱなしの拳銃みたいな出来栄えの「The Inferno」と兎角「ス、スゴイ・・・!」としか言えない流れが続く
間に挟まれた「VULGAR」以外の楽曲は、完全にその世界観に混ざっても違和感ない曲を選んでいる印象で
その点も良かったですし、もうメロディをかなぐり捨てて激しさ「だけ」を追求しているこの曲は正にインパクト大の出来栄えで最高でした
最後に、思い切りオーディエンスを蹴飛ばして帰って行く感じ、、、が何よりロックそのもので格好良かった
こうして、感動も興奮も同じくらい点在していた「VULGAR」の復刻ツアーは終わりを告げたのでした
ありがとうございました。













audience KILLER LOOP
MARMALADE CHAINSAW
DRAIN AWAY
砂上の唄
AMBER
Un deux
輪郭
INCREASE BLUE
明日無き幸福、呼笑亡き明日
RED...[em]
蝕紅
NEW AGE CULTURE
Я TO THE CORE
SUSTAIN THE UNTRUTH
The Inferno

OBSCURE
詩踏み
CHILD PREY
THE ⅢD EMPIRE












アンコールでは、
京さんが「平日なのに暇やな」って身も蓋もない事を言ってたのが面白かったですね(笑
恐らく、急な告知、更に平日開催で即ソールドアウトっていうのがきっと嬉しかったのかな・・・?とは思いましたが。
「VULGAR」のハードな楽曲を新曲を交えつつ立て続けに4曲披露して怒濤の勢いでライブは終了しました
より激しさを増していくハードコアな感覚が兎角カタルシス満点だった「OBSCURE」から始まり、
これまた物凄く良い曲!って感触を与えつつ、京さんのめちゃくちゃに踊り狂うパフォーマンスも鮮烈だった「詩踏み」も良かった
「CHILD PREY」で最高の一体感を演出しつつ、
この頃にはお客さんの怒号も凄まじいレベルに達していて
最後の「THE ⅢD EMPIRE」に至っては猛り狂うシャウトまみれの中でこの日一番のピークを刻んで終了、
激しさ、や、勢いだけではないシャープさを感じさせる地に足がついたサウンドメイクも最後まで気持ち良くて
生で観てみるとShinyaさんの存在感は特にスゴいな。。って感じられたり収穫の多い一夜でした
っていうか、ShinyaさんとDieさんの音の絡みが凄く好みだな、って強く思ったんですけど(笑
タイトで、切れ味鋭いサウンドを保ったまま、確かに爆発するボーカルの妙は
やはり唯一無二だな。と再確認出来たワンマンでした
斯く云う自分も、
コールを求められた「THE ⅢD EMPIRE」では絶叫に近いコールをしてしまい、
その感覚こそがこの日のライブの切れ味の良さを物語っていたと思います
大好きなアルバムなので、
この夜に参加出来て本当に良かった。
DIR EN GREY、スタッフの皆さん、ハコのスタッフ、そして一緒に叫んだ虜の皆様
本当にどうもありがとうございました。追加公演の気配り、ホントに嬉しかったし、助かりました。ありがたかったです。

秋以降、
また「DUM SPIRO SPERO」の復刻ツアーや「鬼葬」の復刻ツアーがあるみたいなので、
その辺りも機会があれば参加してみたいです
今更ですが超世代な「GAUZE」のツアーに参加してなかったのは我ながらバカだなあ、って感じですが(笑
未だにコンスタントにリリースしていて、精力的に活動しているバンドなんでこれからのアクションも楽しみにしています
常に厳しい顔つきだった京さんが最後満面の笑みだった事、ToshiyaさんやDieさんが最後まで残ってファンサービスされてた事、
薫さんやShinyaさんも勿論サービスしていて、、、とそんなトコロもまた良かったですね
鳴り止まないアンコールが、この夜の素晴らしさを何よりも物語っていました

・・・、いや、本当に中々鳴り止まなかったんだけど(笑
それくらい熱い夜だったって事です!
月曜からのヘドバン、今振り返れば最高でしかなかったですね。