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昨日はフレデリックのライブを観に恵比寿まで。
最近、とみにフレデリックの楽曲を聴いてたりする訳ですけど
約8カ月ぶりのライブ参加&ワンマンは初・・・って事でかなり楽しみにしていた公演でした
初の全国ワンマンツアー、との事でしたが全箇所ソールドアウトしたそうです
正に破竹の勢いで進み続けるフレデリックですが、
MCの中では先日脱退されたkaz.さんの事にもじっくり触れてたり
その上でお互いの愛情を確かめ合ったり、割とイケイケってよりは、より深くフレデリックの音楽の良さと楽しさをしっかりファンに刻みつける
そんな誠実なライブに仕上がってたかなあ・・・なんて個人的には感じてしまいました
「それぞれの楽しみ方で自由に踊って下さい~」的な発言もあったり、その辺りの配慮に関しても若手離れしてて実に素敵でしたね
実際、その発言の後会場の空気というか、ノリに変化が生まれたような気もするし。そういう事をバンド側から言ってくれるのは真摯的な証拠ですね。
演出や決め等も最初から最後まで実に楽しく、
そういう面を含めて改めてオルタナティブなバンドだなあ。って思えました
インディーの曲からライブでお馴染みの楽曲、最新作の楽曲までまんべんなく詰め込んだセトリで
正しく満腹になれるライブだったと思います。これからもそんな「らしさ」を大切にしたりしなかったりで
我々リスナーを楽しませて欲しいですね。という訳で以下。
この日来てまず感じたのは「人、多っ!」って事です
もうリキッドでも足りないんじゃないか、ってくらいの盛況っぷり
実際に限りなくスシ詰めに近い状態になってたのでこりゃ来年はブリッツとかゼップかなあ・・・って何となく思いました
そんな超満員のお客さんが待ち望む中、「フレデリズムツアー、始めます」のアナウンスと共にメンバーが登場!
一曲目はお馴染みのキラーチューン「SPAM生活」でハイライトか!ってくらい場を盛り上げる面々
そこから個人的にも大好きな楽曲「DNAです」ではギターリフに決めポーズまで付けて視覚的にも楽しめる仕上がりに
極めつけは序盤の段階で代表曲「オドループ」を投入し、もうフロアはライブ後半かのような盛り上がりにまで達していました
その熱狂度に興奮を覚えつつも、やっぱりこの曲のリズムやリフは癖になるなあ~と再確認
そんな気持ち良いビートを連発しながら
「WARP」「FOR YOU UFO」「真っ赤なCAR」と適度にノレる楽曲にモードを移行していく
特に「真っ赤なCAR」ではハンドマイクに切り替わるなどこれまた新しい演出を取り入れてて面白かった
カクカクのリズムの気持ち良さにも陶酔しながら「ふしだらフラミンゴ」でまたアッパー・モードに突入
かと思えば「もう帰る汽船」をゆっくりじっくり聴かすなど緩急に関しても冴えてる印象だった
この曲は三原弟がメインボーカルな楽曲なんでその意味でも貴重で聴けて良かったなあ、と(笑
それくらいしっぽり聴き込めるようなこの曲の存在は素敵でした
真上(天井)のライトがポツポツと光るプラネタリウムみたいな演出にも目を奪われつつ、
「ほねのふね」でゆらゆら踊らせて「うわさのケムリの女の子」でフレデリックワールドを存分に味わせる流れへ
後者に関しては演奏自体、歌自体も浮世離れしていて最高に気持ち良い、オルタナティブだったんですが
演出に関しても曲名に合わせてケムリをモクモクと炊きまくったり、正にフレデリックオンリーのワンマンならではの暴走(笑)が実に痛快に光ってましたね
客席からは「やりすぎ!笑」って声も飛んでたけど、やりすぎなくらいがこのバンドはちょうどいいんじゃないか、とも笑
でもやっぱこの曲は不気味でありながらお伽話のようなエッセンスもあって本当名曲だな、と
相当「らしさ」度数が高い楽曲なんでこれからもライブで聴けると嬉しい。
MCで「踊れる曲しか残ってません」と三原兄が発言すると即座に大盛り上がり、怒号が吹き荒れるフロア
それに呼応するかのように音源よりも更にディスコティックなアレンジに生まれ変わった「さよならカーテン」
この曲はスピード感に関しても相当UPしていてその意味でも聴いてて気持ち良かったし
「踊れる」と一言で形容してもそこには色々な形があるのがいいな、と
要は縦ノリだけじゃない良さがあった、という話
続けて「ディスコプール」を爽快感たっぷりに響かせて
「プロレスごっこのフラフープ」では先述の発言通りに思い切りフロアを揺らし続けた
そしてハイライトは「幸せっていう怪物」、この曲は音源の時点で大好きな楽曲なんですけど
音源以上に踊れる仕上がり&途中から観客をステージに上げたり独特のハンドクラップを敢行したり
正に“やりたい放題”の一曲で笑 でも、一番良かったのは丁寧に歌われた歌と、その次に最後の決めですかね
3人で揃ってステージ前方に集まり、曲の終わりで決めポーズする演出なんかは本当に「バンド!」って感じでオリジナリティあったかな、と
こういう演出の妙が実に印象的なライブでしたが、この曲は中でも特に象徴的だったかなあ、と。
ちなみにタイトルコ-ルも全員で言ってたり、楽曲自体最高なのに演出も冴えててとってもニンマリするパートでしたね。
一番大好きな 「平和主義の人でも犯罪者の人でも 悲しみが絞りだす涙は同じ味だ」 って歌詞はかなり丁寧に歌われてて
だから余計に感情移入出来て良かったなあ・・・ってしみじみと思いました。
どストレート過ぎて逆にひねくれを感じる「トウメイニンゲン」で実直に熱くなり、
実は照れ隠しの歌「でも」あるのかなあ・・・?と聴いてて感じられた「愛の迷惑」も素晴らしい出来栄えだった
この曲に関してはリフの精度も冴えまくっててゆらゆら踊りながら聴いてるだけでも最高でした笑
そして、曲終りの部分を全部「幸せなら手を叩こう」って歌詞で統一していたのにも
この日のライブを象徴しているようで聴いてて胸打たれました。
これは演出だったのか、アドリブだったのかはよく分からないんですけど
どちらにせよこの日のフレデリックのライブがめちゃくちゃ楽しかった要因の大きな一つには成り得ていたかな、と
本来なら「迷惑なら手を叩こう」って歌詞もあるんですけどね それもまたメッセージだったのかなあ、と思うと余計にキましたね。
本編最後は「オワラセナイト」できっちり終わらせて幕引き
最高沸点を刻んでしっかりと終わって行くバンド&ファンの姿勢にも感銘を受けつつ、
あっという間だったリキッド初ワンマンは終わりを告げたのでした。ありがとうございました。
1.SPAM生活
2.DNAです
3.オドループ
4.WARP
5.FOR YOU UFO
6.真っ赤なCAR
7.ふしだらフラミンゴ
8.もう帰る汽船
9.ほねのふね
10.うわさのケムリの女の子
11.さよならカーテン
12.ディスコプール
13.プロレスごっこのフラフープ
14.幸せっていう怪物
15.トウメイニンゲン
16.愛の迷惑
17.オワラセナイト
18.ハローグッバイ
アンコールは6年間ずっと一緒にやって来たドラマーが抜けてとてつもなく不安になった事をまず話して
でも、そんなkaz.さんに「4-1は3じゃなく、4-1は4なんだよ。」って言って貰った事
そしてゼップ、武道館、東京ドームまでやりたい、って話や
これからもフレデリックを愛してやって下さい・・・とちょっと泣きそうなテンションで三原兄が語ってからの
「ハローグッバイ」で、これは流石に聴いててグッと来ちゃったなあ、、、と
ここ最近のフレデリックのドラマを総括するようなエンディングでした
ある意味kaz.さんにも捧げたような一曲でしたね
最後に三原兄が「恵比寿でワンマン出来て本当に良かった」って幸せそうに言ってたのも象徴的で
ひねくれロックバンドというイメージ以上にホントは人間味や人情に溢れたバンドなんだなあ・・・って思わされた一夜でした。
その「ハローグッバイ」に込められたメッセージにも頷けた、最高の終わり方だったかと。
フレデリック、スタッフ、リキッドルームの皆さん、そして一緒に踊ったファンの方々に感謝です。
個人的ハイライトは、やっぱり歌詞の内容が具現化したかのような「うわさのケムリの女の子」と
この日「ならでは」の演出が光っていた「幸せっていう怪物」「愛の迷惑」あたりかな
個人的に「砂利道」「人魚のはなし」「どうにもこうにも」辺りも大好きなんでいつかワンマンで聴きたいです。来年も、参加します。