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【誰かに強く愛されたい】杉戸アキラ新作読切 「宇宙侍カラブキ見参!」 感想(ヤングジャンプ2016年35号)

2016-07-28 | 漫画特集
                                    
                                  素敵な笑顔だ・・・。








まず、結論から書くと、
通勤時、キオスクでヤンジャン買って
電車の中でいの一番にこの読切から読んだんですけど
朝の電車の中で読んでいて泣いてしまいました
気付けば、涙が出ていた・・・という事で
必然的に、
「なぜ泣いたのか?」を分析するような感想になります
よろしければお付き合いお願いします。




愛が欲しい・・・。


純粋に、勇気を出して、告白して、
その結果こっぴどくフられるシーンがまず強烈でした
あれはあれで残酷っていうか、頑張っても報われない
願っても届かない、想っても伝わらない、、、
そんな現実的な相様を彷彿とさせるワンシーンで正直泣けました
あの挫折があったからこそ、期待させといて落とされる悲惨な出来事があったからこそ
誰かに愛して欲しかった
誰かに必要とされたかった
そして、誰かを愛したかった・・・という主人公の気持ちが伝わって来て感情移入出来たのかもしれません

本当は誰よりも辛いのに、
本当は純粋に愛を求めてるだけなのに
イメージだけで語られて、事情も知らずにカテゴライズされて、、、
そんな空吹くんに感情移入してしまったのは個人的なものもあるかもしれません
っていうか、ある種男の辛さが端的に表現されてたからこそ泣いてしまったのかもしれませんけど(笑
頑張っても、頑張っても、頑張っても、想いが届かない、気持ちが伝わらない・・・のは
本当に男性特有のペーソスが飾り気なくリアルに表現されていて
杉戸アキラさんは女流作家の筈なのに、
なぜここまで男子の気持ちが分かるんだろう、、、って正直驚愕でしたね(笑)。

でも、泣いた理由で一番大きかったのは同じ男として
女性に振り回される気持ちも分かる、というか
あのこっぴどくフられたシーンを見た時
「可哀想・・・。」って単純に思ってしまったんですよね
その後の空吹くんの涙するシーン見てたら、そりゃリベンジしたくなる
そんな悔しさの分だけ愛を求めるのも正直よく理解出来てしまったんです
本当は誰よりも愛されたい
誰よりも必要とされたい
そして、誰よりも愛したい・・・。
そんな気持ちが男としてよく分かる、だけに
こういうテーマのお話には感情移入不可避だった、、、のが正直な感想であり
電車の中で涙したのもまた事実です それは、理由を考えると情けなくもありますけど(笑
でも、男は辛いんスよ・・・。
そんな気持ちを掬い上げてくれるような作劇に感銘を受けてしまったのが個人的な本音ですね
空吹くんの不器用なところも、強く愛されたいと願う弱い部分も、愛する女の為に頑張れる男らしい部分もみんな大好きです
この子は本当に大好きだし、幸せになって欲しいなあ、、、と強く願ってしまいますね
気持ちが分かる分、余計に・・・。あと、ルックスも個人的に好みだしね笑

本当は、あの時愛して欲しかった
あの空気が本物であって欲しかった
願いが叶って欲しかった、
けど、
何一つ叶わなかった。

そこから、足掻いて這いつくばって本物の愛を手に入れる物語、、、と考えると
これは是非連載でも読んでみたくなる作品だなあ。って思ったんですが
ボクガ最終巻の宣伝的な意味合いも(もしかして)強いのかな・・・?って思うと
連載を睨んで描いたものなのかはちょっと未知数なんですが
個人的に空吹くんに感情移入しまくってしまったので
取り敢えずアンケは当然の如く出します、
ファンレターも送ります
今回も、大手を振って支持させて頂きます。







ネネさんのあの笑顔と「惚れたよ」ってセリフを見た時、
それまでの空吹くんのジレンマが一気に晴らされたような気分になって
涙がポロポロ零れてしまいました
単発の読切でここまで感情移入しちゃってるのも傍目から見て変かもしれませんが(笑
でも、本当に救われた気分になったんですよね 愛を求めて、必死に頑張って来た様が認められた気分になった
主人公の本懐が果たされた気持ちになってしまってそれが余計に泣けたんです
もしこれが連載になって、
本当にネネさんとお付き合い出来て
空吹くんが真の意味合いで満たされたりなんかしたら
めちゃくちゃ感慨深いだろうなあ・・・って今から想像して泣きそうになってます笑
あんな過去が、生々しい過去があった分、空吹くんには本当に頑張って欲しいし
変身ヒーローものとしても勢いとコメディセンスが溢れてて良かったかと
ベタなオチも良かったですし、個人的に想像以上に面白くて
なんだか幸せな気分になれましたね


それにしても、自分は杉戸アキラさんの漫画自体が大好きなんだなあ。って改めて感じました
コミカルなキャラの相様、大胆不敵なネタ(下ネタ含む笑)、迫力ある作画、そして女の子の可愛さ・・・
そのどれもが抱きしめたくなるくらいに愛おしくて、読んでて物凄くワクワクドキドキしてしまって
そんな興奮が終始止まらなかった素晴らしいエンタメコミックでした
キャラ良し、ギャグ良し、セクシーさ良し、、、って事で
割と何でも揃ってる秀作でもあったと思います
ネネさんのおっぱい、
空吹くんの可愛い紅潮フェイス、
イデ子よろしく教室のゴリラ女(笑)に
ゲス系のネタも冴えてて杉戸節満載!って感じでした
褒めすぎかもしれませんが、これは大手振って支持したい漫画なので許して下さい

繰り返しになりますが、主人公の空吹くんの気持ちに感情移入出来る作品だったのが大きかったですね
亡くなった母親の言葉、母親の愛を知らずに育った少年が、それでも愛を求めて、裏切られて、
それでも本当の愛を求めて必死で足掻いて・・・ってテーマ性が自分好み過ぎました
彼の涙も、彼の本音も、彼の頑張りも本当に素敵だった印象
また機会があれば絶対に読んでみたい作品
また、ボクガの藤原さんが好きなそうな漫画だな~と思ったので
ボクガファンにもきっと通じる作品・・・だと信じています
元々ボクガでも変身ヒーロー要素あったしね(笑
ラブコメとしても読めますし、
これは是非是非、という感じで
いち杉戸アキラファンとして喜びと感動を禁じ得ない傑作でした

最近、日常が辛いだけに一筋の光が差し込んだ、、、みたいな心持ちでした
また、次の作品の掲載も楽しみにしています!



あと「ボクガール」最終巻の感想も心血込めて書いたのでよろしくお願いします
嬉しいコメントも貰えてホクホクでした。
君が選ぶ道 ボクガール 11巻(最終巻)/杉戸アキラ










ビッグボイーン!!(超笑顔)

ラブコメ及びラブコメ要素含む作品ではヒロインの可愛さやシチュ、ドラマ性などが重要視される印象ですが
それと同じくらい「男の子」も大事だと個人的には思っています
特に俺は同じ男だからこそ、男の様子もしっかり見ています
その点今作は本当に気持ちが分かる、
いじらしくて、間抜けで、踊らされて、
不器用で、必死で、でも純粋で・・・とホントに感情移入出来る主人公だった
それと同時に、あまりにも男子がないがしろにされ過ぎな傾向が最近はあって
もっと男の苦悩だとか、ペーソスなんかもラブコメでも描かれてもいいんじゃないかな。って今作を読んで強く思いました
それは先週号の読切「彼女のホントウ。」でも思った事です あれもまた「男の子」のいじらしさにも尽力されていた作品でした
そんな作品を続けて送り出してくれるヤンジャンには感謝しかないですね

ネネさんも本当に杉戸さんの作品らしい天真爛漫な可愛さのあるヒロインで
男の子をストレートに励ましてくれる良さに満ち溢れてて素晴らしかったかと思います
またそんな彼女のデレ顔とかも見たいと思うので、同士の方は一緒に応援して頂ければ、、、と思います
取り敢えず明日アンケ出してその後ファンレターで援護射撃だ。久々の杉戸節、沁みました。最高。



優樹さとる「陽だまりメモリーグラス」中心ヤングジャンプ2016年35号の感想

2016-07-28 | ヤングジャンプ感想









今週は二つに分けます。











シンマンGP Season2 エントリー作品③ 陽だまりメモリーグラス/優樹さとる


まずは、「面白い」と思いました
そして、単純に「好き」ですね
先生と生徒ってだけでツボなのに、
そこに実の兄妹というネタをぶっ込んで来るとは・・・
その事実を知って泣きだす小野森さんの描写も、言葉で語るのではなく
仕草で彼女の心情を間接的に語っているようでそういう演出力も秀逸だったかと
元々無茶な恋だったのに、
更に輪を描けて無茶になってしまった、、、という二重の展開がユニークで面白かったですね
上記のカットは笑顔を切なく描く、ってテクニックなんですが下の空白も良い味出してるなあ、と

もっと良かったのはオチが良い意味で中途半端だった事
ある意味連載を意識している?って感じの続きを匂わせるオチで
これは確かに続きを読みたくなる、本当に「禁断の恋」に手を染めるのかが気になる、、、という
中々にワクワクさせるオチに仕上がっていて、正直ドキドキしちゃいましたね


兄妹の恋愛もの、と言えば
個人的にはアニメにもなった「恋風」が大好きで
今でもよく読む漫画なんですけど、ああいう、本当に切ない描写を描いてくれるならば
連載で読んでみたい気持ちもありますし、よしんばそういう方向性じゃなくてもこういう儚いテイストはとても青年誌的だと思うので
純粋に「こういうテイストの漫画をヤンジャンで読みたい。」って想いもあります
そしたら、今以上にバラエティパック化するでしょうし(笑
それが今のヤンジャン「らしさ」だと思うんですよ。
頑張って欲しいですね。

絵柄は、良いんですがまだ完成されている印象はなく
ところどころ荒くもあるんですけど(こういう書き方は正直嫌なんですけどね・・・いかにも上から目線で)
でも勝負どころのシーンは本当に良かったですし、伝わって来るものもあったので
どんどん良くなっていく素養も感じられてその点でも良かったです
何より、「何を描きたいか」がこれ以上なくはっきりしているので
読みやすかったし、感情移入もしやすかったし、入り込みやすかったなあ、と個人的には思いました
先生と生徒、そして、実の兄と妹の素朴でウブで、そして歓迎されない恋愛模様、、、
倫理観が強く問われる少年誌ではなく、大人が読む青年誌なのだからこういう漫画も俺的には「アリ」だと感じます
最後の疑似告白×2のシーンは胸がキュンとなる感覚があって物凄く良かったなあ・・・と思いました

言葉で切なさを語らせるのではなく、むしろ「笑顔」を遣って切なさを表現してしまう捻りの効いた演出力は本物
この才能があれば自然と連載も獲れるんじゃないかなあ、、、って感じました
勿論支持で、アンケでも票入れたいと思います。
前号の「彼女のホントウ。」と併せて読んでもらいたい一作
ヤンジャンも遂に「思春期」に手を出す気マンマンで、思春期フェチの自分としては嬉しい事この上ないですね(笑


小野森さんこと日和もとっても純朴な娘で可愛いですね
年食うとこういうスレてない純粋な娘が一番可愛く思えますね(笑
今のところ「彼女のホントウ。」に次いで大好きな作品になってます
今後の作品群にも注目ですし、優樹さとるさんの今後の作品にも期待しています。











◆もぐささんは食欲と闘う。

正直、つい余計なものまで買ってしまいますよね(笑
でも、余計なものを買えるっていうのはそれはそれで縛られてなくていいのかもしれません
それはそれで豊かっていうか・・・。

ハンバーグ食ってる百草さんの顔、エロかった・・・!
いつか小口のも



◆結崎さんはなげる!

読切時の良い意味でのゲスさがなくなってしまって
ただ単に結崎さんが可愛いだけの漫画になってしまっています
なんかこう・・・漂泊しなくてもいいところまで漂泊してしまった感じ

読者受けを気にしてるのかもしれませんが、ぶっちゃけ少年誌の読者ほど青年誌の読者はキャラが「良い人かどうか」なんて拘らないですよ
っていうか、青年誌で少年誌のような良い人、正義感が強い人が横行する必要性もないかと
来週カラーですけど、内容的にはいまいちピンと来ない話数が続いてる(気がする)
なんかこんな感想になってしまって申し訳ないです。
でも主人公の性格は間違いなく読切のが好きだったなあ・・・。



◆リクドウ

王子、強いですね
あそこまでリクが華麗に沈められるのも中々ないような
そしてこの漫画の女性キャラは総じて「メス」って感じがするのが個性的で素敵だと思いました。
勿論良い意味で。興奮する意味で!



◆かぐや様は告らせたい

最後のデレかぐや様がカワイイ(笑
会長の愛はとてつもなく大きいんですね
あとさり気に石上くんを最後まで気にしてるのが
揺れ動く乙女的でとても良かったです

まあでも心理テストはあくまで参考程度に、程ほどに、ですね。











次号はシンマン賞は一旦お休み、
ここまでで高レベルのが2作品も来てるので
次回以降も素直に楽しみです。今回恋愛ものが多くて正直俺得も俺得ですよ(笑
恋愛漫画、ラブコメディが大好きなんでね。