サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

フレデリック「フレデリズムツアー2016」@Zepp DiverCity TOKYO 16.7.2

2016-07-03 | LIVE
                                     
                                  昨日はこれに行ってました。











ニコデリック以来のフレデリック、
ワンマンとしては去年以来の参加でした
なんでしょうね、もうすっかりサポートの高橋武さんが馴染んでいて・・・というか、
高橋武さんのビートありきのバンドになっているような気もしていて
その進化っぷりというか順応っぷりも凄かったんですが
何より、大ハコに“似合ってる”な、と単純に感じたんです
音楽性自体は、正直大ブレイクを狙えるほどのメジャー感はないんですが(そこがいいところなんですが)
鳴っている音楽は兎角気持ち良くてビート感たっぷりな訳ですから、大きな会場で聴くとよりカタルシスが強い感覚があって
特に「ディスコプール」なんかは会場全体をクラブのノリにする事に成功していたというか、究極の横ノリムーブメント、正にレイブパーティのような、
そんな相様にまで仕上がっていてバンド全体の表現力の更なる向上にもシビれてしまってノらざるを得ない、
むしろもっともっとダンサブルな音像に身を任せていたい気になる夜でしたね
アンサンブル的に全員の存在が必要不可欠、というところにまで行ってたのが尚素晴らしかったです。

それにしても、ダイバーシティは久々でした
多分4年ぶりくらいなんじゃ?って思うと相当懐かしい感覚でした
しかもその時は都合によりライブレポとか書かなかった公演だったので
それを考えるとようやくレポにも出来る、って事でなんかちょっと嬉しかったですね
でも、そんな個人的なアレ以上に嬉しかったのが「ソールドアウトした」って事実でした
ぶっちゃけ、しないと思ってたので(爆
いや、大好きなんだけど
そんな大衆受けするのかな?って疑問もあって
でもそんな事を一切感じさせない最近の躍進っぷりには目を見張るものがありますね
正直かなりめでたい気分で多幸感にまみれながら観てたんですが、そんなお祝いモードを吹き飛ばすくらいのダンサブルな空気が渦巻いてた名演だったかと。
一つの「結実」としても美しい公演だったように思います。感謝。












しかしまあ、
千葉・・・それも内房からすると
ゼップや新木場は(東京の中では)近くてとてもイイですね
2時間切るのは正直助かるなあ。。と久々にこの感覚を味わいました
ダイバーシティはアウトレットの中にあるライブハウスなのでその意味でも不思議な感覚になるハコ
そして開演時間からほどなくした頃にフレデリズムツアー2016「オンリーワンダーランド」は始まりました。

一曲目から「オワラセナイト」という初っ端からアガる選曲、
これからどんどんキラーチューンが増えて代表曲クラスを惜しみなく序盤から使えるようになるんだろうか・・・とか考えつつ、
横ノリの良さがこれでもかと出た個人的に大好きな「DNAです」と掴みは抜群、
そこから熱量たっぷりに「トウメイニンゲン」とかなり好調な流れでライブは進行していく
傍観者のままじゃ、存在感を失くしたままじゃ、透明人間となんら変わりはない――――――。
という、批評的なメッセージも生で聴くとよりダイレクトに胸を揺さぶる感覚がある
そこから前回のリリースツアーの東京公演で何故か外されていた大好きな「ひっくりかえす」「トライアングルサマー」の2連発に個人的にウキウキモード
フレデリックは意外とリリースツアーで全曲演奏する、ってバンドではないので
その意味でも聴きたかった楽曲が立て続けに演奏されて俺的にはすっごく嬉しかった
特に「トライアングルサマー」は「OTOTUNE」で一番を争うほど好きな楽曲なんでより嬉しい
ダンサブルでありつつも、ちょっとアンニュイでダークな雰囲気がとても会場に映えていて至極気持ちがイイ
焦燥感も伝わって来て、その意味合いでも満足出来たパフォーマンスでした
(2曲の)間で演奏された「FUTURE ICE CREAM」もまたアレンジが秀逸でひたすらに酔い痴れられる音で。


今回のワンマンでは普段やらない曲が多かった気がする
「人魚のはなし」はインディーから代表曲の一つだと思うんですが
ライブで聴いたのは今回が初めて
映像も相俟って、
余計にこの楽曲が持つ儚くも健気なエッセンスをより深く感じられた気がします
その無力感というか、もっと俗的な言い方をすればコミュ障感というか・・・
こういう内省的な楽曲もすごく良いね!と改めて思いつつ、
「みつめるみつあみ」「うわさのケムリの女の子」とディープでスロウなモードへと突入
多分意図的でしょうがこのブロックは女の子シリーズと化してましたね
前者はゆったり聴ける音像が緩急になってて気持ち良かったし、
後者はフレデリックのストレンジサイドを端的に表現した楽曲でこういう大ハコで披露するにもある種向いてるかな、と
相変わらずの煙炊きまくりの演出は後ろの後ろの方まで行きわたっててその徹底っぷりもスゴかった
この曲は物語調でもあるんですが、何故か妙な切なさも感じられるのが凄く好きですね
そこから、ライブは一気に加速モードと化して行きました。


メロディアスな曲調がひたすらに快感だった「WARP」とインディー時代の楽曲も惜しみなく披露、
そこから「UFO FOR YOU」を音源よりも更に噛み砕いた感じのダンサブルなアレンジで聴かせて魅せていく
テーマ的にもこのバンドにピッタリな楽曲だな~、と思いつつ
個人的なハイライトが次の「ディスコプール」でした

なんでしょうね、
理屈が全く役に立たなくなるというか
あのベースがこうで、ドラムがこうで・・・って考えながら聴く暇もなく
気付いたら、いや、気付く前から自然に踊ってしまう、横ノリになってしまう、、、感じ?
それも周りがこうだから、とか、そういう雰囲気云々関係なく自分から踊りに行ってしまう感じ・・・
は、すごく不思議な感覚で、なぜなら自分は結構自分の中で消化しながら聴くタイプなんで
余計に「なんだこれ?」って感じで聴いてたんですが
途中から「まあ、気持ち良いから全然いいじゃん!」って理屈を捨てて踊っている自分がいました
フレデリックのライブは去年から参加してて、その度に「いいなあ。」と確実に思ってたんですけど
ここまで理屈とか余計な事を捨てて純粋に踊り狂えたのは初めてだったかもしれない
その意味合いでも個人的に物凄くバンドの進化を如実に感じたんですよね
その後の「プロレスごっこのフラフープ」もジャンプさせつつも、
ビートはきっちり横ノリそのものだと感じましたし
めっちゃ自分に合ってるバンドなんだな。。って改めて強く感じる事が出来たのが一番の収穫でした
まるでフロアがライブハウスではなく、巨大なクラブになってしまったような感覚は、大ハコでやったからこそ、、、なんでしょうね
兎に角、すっげー気持ち良かった!!とシンプル極まりない感想が出て来ちゃうクラスだったのは間違いない
これから益々このバンド面白くなりそうだなあ、と感じるには十分の一夜でした

続く「愛の迷惑」はすっかり起爆剤になってるなあ。と元々大好きな曲なんでニンマリもしつつ
やっぱりこの曲の歌詞は響き過ぎるくらいに自分に響き過ぎるなあ。。と深く感じたりもしました
気持ち良さしかない音像を経て、「オドループ」「オンリーワンダー」と2大キラーチューンで以ってこの日のライブは締め
特に「オドループ」は実際にダンサー陣が軽快に踊ってる中での演奏だったので視覚的にも楽しく
またこの日はバンドの決意表明的にも響いてて盛り上がりは半端なかったですね
ここに至るまでの流れがダンサブルに振り切ったものだったので、
余計にこの曲の旨味が100%出てた気はします

「オンリーワンダー」では「ほっとけないほど大切なんです」の部分を「ほっとけないほど大切なんですよー!!」と一部がなるように歌う部分もあったり
感情迸る出来栄えで、相応の熱量を撒き散らしてこの日は終了。この曲もPVよろしく野球応援のようなダンサー陣が踊り狂っててそれもまた楽しい仕上がりでした
終わらせるところから始まって、
最後は(いまだに)歌ってんだ!というところで終わりを迎える
そんなセットリストもまた美しかったと思います
何度終わっても、
何度も続けていく・・・
それこそが大切なんじゃないかと。
フレデリック、スタッフさん、ハコのスタッフ、そしてこの日一緒に踊った皆様本当にありがとうございました!!
また一つフレデリックを好きになれたような、また一つ大きな何かを打ち立てたような、意義あるワンマンでした。感謝。













1.オワラセナイト
2.DNAです
3.トウメイニンゲン
4.ひっくりかえす
5.FUTURE ICE CREAM
6.トライアングルサマー
7.人魚のはなし
8.みつめるみつあみ
9.うわさのケムリの女の子
10.WARP
11.UFO FOR YOU
12.ディスコプール
13.プロレスごっこのフラフープ
14.愛の迷惑
15.オドループ
16.オンリーワンダー

17.ハローグッバイ










アンコール時では、「声が変」って言われる事を大分気にされてたみたいですけど(笑
本人も言ってた通り“だからこそ”「オンリーワンダー」ってメッセージが必要だったんでしょうね
オンリーワンの痛みも描きつつ、そこから這い上がって行くバンドストーリーを端的に表現出来ていた夜で
最後の「ハローグッバイ」も音源とは違いしんしんと降る雪のようなシックなアレンジでしんみりと聴かせてくれました
そんな相様も胸に来つつ、武道館の夢も語ってファン的にもアガるエンディングだったかな、と
兎角、大ハコでの映え具体が尋常じゃないレベルだったので
これからも大きなハコでも是非観たい
それこそホールでも映えるじゃないかな。。って思えたライブにも仕上がってました

所謂縦ノリのバンドが昨今多い中、
クラブ的な横ノリでフロアを作れるバンドは貴重なので
これからも是非頑張って欲しい、健闘を祈りたいですし
ここからのフレデリックの楽曲、ライブ等に素直に期待が持てる一夜だったかな、と
ソールドアウトしただけでもめでたいのに、ライブ自体も一歩進んだ表現を魅せられて正にベストだったんじゃないでしょうか
秋から冬にかけて約1年ぶりのワンマンツアーも決定してるので、そちらもまた楽しみです。また、理屈を捨てて踊りに行きたい!



NICO兄さん達からも。
光村龍哉は無事に毒まんじゅうを差し入れ出来たんでしょうか・・・笑