サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

eastern youth「35周年記念巡業~EMOの細道2023」@Spotify O-EAST 23.12.2

2023-12-07 | LIVE












先週の土曜日、eastern youthの35周年記念ツアーに参加しました。










eastern youthの結成35周年を記念して行われたツアーの最終日。
奇しくも、
その前日にはThe Novembersのライブがここであり二日連続で渋谷のO-EASTに来ていた。
2DAYSならともかく、違うバンドのライブで同じ会場が続く~っていうのは中々無いですよね
ちょっと学校や仕事場感ありましたね・・・笑
 35周年。
ただ、
イースタンはメジャーデビューが90年代後半だったので、
そういう意味では管理人もほぼほぼイースタンの最盛期からここまで共に歩んで来た事になる。
個人的には、
人生の生き方のモデルとして吉野さんの姿があって、
例えば何かを否定されてもめげずに逆に何クソ根性で燃える想いを滾らせる様になったのは、
間違いなくeastern youthのお陰であり、
もっと言えば、
eastern youthが居なければ自分はもっと弱い人間になってたかもしれない。
いや、管理人は強い人間ではないんですけど(笑
ただ、
憂いには身を任せつつ、魂の付近にある大事なものは譲らない精神性が身についたというか.....
なので、(一方的に)物凄く感謝している存在であります
中学の時から聴いているバンドの公演に行ける、
それ自体がまず幸福なのに、
パフォーマンス自体は今が最盛期の様に感じられる・・・っていう本当に尊い一夜でした。では、以下。













「満員御礼」の札が・・・!


定刻を過ぎた頃にライブはスタート。
シックなポロシャツ姿で登場する吉野さん
一曲目は最新アルバムから「今日も続いてゆく」。
のっけから最新の楽曲で開始する辺り今を生きるバンドの矜持を感じさせた。
と、同時に
歌詞には「ICカード」という言葉があって当然eastern youthが結成した当初は無かったもの。
それが年月の重みを感じさせると同時に、「俺たちの現実は今日も続いている」というフレーズに
思わず目頭が熱くなる...

個人的に、
決して報われている、とは言い難い現状なだけに。
 初期の代表曲「夏の日の午後」
「おい!おい!」と観客のコールも気持ち良く響く中、
美しく流れるサビメロに浸っていると改めて❝名曲だなぁ~❞という感想を持った
それと、「あ~あああ~」のシンガロングの一体感や間奏の激しいドラミングも素晴らしかった。
 自分が初めて買ったイースタンのアルバムの一曲目だった「砂塵の彼方へ」
キンキンと金属音の様に凄まじい音を叩き出すギターサウンドを聴いて
吉野さんのギターって本当えげつない音出すな!と感動
激情の歌唱は勿論、
独特の爆音サウンドの構築にも興奮を憶えつつ、
疾走感溢れる名曲「踵鳴る」ではイントロから既にクライマックスのテンション、
二番目のAメロのギターに至っては小気味良くジャリンジャリン鳴ってて
最早ダンスミュージックの域にまで達していた。
間奏の趣のあるベース、
そして最後の「おおおおお~!!!!」の絶唱がまたドラマティックで胸を打つものでした。
この曲の時にはいつも歌詞に合わせて「いらねえ」と拒否ポーズを取るのも面白い。


神々しいギターサウンドとそれを逞しく支えるドラムが光った「青すぎる空」
これぞ日本語ロックだ。と言いたくなる古き良き美しい日本語の使い方も印象に残る。
インディー時代のシングル曲「裸足で行かざるを得ない」では、
❝孤の魂❞を高らかに歌唱しつつ、
盛り上がってる観客に吉野さんも心なしか楽しそうだった。
心奮える名曲「素晴らしい世界」をドラマティックに歌い演奏し、
病気から再生期のナンバー「ドッコイ生キテル街ノ中」を燃やし尽くす様にパフォーマンス。
マシンガンのようなギターリフに破壊力抜群のドラムが絡み轟音で耳が幸福になる。
それと、
この曲は今年生で聴くのは2回目なんだけど、
この日も「無価値な時間が無価値に燃えている」というフレーズに感情移入してしまった。
MCでは「どうにかこうにか首の皮一枚でここまで来た」というニュアンスの語りからはじまり、
「1ミリも引かねえ。」とその何クソ魂を燃え盛らす様に「ソンゲントジユウ」がスタート。
激情的な歌唱は正に‟EMOの細道”を感じさせたが、
「そうだろー!」の絶唱は観客を巻き込んで強いエネルギーを感じさせる凄まじいものでした。
 そして、
個人的に13年振り(!)に生で聴けた「矯正視力0.六」はこの日の選曲の中でも特に嬉しかった。
イースタンのライブはそこそこ観てるはずなのに、13年振りとは・・・
全く演ってない~って事は無いだろうから、
タイミングが合わなかったんでしょう。
ただ、
冒頭の「何回だってやり直す」の連呼は聴いてて目頭が熱くなりました。
私的な事ですが、12月から環境が変わった~のもあって今の自分にはピッタリなフレーズだったんです。
イントロのベースが格好良かったのと、生で聴くとサビの加速が音源以上にスピード感あるな!と
ブルース調だったのがいきなり疾走感のあるギターロックに変化する感覚は
正にジェットコースター的だったし、
その中で風情のある歌詞も胸に刺さって激情と情緒の不思議なバランス感覚も好きでした。
この曲が終わった後、
観客が「かっこいい!」と叫んだら
吉野さんが「うるせっ」と返したのも面白かった(笑
らしいなぁ。


「いずこへ」もかなり久々に生で聴いた曲・・・だと思う。いや、むしろ初めてかも・・・!?
ただ、
この曲は中学生の頃に遡って過去のアルバムを購入して聴いた時にすぐ好きになってよく聴いてたので、
そういう意味では耳馴染みの強い曲でしたけど、、、かなり格好良かった。
どことなく爽やかなメロディで歌われるサビのフレーズ、
そこにサイレンの様な衝撃的なギターが重なり、
今のeastern youthならではのブラッシュアップされた音像で表現されていてこれも特に素晴らしく感じた
どことなく感じる物憂げなエッセンスと合わせて絶品だった一曲
 更に、
多分初めて購入したイースタンのCDであっただろう「雨曝しなら濡れるがいいさ」もプレイ!
余談だけど、中学生の頃このシングルのポスターを部屋に飾っていた事も思い出した...
確かPlastic Treeと並べて飾っていたと思う。
んで、
この曲のギターもとんでもなかったね。。
正直、聴いてて
「えっ?これ、一人で鳴らしてる音なの・・・?」と脊髄反射的に感じてしまうくらい、
スケール感たっぷりのギターフレーズが耳に刺さって来てそれだけで最早多幸感が凄かった。
年々吉野さんのギターの音って驚きを感じる位美しく研ぎすまされてるので、
そういう意味ではいつだって全盛期なのかも、とか思った。
それと、
「生まれた日から後ろはないさ」ってフレーズを聴いて過去にこだわって
延々と未練がましい事を考えている自分を顧みて聴きながら反省してしまった・・・笑
そうだ、前しかないんだもんな。本当に。
そこで足掻かないと、ね!


ライブもいよいよ終盤に突入。
激情のギターが鳴り響く「たとえば僕が死んだら」
この時、O-EASTって音めっちゃ良いな。って今更感じる
そう言えば2009年頃にもこのハコでイースタン観てその鋭角なサウンドに感銘を受けた記憶がある。
 そして、
バリンバリンと歪むギターが印象的な「時計台の鐘」
鬼気迫るサビの歌にも衝撃を受けつつ、
MCでは、
元ベースの二宮さんが抜けて解散を考えてた時、田森さんが「絶対辞めねえ」
吉野さんに対して啖呵切ったエピソードも披露され益々エモーショナルな空気になる。
そこからの、
「汗に塗れてー!!」と叫び倒した大好きな「沸点36℃」は正にエモの極みだった
ドクドクいってるベース、ドスドス響くドラム、ディストーションが強めのギター・・・
その三位一体の強靭なアンサンブルにも感動出来た一曲。
 これまた・・・
12年振り!?くらいに聴く「荒野に針路を取れ」
この曲はかつてはむしろ定番曲だった気もするけど、、、ちょっと懐かしかった!
躍動するベースライン、祝祭感のあるアンサンブルにサビのユニゾン、
タイトルの割にはどことなく楽しげな感覚が粋だった。
終盤だけど、
声の張りの良さにも唸った「夜明けの歌」
この曲のギターは間奏含めてある意味歌と同じくらいに歌っていて、
その❝歌うギター❞にも感銘を受けながらしみじみ鑑賞。
 この日、一番泣きそうになってしまった「街の底」。
定番曲だけど、
いつも新鮮な感動のある曲。
この曲を聴きながら盛り上がってる観衆と、
そのキラキラしたサウンドを聴いていたら、正直涙腺がかなりヤバかった
帰りの電車の中でも思い出して泣きそうになっていた。
あいつが上、
あいつが下、とか、
世間ではよくマウントとか取りますけど、
でも、
みんな血の通った一人の人間だ。
この日このライブに来た人達にも色々な人がいて、
日常では様々な苦労もあると思うし、それが滲んでる様に見える時もある
だけど、この瞬間だけは、誰もが我を忘れて興奮して楽しんで、その感情を持ち帰って生きている。
以前、syrup16gの中畑さんが「皆さんのライブを観てるようだった」という発言をした事があったけど、
この日のこの曲の最中に自分も観客の一人でありながらそれを物凄く強く感じてしまった。
そして、この曲が本編最後っていうのも、イースタンの決して初期に留まらない、
初期中期後期現在まで脈々と名曲を放って来た事実を感じさせてくれて
それもいちファンとして誇らしかった。

素晴らしい景色を見せてもらいました。
ありがとうございました!!!












1.今日も続いてゆく
2.夏の日の午後
3.砂塵の彼方へ
4.踵鳴る
5.青すぎる空
6.裸足で行かざるを得ない
7.素晴らしい世界
8.ドッコイ生キテル街ノ中
9.ソンゲントジユウ
10.矯正視力0.六
11.いずこへ
12.雨曝しなら濡れるがいいさ
13.たとえば僕が死んだら
14.時計台の鐘
15.沸点36℃
16.荒野に針路を取れ
17.夜明けの歌
18.街の底

19.月影

20.DON QUIJOTE
















アンコールでは、
大きなシンガロングが起こった初期の楽曲「月影」
ダブルアンコールでは「DON QUIJOTE」を力強く、
歌詞の通りに燃え盛るように熱唱して、最後の最後は「行くんだ!」という
そんな気持ち前向きな姿勢を示すかのように記念すべき35周年ツアーのファイナルは万感の相様でした。
 個人的に、
誰が何と言おうが、手前の信じる道やものを絶対に貫く。
そして、不条理から抗わんとするエネルギーを持てるようになったのはeastern youthの影響が強くて、
ある意味(一部を除く)教師以上に生き抜くための教育を施された感覚があるんですよね
勿論、本人らにその意図はなく、ただただ自分たちを研ぎ澄ます為にやってるのかもしれない
だけど、
いちファンとしては、
自分が定期的にライブに行ける年齢まで戦い続けてくれたこと、
そして戦い続けてくれるだろう事に感謝しかないですね。
ここに来て益々進化しているイースタン、
その道程にこれからも熱視線を送ります・・・!来年も是非行きたい。ってか、行く。