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花で世界を埋め尽くしたい 今村朝希「つくろぐ。」 第5話 感想(コミックキューン2016年9月号)

2016-07-29 | つくろぐ。/今日D(鹿子木灯)

もう5話なんですね
読切や連載獲得で喜んでたのがもうずっと前のことのように思います
こうやって毎月安定して読める、っていうのは随分嬉しいものですね
これ毎月書いてるような気がしますが・・・笑



今回は、改めて「つくろぐ。」は面白い漫画だな。と再確認しましたね
それは勿論今村朝希さんのファンだから書いてるのではなく
純粋にオリジナリティがあって楽しいな。って感じたんです

そもそも、こういう“手作り”を主題にした漫画ってよくよく考えるとあんまり思いあたらないんですよね
自分の力で創って、自分の努力で達成して、自分のアイディアで豊かさを切り拓いていく
そういうワクワク感みたいなものが豊富な蘊蓄と共に見事に表現されていて
個人的に更に多くの方に触れて欲しい、
良さが伝わって欲しいな~と思えるような、「つくろぐ。」の面白い部分が出まくっていた5話目に仕上がっていたかと思います。



確かにオシャレに感じるあたり、流石だなあ。


また、そんな個人個人の努力が誰かの力と合わさって
「みんな」の手作りになっていく、、、そんな瞬間がとても素敵に思えて。
華の栽培の知識と、創李の工作の知識が合わさって新しいオシャレな豊かさを生みだす
それぞれの才能を持ち寄って、気持ちの良い空間を生みだしていく・・・
そんな良さが確かにあるなあ。って思うんです
個人個人で終わらせてない、
二人の才能があったからこそ生まれたオシャレな小物・・・という印象で
本当にこの3人だからこその「必然性」にも満ちているのが尚更素敵だと感じました
大好きなものを、大好きな事を合わせて組み合わせて一緒に豊かさへと邁進していく
そういう漫画は正直あまり見当たらないし、
結構ポテンシャルも高いと思うんですよね
このご時世に手作り漫画、なのも凄く良いと思うし
食用植物を出した事で今後は菓子さんとのコラボも考えられそうだし、、、って事で
これからもどんどん素敵空間を生みだして行きそうな、行けそうな雰囲気に凄く満足度が高かった最新話になっていましたね
みんなで、いっしょに、てづくりで。っていうのが単純に見てて「好きだなあ。」っていうのもあります
苦労したからこそ、頑張ったからこそ得られる豊かさ、、、という点ではすごく生活に根差している漫画で
そういう部分も含めて色々とレアリティの高い見所の多い漫画に思えて仕方ないんですよね。作者ファン、って事を抜きにしても。

誰かに期待しても生活に彩りは生まれない
ボーッと突っ立ってても人生に豊かさは付随しない
だから、自力で豊かさ、豊かである事に邁進しているこの漫画を見て
「なんかすごくいいよなあ。」って感じてしまうのかもしれません
この漫画を読んでると単純に手作りしたくなるんですよね。
そんな本作「ならでは」のポイントを強く推し進めている作劇も含めて傑作回だったんじゃないかなあ、と。



後ろ(笑)。小ネタも光ってますね。


そして、今月で遂に主人公である華が大活躍しましたね
殺風景なだけだった庭を彩って、豊かさを演出して、オシャレに生まれ変わらせた
そこには勿論二人の尽力もあったし、アイディアも加わってたし、お陰だった部分も強い
なんか今月で3人が3人ともちゃんと自分の個性を出して活躍出来た気がして、そこもまた嬉しかったんです
ゴミ捨て場のような、荒野のような目に悪い場所を、イマドキのオシャレな場所にプロデュースした
それはぶっちゃけ心身的な豊かさに間違いなく繋がると思うんですよ
汚れた光景を見て、嬉しくなる人なんて一切居ないですからね
だから、
二人の才能に助けられてた華が
ようやく彼女自身の才能で逆に二人の力になってあげれた気がして
それがまた個人的にグッと来たというか・・・。棚ボタでも運の良さでもない、
自力で彼女の努力で生み出した豊かさだからこそ、美しくて尊いものなんだと。
そんな気がして、そこもまた「面白い!」と思ったんですよね。




可愛いなあ。


また純粋に絵柄がこなれてきて柔らかく可愛くなって来てるなあ、と
こういうカットを眺めていて思いました
特に口元の演出なんかは
今までなかったキュートさを感じられる仕上がりで
一番最初に挙げたカットも大好きなんですが、どんどん華ちゃん可愛くなってるな、って(笑
色々な花を植えて、自分の大好きなもので埋め尽くして・・・っていう、ワクワク感も良かったですし
本当にどんどん面白く、そして生き生きとした漫画になってるなあ。と単純に感じれたのが嬉しかった
蘊蓄も一杯なので「参考になる」という観方も出来る漫画だと思いますし、
今村朝希ファンとしても、
「つくろぐ。」ファンとしても
(主人公が活躍する話数という事もあって)是非触れて、触れるだけじゃなくて好きになって欲しいなあ。と思えた5話目でした

バケツにハマった華ちゃん、だとか
バケツへの制裁、とか
ほのぼのするようなネタの数々も純粋にほっこりする印象で良かったです

あと、高校の友達の告白?みたいな百合ネタや(笑
菓子さんも平常運転の女の子好きっぷりを披露していてそういうトコもイイですね
庭師ルックが素晴らしいのには、心の底から同意です。はい!(元気)












二人に「頼られる」華も過程を考えるとジーンと来たし、
この漫画の「自力で」(自身にとっての)豊かさに邁進していくテイストが再三になりますが、大好きです。
だからこそ感想でも全力で推したいと思いますし、アンケ等でも全力で推していくつもりです

コミックキューンはまだ創刊1年未満の若い雑誌ですが、
既にメディアミックスを獲得している連載も多数ありますし
人気が出そうな新連載も始まりますし、、、って事で油断はならない雑誌です
だから、今村朝希ファンとしても精魂込めて支持しなきゃ!って思います
取り敢えず二度目のセンターは貰えたので、
ここからが正に勝負ですね
ファンとしてもアピールして行きたい気分です。 ただ、そんなに気合いを入れずともこのクオリティならきっと好きになってもらえるんじゃないか?って
そんな気持ちにもなれた話数だったので、これまでの過程も踏まえて何かを感じてもらえたらこれ幸いです
よしんばここから入っても、この漫画のオリジナリティと楽しさはきちんと伝わる内容だったかと
まったりしつつ、色々な意味合いで感慨深くもあった今月号の「つくろぐ。」でした。
大好きです!


そんな「コミックキューン」本誌自体の感想も近々UP予定なので、お暇でしたら是非チェックよろしくです♪