サブカルチャーマシンガン

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眉村ちあき「Tour ❝イッサイガッSAI❞」@恵比寿The Garden Hall 23.12.8

2023-12-10 | LIVE











今週の金曜日、眉村ちあきのライブを恵比寿で観ました。









今年の5月からスタートしたツアーもいよいよ千秋楽。
気が付けば約半年のロングツアーになってましたが、初日の柏と6月の熊谷公演を観て以来でした。
正直、
ツアーの序盤しか観てないので、
結構セットリストとか変化してるかも・・・と期待を膨らませながら臨んだ公演でした
それ以外にもロングツアーで序盤以上に楽曲が場にも身体にも馴染んでるかもなぁ~とかね。
そういう楽しみ方はロングスパンのツアーならではのものだと思うので、
長期間ツアーをやってくれていた事にまずは感謝ですね。
 ただ、
会場の恵比寿ガーデンホール
個人的に初めて来訪するハコだったんですが、
スマホのマップでその場所に向かってるとカップル御用達~って感じの煌びやかな風景と
建物と、実際カップルや若者たちが観光?に訪れてる様が瞳に映って来て
「えっ、本当にこの中にライブホールなんてあるの・・・?」
ちょっと不安になっちゃいましたね笑
間違えてたらタイムロスだし。
 けど、
マジでありました
お城みたいな建物と大きなシャンデリアのオブジェに挟まれた中間くらいにありました
すっごい素敵なトコにあるんだなあ、、、と感じたと同時に、
舞浜アンフィシアター以来の立地の衝撃でした
恵比寿のライブ施設って、
今までリキッドルームしか行った事無かったと思うので、その意味でもちょっと新鮮でしたなあ。


尚、写真撮影OKでしたので、たくさん写真も載せました。では、以下。


















スタンド席と椅子席があって、
どっちにしようか迷ってたんだけど(仕事の疲れもあるし)、
ただファン心理でちょっとでも近くで観たくてスタンドの方に行った。
 一曲目は、
ここは固定だったのかな?「ナントカザウルス」で幕開け。
豪快なビートと歌唱、更に今回タオル回しが加わっていて早速これまでとの‟違い”を感じた。
そこからとびっきりのディスコナンバー「ピカレスクヒーロー」になだれ込む。
この曲では、
繰り返し歌われる「正直に、心のままに」というフレーズが熱くもあって早くも世界観に浸っていました。
その次が今まではアンコールで歌われる印象の強かった「肉喰え」だったんですが、
この曲でまさかの直ダイブ(!!)。




これである。



正直、
何の前触れもなく、
こちら側に倒れ込んで来たのでビックリした(笑
ダイブする時はカメのプール用品みたいなのを使ってたと思うんだけど、凄く大胆だなって思った。
自分も肩を支えていました。その上で、発生する熱いシンガロングと、
歌詞に込められたペーソス、
そして会場の一体感は素晴らしくて早くもクライマックスみたいなボルテージ
でしたね。
まるでパンクバンドのライブみたいだった。。
ポップな「平成黎明GAL」
「今の時代に 産まれ落ちてみてさ よかったなんて」ってフレーズに頷きながら聴いていた。
そして、
これもビックリした「レイニーデイ」







まさかの、
エレキギターバージョン。

この曲は確か去年夏の東京キネマ倶楽部で初めて生で聴いたと思うんだけど、
いつもはワルツみたいに踊りながら歌ってるイメージなので、
シューゲイザーみたいな轟音ギターアレンジで披露する~という発想がそもそもなく、
度肝抜かれたし更にめちゃくちゃ格好良かった。
元々、
歌詞に関してはロックンロールの匂いを感じていたので、
こういうアレンジにも変化するのはむしろ必然だったのかも
しれない。観てる時はただただ圧倒されてたけど。
 こっちも、ざらついたギターの音に魅了された「春一番」。
個人的にスピッツを彷彿とさせる爽やかでジンワリ来るサビメロが大好き。
ステージのビジョンに桜が舞う演出もステキでした。
ここで、
このツアーではある種の目玉と化していた「十二支のアマゾン」。







今までとは違って、
本格的なドラムセットでドラムパートを叩いていてまたまたビックリした。
それまでは一部を使って片手で...って感じだったと思うんだけど、
ドラマーばりのちゃんとしたプレイも披露
その変幻自在っぷりがスゴかった。
確か、
ベースも練習してたし、
これからのライブもう本当に何でもやるんじゃないか・・・?という予感に満ちました
それと、ビジョンにそのパートの時の干支の動物が文字で記されてるのも分かりやすくて良かった。
 「浜で聴くチューン」では、
今まで音源のラップで対応していたラップパートをTACOS BEATSさん本人が登場して歌唱!
「(彼は)お客さんが0人の時からそのままでいいよ。と言ってくれてた」というエモいMCと共に、
お洒落なヒップホップサウンドをちょっと切ない歌詞と合わせて披露、
個人的には今までの経験を自己投影させながらしみじみ聴いていた。片想い、とか・・・。
でもそういうのも正直堪らんよね。哀愁すら気持ち良くさせるのが音楽。
 ブラックミュージックのエッセンスを感じさせる「Natto」を地続きで投下
それまでよりも重めのビートが気持ち良く
更にサスペンス色を感じさせる昭和ちっくな「秘密の恋」も鮮烈な出来栄え
そして、音源よりも更にソウルフルに進化した「ぢごくに落ちて心から泣け」を熱唱!







この曲は、
明らかに音源を超えてました。勿論、音源は音源で好きなのは前提として、ですが。
ただ、バリンバリン鳴るアコギの音の時点で、圧倒される爆音アコギに惹かれました
歌唱も魂が伝わる声量も情感もマシマシのより磨き上げられたもので、
特に、
悔恨を歌う部分よりも、
「黙って帰って一人で消化した私の圧勝なのよん」
「最大の仕返しは お前と同じことしないこと」の耐え抜く部分の歌唱が物凄かった。

正直、
感情移入し過ぎてちょっと泣きそうにもなってたんだけど(笑
その気持ちはめちゃくちゃ理解出来るだけに、共感度指数も高い本当に沁みる一幕でした。
ぶっちゃけ、自分も他人の悪口とかグチグチいう様な人間にはなりたくないと思ってますし、
Xのアカウントも西京BOYって使用してる一つだけで裏アカウントとか無いですしね。
なんか、ここの部分すげぇ分かるんだよな・・・。


記憶が正しければ、
スキャットも取り入れてしとやかに歌っていた「本気のラブソング」、
お客さんのサビで歌詞の通りにバイバイする振りも楽しい。
「超ハッピーで~す」の部分がホントにハッピー!って感じだった代表曲「顔ドン」
改めて聴いてるとああいう歌詞なのにえらいサビのメロディが綺麗だよな~と感じていた。
この曲も観客も参加出来る振りがあって楽しいし一体感あるのよね。
そして眉村さんも言ってた通り超スッキリする♬
「Neko」では、
まさかの観客をステージに上げ(笑)
その場で弾き方をレクチャーしてギターを弾かせる~という荒業を披露(!!)

もう何でもアリ過ぎて痛快極まりないですが、その方も「ジューシー」という
帽子に書いてある英語で何度もコールされていていきなりスターみたいになってたのに笑った。




多分観客の誰を上げるか選んでる時。



小気味良いギターロック~という印象の「凸凹」
これも凄い良かった
メロディがまず良かったし、
「どこかに私の凸凹がハマる場所あるのかもね」っていう歌詞がまた気持ち泣けた。
来年CDで出してくれないかな・・・と熱望したくなるクオリティだった。また聴きたいなあ。
「あたかもガガ」は間奏がシューゲイザーみたいで気持ち良かった。
イントロのざらついた感触も堪らない。
「マルコッパ」では、
またオリジナルの謎の振付が加えられ(笑)観客も一緒に振りに参加しながら楽しみました
時折ヒップホップみたいな演出を入れて来るのも変化の一つに感じられた。
 「Lovely days」は、
仕事終わりに聴くとめっちゃ沁みる。。
正直、自分に自信の無い人間なんで、歌の中でだけでも肯定されると胸が熱くなる。
更に、
名曲「大丈夫」も熱唱
ラスサビ前にギターをギュイーンと決めてから歌うあの演出もカッコ良かった。し、
改めて聴いてると本当に名曲然としてるな~としみじみ感じながら聴いてました。
 本編最後は「ピッコロ虫」で締め、
冒頭の歌詞が来年海外のフェスに出る事を記念して英語になっていた
なんか「J-POP」ってフレーズも紛れ込ませてた様な.....
正に集大成という感じの音とうた。
眉村さん泣いてたけど笑
「人に聞いた話は全部嘘だよ」と高らかに歌唱する眉村さんはどこか神々しかった。
 なんでしょう、
Xでライブ前に「SAI」の楽曲の進化に期待~みたいな事をポストしたんですけど、
正直自分の想像以上に目に見える変化が多くて超大満足でした。
ここまでやっちゃうのも眉村さんの個性って気がする
初日から参加したからこそ、
この変化を楽しめたと思うので初日や熊谷含めて最高のツアーでございました。
ありがとうございました!










1.ナントカザウルス
2.ピカレスクヒーロー
3.肉喰え
4.平成黎明GAL
5.レイニーデイ
6.春一番
7.十二支のアマゾン
8.浜で聴くチューン
9.Natto
10.秘密の恋
11.ぢごくに落ちて心から泣け
12.本気のラブソング
13.顔ドン
14.Neko
15.凸凹
16.あたかもガガ
17.マルコッパ
18.Lovely days
19.大丈夫
20.ピッコロ虫

21.バケモン
22.未来の僕が手を振っている
















本編終了後、
ツアーの記念写真を集めたロードムービーが流れ、そこに自分も映ってるのを確認(嬉)。
アンコールでは眉村さんの新曲が主題歌になる映画「レディ加賀」の宣伝映像が流れ、
そこから映画の衣装に合わせて眉村さんが晴れ着姿で登場!
金テープの特効も舞う中、
豪快に新曲「バケモン」を歌う眉村さん
これが軽快かつハッピーな雰囲気を纏う楽曲でめちゃくちゃ良かった
特に、
歌詞に関しては主にコンプレックスを前に出しつつ、
そこからあいつに負けないくらいのバケモンになろう。
という
ある種反骨精神を如実に感じさせるものになっていて聴いてて胸が熱くなった。し、
「ナントカザウルス」で歌ってた事を更に推し進めた様な世界観で早くも来年の眉村さんが楽しみになった。
し、この曲を生で聴いてバケモンを目指さんとする自分自身も楽しみになった。。
それくらい痛快でアッパーな楽曲でこの曲もCDでも聴きたいですね!
 最後の最後。
「確実が見えない世界で僕らは走る」というフレーズが沁みた「未来の僕が手を振っている」で締め。






PVがビジョンに映し出される中で、
極上のバラッドを歌いこなす眉村さんは美しかった。
この曲、何故か初日や熊谷ではセトリから外されていたので、
その意味でも聴けて本当に嬉しかった。
アコギの音色も心地良かったし、
「数字に劣等を感じては光を見失いそう」ってフレーズに関しては、
自分みたいな活動をしているとインフルエンサーの青すぎる空っぷりにへこむ事も多いので
そういう意味では受験生以外にも余裕で響く曲にも感じた...し、
最後の「輝け」の熱唱も胸熱で、
最初から最後まで全力で駆け抜けたパフォーマーぶりに拍手!
という感じのフィナーレでした。
 終わってから、
「旧石器PIZZA」のBGMアレンジ?が流れる中で写真撮影、
それはライブではなかったのに、そのアレンジに合わせてコールするファンも本当に熱かった。
眉村ちあきのファンはホントに温かいなあ・・・という事も如実に感じつつ、
ちょっと寂しいけどこの素敵なツアー空間に別れを告げたのでした。

が、
既に記述した通り
来年の新曲も決定してますし、
「劇団オギャリズム」のツアーも敢行しますので
早くも来年の眉村さんの活動にも期待が高まってます。
当ブログも全部は行けないですが、逐一追い駆けてゆくので是非よろしくお願いします!