サブカルチャーマシンガン

自分だけの「好き」を貫く為のブログ。

10/19の日記

2019-10-19 | ブログ雑記





箇条書きで。





1.ドラフトが面白かった。

ドラフト特番まで観てたけど、
今年も色々なドラマがあって面白かった。
ロッテは佐々木朗希獲得で来年以降チーム自体が変わって行きそうな予感がする・・・
それと他球団のドラフトも面白くて日ハムなんか甲子園で観た選手が多くて楽しかった
個人的には木更津総合の鈴木くんに期待、
それと来年こそロッテは地元ドラフトの誰かが1軍で活躍して欲しい。。



2.急に寒くなった。

変に意地張って、
「まだまだ秋だから。」と冬服着ず暖房非導入で居たら、
思いっきり風邪引いて「こりゃダメだ。。」となったので、
嫌々だけど電気ストーブ導入、でも正直暖かくて嬉しい・・・笑(バカ)。



3.もっとブログを盛り上げたい。

旧譜/新譜に限らず、もっと音楽の記事書きたいし、
漫画も各話感想は続けつつ、単行本や過去作の記事にも着手したい、
アニメは言わずもがな、、、特に90年代好きだったアニメに力入れたい、
ゲームの記事も最近ごぶさたなんで書きたい・・・という事で
最近とみにブログ欲が上がっています
なんというか、
出来るだけ自分の持ち味で勝負したい、というか。。そういう想いがありますね。






今日は寝すぎたのでこんなもので、
明日はもっと良い更新が出来るように頑張ります!



【シングルレビュー】「△」サンカク/bloodthirsty butchers

2019-10-18 | シングル感想
                              









1.「△」サンカク
2.ピンチ
3.時は終わる









中学生の時に買ったシングル。
もうどこで買ったのか、取り寄せとかしたんだろうか、とか
全然覚えてないけど、中学生の終わり頃に(定価で)購入して、
それからもう今までずっと聴き続けている・・・具体的に書くと、
もう99年のシングルなのにCDコンポの近くにずっとあるくらいの頻度です
何故、
それほどまでにこのシングルに惹かれてるのだろうか。。という事がふと気になったんですけど、
なんてことはない、考えるまでもない、このシングル自体がずっと(自分の)人生のテーマみたいなものだから。。なんですよね。


当時は、
ただ単純にサウンドの格好良さ、
少年性の強い吉村さんのボーカルに惹かれて聴いてたと思う
更に言えば、オルタナティブロックに触れ始めた時期だったので、
そういう意味合いでもとても新鮮に感じて純粋にブッチャーズの音楽を楽しんでたんだと思います。

でも、
時を経て、
今では歌詞の意味も理解出来、
このシングルの3曲全部含めて瀬戸際で足掻いているような・・・
そういう苦しみながら進んでいく感覚がもうずっと自分にフィットしてるんですよね
小気味良いバンドアンサンブルに気持ち良さを覚えつつ、サンカクよ進め!と勇気を貰える「△」サンカク、
自分の置かれた状況すら悲しく笑い飛ばすテンションにひたすら頷いてしまう「ピンチ」、
深く心の琴線に触れてくれる渾身のシビアでありながら優しいバラッド「時は終わる」・・・
どの曲も、
直接的に聴き手を応援するような歌詞は何一つない
ただ、吉村秀樹が一人で勝手に足掻いている様を綴った私小説的な歌詞なんですけど、
だからこそスッと同じ気持ちになれるというか、その足掻いてる様を感じて自分も間接的に頑張る想いを抱ける、というか・・・。

その自然に、格好付けてもいないし、等身大でもない、
まさしくその中間を往く様も格好良いし、
ストレートにもがいてる心境を描く歌だからこそ、
こっちもナチュラルに反応出来る、気持ちを押されたような気分になれるのかなー、と思うし
ある種、自分の弱さだったり不甲斐なさを認めた上で進んでいる感覚・・・
自分の立ち位置や価値を自覚しながらも「何か」を諦め切れず転がり続ける想い。。に、
自分を重ねてしまう、くたびれながら足掻く様に聴いてて純粋な高揚と共感のようなものを覚えてしまうのかもしれません。






それと、
恐らくは、
今の自分にも、
今の自分の手の中にあるものにも、
決して満足が行ってない
自分はこんなもんじゃない・・・っていう
そういう気持ちもこのシングルには込められている気がして、
そういうナチュラルな必死さも本当の意味合いでのロックンロールを感じます
常に足掻き続けたコリないメンメンであったブッチャーズの、
一つのテーマソングであり、
また自身のテーマソングの一つでもある、
そんな大事な一曲「△」サンカク。今でも中学生の頃と何一つ変わらず聴き続けて指標にしている、
聴く度に自分の中にある「何か」が燃えるような感覚がある・・・
ジャケットのように澄んだ青さを感じさせる一曲で、
ライブでも何度か聴いた「ピンチ」「時は終わる」のギリギリの心境を歌に出来ている素晴らしさも含めて、
ずっと聴き続けられる会心のシングルだったんじゃないでしょうか。

吉村さんが亡くなってからもう何年も経っているけど、
自分は正直ブッチャーズを聴かない、という時期がないですし・・・
未だに彼の残した音楽で心奮わされてますし、そういう想いを残す為この記事を書きました
今後は一度感想を書いた作品でも「ずっと好きです。」という事を伝える為に、
何度も書く事もきっと躊躇わないと思います
このシングルに関して言えば、
多分これが初めての感想だと思いますけど・・・多分。好き過ぎて書けなかったけど、
クオリティとかを気にしてずっと書かないより燻ってる想いを吐き出した方がよっぽどマシだと思って。
書かなきゃ何も伝わらないですしね。やっぱり自分、ブッチャーズが大好きなんです、心から。







このジャケットも大好きですね・・・
吉村さんの泣きのギター、小松さんの重量感あるドラムサウンド、
射守矢さんのグイグイ来るベース、、、どれもブッチャーズならではのものです。
中学生から聴き続けてるって事はもう死ぬまで聴き続けるんでしょうね。



連載化希望。/「反抗できない いばらちゃん」藤原あおい 感想(ヤングジャンプ2019年46号)

2019-10-17 | ヤングジャンプ感想
カワイイ。









今週のヤンジャンに載ってる藤原あおいという方が描いている「反抗できない いばらちゃん」という漫画が面白い。
正統派の妹ラブコメというか、ここまでストレートなラブコメもこの雑誌じゃ久しぶりなんじゃないかと思った
最近は秘密掌握だったりポチだったりサバイバルだったり変化球が多かったので(笑
それらの作品、全部好きで読んでるけど、
たまに王道を読むと「こういうのはこういうので良いな。。」っていうか。現金かもしれないですけど(笑




めっちゃ可愛い・・・!



うん・・・可愛い、ですね
妹であり主人公?のいばらが可愛いです
この手の漫画は、まずヒロインの可愛さが一番重要なので、
その点では既にキャラデザと性格の時点で合格していると言える
その上で、お話自体もラブコメのツボをきれいに抑えていて読んでて楽しかったし、
純粋にニヤニヤも出来た、、、って事で今後の展開にも是非期待したいです。

というか、
多分新人?若手の方だと思うんですけど、
もう既に連載されててもおかしくないくらい「漫画が上手い」し、
何よりコマ割りが読みやすく絵が達者・・・なので安心して読める感覚、
見た瞬間に「これは面白い。」と断定出来てしまったくらいのこなれた感じが素晴らしいです
どことなく一番良い時期の矢吹健太朗なんかを彷彿とさせるような絵柄ですけど、
それはそれで上手く自分のモノに出来てる印象で個人的には悪くないです

最も素敵なのは、
このいばらのツンデレ?こういうのツンデレっていうのかな。。笑
うん、詳しくは分かりませんが、色々な紅潮フェイス、照れてるところ、
お兄ちゃん実は大好きなトコ・・・を見てみたいと思わせるセンスですね!
結構、絵の巧さとギャグの面白さ、展開の手堅さ含めて順当に人気を得れるポテンシャルあると思う
というか、最近のヤンジャン良くも悪くも変態的アプローチに傾き過ぎだと感じてるので(笑
正直な話、たまにはこういうド直球なやつを連載で楽しみたいですね・・・個人的に。




何気に兄貴も純粋過ぎて面白いんだよな(笑



そう、
この兄も色々とまた違うバリエーションの反応を見てみたい、というか
いばらはいばらで結構おバカだけど、兄は兄で物凄い天然入ってるから、
それはそれで気になるっていうか・・・
期待以上に面白かったですね

いばらも、
キツい事言ってる風だけど、
そのほとんどが照れ隠しだし、
さり気に大きく出れない優しさも際立ってるし・・・
何より、なんだかんだ兄貴大好きなのが伝わってくるのが最高でしたね!笑
ヤンジャンのこの手の作品は読切が一番面白かった、というものが多いのが不安要素ですけど、
それでも本音を言えばいばらが想像以上に可愛かったのでまた読んでみたいですね。
最後のいばらの紅潮フェイスはかなりグッと来るものがあって素晴らしかった
出来れば連載で再会したいのでアンケート1位で出したいと思います
妹の方が主人公、っていうのも自分好みで良かったです。



【アルバムレビュー】ANGELS/THE NOVEMBERS

2019-10-16 | アルバム感想
                              








1.TOKYO
2.BAD DREAM
3.Everything
4.plastic
5.DOWN TO HEAVEN
6.Zoning
7.Ghost Rider
8.Close To Me
9.ANGELS








好きにやるだけ
俺もお前も
好きにやるだけさ
同じ家の中で (Zoning)








今年3月に出たノーベンバーズのフルアルバム
感想を書くのが何故か10月っていう・・・どれだけ音楽レビューをサボって来たのかがよく分かる(笑
ただこのアルバムは今まで出たノーベンバーズのどのアルバムとも違う感触があって・・・
端的に言うと、音が違う
サウンドのデザインが違う、、、
具体的に書けば生音ってよりもデジタル色が強くなって
でも逆にロックサウンドが際立ってる感じの曲もあって・・・
新しい段階に突入したって言えばいいのか、
兎角デジロック風のアプローチあり、ポップス風のアプローチあり、ゴリゴリのロックンロールあり・・・と
割と一曲一曲が振り切れてて中々に面白い一作に仕上がってると思います。

感想を書くのが遅れたのは、
「Hallelujah」の時は「これが最高傑作や!」とはっきりと言えたんだけど、
今作は「めっちゃ格好良い!」と直で感じたものの、結構「新しいノーベンバーズ」という
元々どんどん新しくなっていったバンドなのに更に新しい音像に突入してたんで咀嚼するのに時間が掛かったのもある
ただ、どう考えても「それまで」とは全く違うタイプのアルバムに仕上がっていて正直刺激的であったのもまた事実
ある意味、
ノーベンバーズ自体がどんどん脱皮していく・・・
「慣例」から抜け出していくタイプのバンド、ゆらゆら帝国などと同タイプのバンドなので、
そういう意味では最も“らしい”作品だとも言えるのが痛快であり面白いアルバムに仕上がってると思う。

そう、
今までの作品の中で、
間違いなく最も「新しい」作品なんですよね
それは文字通りの意味ではなく、表現が進化したという意味で。
そういう意味では今作もまた現時点での最高傑作と言えるでしょうし、
今のノーベンバーズの凄味が凝縮されているアルバム、、、と言えると思う
そして後々に於いて「これが分岐点だった。」という類のアルバムでもあるかもしれない。
一言で「なんだかよく分からない(分かるような気もする)が格好良い!」ってなる作品です。


今までとは全く違う無機質なデジタルサウンドで幕を開ける「TOKYO」、
遂にブンブンサテライツばりのスケールの大きなロックサウンドを鳴らす事に成功した「BAD DREAM」、
切実かつ祈りのようなポップ・アンセム「Everything」に、
これまた打ち込み色の強い皮肉のような「plastic」、
更に不敵な歌い方が光る轟音ロックの「DOWN TO HEAVEN」の暗黒感、
個人的に歌詞が最も好みな今作でも随一に強烈なシャウトが突き刺さる「Zoning」、
洋楽のカバー「Ghost Rider」はオリジナル曲と思っても過度じゃないくらい格好良いし、
メロディが流麗な「Close To Me」はダークでセンチメンタルな歌詞含めて沁みるような楽曲
最後の堂々としたロング・バラッド「ANGELS」は流石の名曲に仕上がっていて最初から最後まで隙の無い構成と言える。

やっぱり、
PVも作られている「BAD DREAM」が凄く格好良いし不敵だしテンション上がるし、
何より広い会場で思い切り響く事が想定されていると感じるくらいスケールが大きくて聴いてて気持ちが良い。
ゆったりとしたメロディから急に加速する構成含めて斬新かつ新しいノーベンバーズが一番反映されていて、
ある意味この曲を聴くのが最も今作の様子を感じるに相応しいようにも思える。
ダークでありながら抗っている鮮烈な歌詞も正直自分好みです。
 そして、好きにやるだけ、と何度も叫ぶ「Zoning」は、
もっとライブで演奏してもいいのに。と感じてるくらい聴いてて気分が高揚するナンバー
というか、実直に勇気付けられる節もあって、そういう意味では爆音の応援歌と言えなくもない一曲
頑張れ~という言葉を一切使ってないのに自分らしくありたい、と強く思わされる表現力が見事だと感じる。
個人的にはいつも心が不安定だったりするので、こういう曲を歌を歌ってくれるノーベンバーズが頼もしいです。

おススメの最後の曲は迷ったけど、
やり切れない悲しみを歌う「Close To Me」がやはり大好き
牧歌的でどこか懐かしいメロディとアレンジも聴いてて気持ちが良いし、
とてつもない絶望を歌いつつ、最後に祈りのような心情を託しているのにも聴いてて胸が熱くなる
恐らく、この曲は美しい日本のポップスを睨んでるような曲でこれまた新境地のような一曲になっているかと。










THE NOVEMBERS自体、
独自の音楽を追求して来たバンドで、
これまでのどのアルバムもオルタナティブだと思ってるんですけど、
それらに輪を掛けて独自かつ新鮮で聴く度に発見のようなエッセンスを感じる・・・
得体の知れない要素が多かった分いつまでも掘り下げて聴けるような新作だったなあ、と思います
秋にもライブツアーが控えてるので、そこでまた本作を自分の中でも掘り下げてみたい。
 
色々書きましたが、一言で、大傑作です。そう言いたいですね。



スケバンこそ正義。/神緒ゆいは髪を結い 第30話「スケバンVS特殊SP」感想(週刊少年ジャンプ2019年46号)

2019-10-15 | 神緒ゆいは髪を結い
ご乱心のカーラさん。









今週(っていうかこのジャンプが発売されたのは先週の土曜ですけど)で30話らしい
30話・・・よくここまで続いたなあ。と思いつつ、正直周年すら狙えそうなポジションだと思う
幸運だったのは神緒ゆい以降の新連載が全部コケた事で必然的に下から5番目という位置を何度もキープしてますけど、
その割には全然プッシュされてもいないので全くの安全圏、、、という訳でもないのがネックと言えばネックか
取り敢えずこの間からずっと希望してる自力センターが頑なに来ないのが最も気になりますが、
正直大体下から5番目に置くくらいなら一度くらいカラーくれてもいいのになあ。。という
そういう本音も出ちゃいますけど(笑
でも、ホントよくやってると思う
次の改変は間違いなく乗り切ると思うので前作超えは果たしたでしょう
後は淡魂さんとアヤ子の売り込みがどこまで刺さるかどうか、、、ですかね




エビも可愛い。



ぶっちゃけ、
周年を迎えるにあたって今期の新連載陣にも勝つ必要があるでしょう
でも予告や位置を見てると結構・・・というか流石にプッシュしそうな気配もあるので、
その辺どうなのかなー。っていうのがあるけど、そこで少しでも勝れたら周年は行けるかな、って気がする
今週の内容を観ても、「ラブコメ風味美少女バトル」というこの漫画らしさは貫けてると思うけど、
なんせこの時代に徹底したスケバン推しですからね
逆に物珍しさで受けてくれることを願うしかないですけど、
既に30話まで平気で続いてる事自体色々凄い・・・というか、やっぱ地力あるな。って思いますけど、
ここから地味に続いてアニメ化とかに持ってったらマジで偉業だと思うんですけどどうなんでしょうか
ここに来て作者お得意の和風美女とかで攻めてる辺り脈はある気はしますけど、、、
いずれにせよ、見守るのが面白い状況ではあることは間違いない。
このエピソードでは、
文字通り鍵斗がキーマンになるでしょう
カーラは相変わらず暴走してるけど、それは蟲によるものだし、
根底には「自分を見て欲しい。」っていう強い想いがあるのは間違いない
(そしてその想いが間接的に叶ってる様は歪だけど切実なものも感じる)。
ゆいとか色々な女性が居る中で彼がどういうリアクションを起こすのか・・・が焦点なんですよね
正直バトル展開やりつつハーレム構築していくのは人気的な意味合いで好手っぽいですけど。
カーラ自身をどれだけ魅力的に魅せれるかにも懸かってくるでしょうね~
色々な意味で勝負のエピソードになってきそうです。




格好良い。




ただ、
今回の解決法・・・
火事を起こしてスプリンクラーで虫を退治する、っていうのは
なんか色々と上手くて感心してしまいました
なんでしょう、
普通に考えれば思いつきそうですけど、
今回読むまで全然思いつかなかったのが悔やまれます
人形使いが蝋を使うのもある意味自然だし、アヤ子の処置も虫だけ一気に炙り出すやり方で、
結果としては成功だったかな~と思うとやっぱり何だかんだ強い二人だなあ、って思いました(笑)。
というか、敵の命も奪わず的確に全部処理して見せた手腕が少年誌的に格好良かったです
意外となんとかなるもんだなあ、と思いつつ、
少年誌の王道も往っていて、
そういう意味でも面白い作りだったんじゃないでしょうか
後は、カーラを見つけ出すだけ、、、ですね 次週の展開にも期待です。







にしても、
炎火とアヤ子のコンビも良いですね・・・
かつての敵同士が力を合わせて味方になって奮闘してくれる、、、
これ以上に心強い事はないです そしてどっちも良いキャラだなあ、と(笑





君がしたかったこと。/アクタージュ 第85話「開戦」 感想(週刊少年ジャンプ2019年46号)

2019-10-12 | アクタージュ
王賀美さん、格好良い・・・!










今週は正直読んでて泣きそうになった
夜凪ちゃんの事ではない、陸が楽しんでいたから・・・。

陸はこれまで人気が圧倒的になるにつれ、「独り舞台」を余儀なくされてきた
食い合いになる組み合わせを徹底的に避けられ、張り合いのない役者ばかり宛がわれて来た、、、という、
そういう積み重ねの描写があったからこそ、こうやって素直に演技を、“ぶつかり合い”を楽しめている
そんな陸の立ち振る舞いを観てグッと来てしまうものが個人的にはありました。
良かったね、「この国」で芝居を心から楽しめて、
良かったね、「この国」で自分の経験をぶつける事が出来て、
良かったね、夜凪景という“本物”に出会えて・・・。
本気で、
この舞台が素晴らしいものに仕上がって欲しい。
今週のアクタはそう強く願えるほどに素晴らしかったと思います。







でも、振り返ってみれば、
そもそもこの西遊記の芝居って
元々存在感が圧倒的過ぎる生粋のカリスマ・王賀美陸に対して
景ちゃんがどういう風に対抗するか?っていうのが肝だったのに、
いつの間にか、
チートになり過ぎてしまった、
自身の経験を活かし過ぎてしまった景ちゃんに対して、
陸がどういう風に対抗するのか?っていう・・・
そう、言うなれば全く逆の展開になってるんですよね
それが正直面白いし、
何よりも“景ちゃんだけが主役じゃない”
「アクタージュ act-age」というタイトルに恥じない、
見事に役者たちの群像劇に仕上がってるのが凄く面白いしグッと来るんですよね。
それは天才にしか分からない、だけど、物凄く切実な想いでもあることは間違いない
かつてチートだった陸が、本気で自分を出せる相手に出会えて、心からワクワクして演技をしている。。
その流れが本当に美しくてこの段階で既に「何か」が報われたんじゃないか?って思えてしまうのがスゴいです(笑
だからこそ、白石さんや市子ちゃん、武光くん達に「も」、「何か」を掴んで欲しい。そう願ってます。







しかし、今週は本当にクオリティ高かったですね・・・!
作中で執拗に強調されている陸の“ヒーロー感”がブラフではなく、
言葉以上に陸の表情や作画から伝わってくるのが見事過ぎて読み応え抜群でした
それも先週先々週の夜凪ちゃんの圧倒的な存在感と暴走があったからこそ、、、と思うと、
マジでしっかり練り込まれてる漫画だな・・・!って心からそう感じましたね
マジで、陸がここまで頑張ってくれて一安心してる自分が居ましたもん(笑
夜凪ちゃんがのめり込み過ぎてマジ切れモードになってるのも、
それすら陸のヒーロー性を際立たせてる、っていう。
一体どっちが主人公だよって話ですけど笑
でも、それもユニークで面白い。
そして、細かな演出も冴えていて説得力も付随してるのが尚読んでて気持ち良かったです
正直、あまりに夜凪ちゃんが極まり過ぎていて先が読めない印象もあったんですが、
今週読んでたら素直に陸のヒーローっぷりにワクワクしている自分が居ました
初期からの印象からすると考えられない・・・
それがこの漫画の一番の凄さなんでしょう。
改めて、分かりましたよ。









なんでしょう、
今週で王賀美陸というキャラが初めて分かった気もする
この人、格好つけマンでも大物ぶりたい訳でも天然キャラでも高飛車でもビッグマウスでもない、
「ただの純粋な役者小僧」なんだ、と・・・。それが一番良かった。感動した。





【アルバムレビュー】Ride into HEAVEN/MO'SOME TONEBENDER

2019-10-11 | アルバム感想
                              





1.long long long
2.nuts
3.wild fancy summer
4.sparkle music
5.SPACE KABUKICHO BUDDHA
6.hit parade
7.NAKAYOSHI11
8.Kick Out ELVIS







最近、
よくモーサムを聴いている。
きっかけは特にない・・・いや、たまたま昔作ったMDの中に「マカロニ」という曲があって、
その曲を聴いた時に「この曲めっちゃいいよなあ。」と素直に思ったので、
多分それで他の曲も聴きたくなったんだろうけど。
物置部屋から引っ張り出して、
旧譜をガンガン聴いてたんだけどやっぱり最新作も気になって先月購入してしまった。
まあ、最新作と言ってもこれももう4年前のアルバムなんですけど(笑


この「天国へのドライブ」というタイトルと、
いかにもご機嫌な感じの曲名の通りかなりポップでイケイケな感じのアルバムです
どの曲もカラフルで聴きやすく、それでいて口ずさみやすい、キャッチーな曲ばかりが並んでいる
流石「天国盤」と称するだけあっていつものダークでアングラなモーサムは封印して、
2,3本ネジが外れてんじゃないかと思うくらい超ハイテンションなポップ・ミュージックを追求している傑作に仕上がっています。

一曲目から優しい雰囲気のバラッド「long long long」、
本作では最もライブ映えするシンガロング必至のアンセム「nuts」に、
キラキラしたゴキゲンなサマー・チューン「wild fancy summer 」、
更にサイケなアレンジも光っている「sparkle music」、
ほぼ語りだけで進行するカオティックな「SPACE KABUKICHO BUDDHA」と音楽的な引き出しの多さが凄い
「hit parade」は今作でも最もキャッチーでノリやすい極上のキラーチューンに仕上がってるし、
そんな中でダークな歌詞が際立つ「NAKAYOSHI11」を入れてるのもニクい
最後の「Kick Out ELVIS」は不器用な生き様を描いた武井ボーカルのロックアンセム、という事で
柔らかなバラッドから始まって転がるようなロックアンセムで締めるという構成にもまた優れた一枚だと思う。


何より、
天国と名付けるだけあって、
一曲一曲のポップ・ミュージックとしてのクオリティが抜群に高いのが素晴らしいです
決して人生を賛美するような歌詞は少なく、むしろ歌詞に関しては正直いつも通りの・・・
常に足掻いてるようなシビアなものっちゃあシビアなものなんですが、
メロディとかアレンジを晴れやかな陽性のものに仕上げることによって、
そんな状況すら楽しんでいる、または、這い上がっていく底力を感じられるような・・・
そういう「エネルギー」と「何くそ根性」に満ちている傑作だと言えると思います
兎角、テンションだけではない、雰囲気だけでもない、
職人としてのモーサムトーンベンダーが鳴っている「しっかりとしたポップ・アルバム」
正に現段階での最高傑作と言ってもいいんじゃないか、という位ハイクオリティなアルバムだと感じました。







助走つけて跳躍するのさ 不恰好なファイティングポーズで
夕陽浴びて顔赤く染めて くしゃくしゃの笑顔のままで(nuts)



特に、2曲目の「nuts」という曲が大好きですね
この曲はスタジアムでも映えそうなくらいスケールの大きいアンセムソングに仕上がってるんですが、
歌詞の内容がまた酸いも甘いも知ってしまった大人のもう一度這い上がる生き様・・・みたいになっていて
「くしゃくしゃの笑顔のままで」っていうフレーズも相俟って聴いてると泣きそうになって来ます
あんまり言葉では上手く説明出来ないんですが、
この曲は、
いつまでも若くフレッシュで在り続けたい、
いつまでも何かを夢見て運命に逆らっていたい・・・っていう、
決して前向きではないんですが、それでも足掻くんだという強い意志を感じます
そういう意志がそのまんま曲になっているイメージで部屋で一人で聴いてても拳突き上げたくなるくらいの名曲
正直、今までのモーサムの中でもトップクラスに良い曲なんじゃないか、、、とか思ってしまったので、
そういう意味でも是非聴いてもらいたい最新の最高傑作、この曲PVも作られてるんですが
そのPVも非常に格好良くて大好きなんですよね
と、
色々理屈で語って来ましたが、
そういう理屈抜きにしてもただただ気持ちの良い曲、気持ちの良いアルバムなので、
ロックバンド好きならモーサムも一度は聴いてみて欲しい、って思いますね。



頑張らなくて良い。/ポチごっこ。 第19話(最終回)「人間」 感想(ヤングジャンプ2019年45号)

2019-10-10 | ポチごっこ。
やっぱめっちゃ可愛い。








この世の中では「頑張る」という行為が当たり前のように美徳とされていますけど、
しかし「頑張る」ことだけが“すべて”ではないと思う
部活を最後までやり通すのは立派な行為
それはそれで正しい
しかし、逆に途中で辞めたことで得られた「何か」に関しては余り触れられることはなかったりする

頑張った結果、得られたり成長したりするのも当然だし尊いし何一つ否定されるべきじゃない
しかし、頑張らなかった結果得られたり見出した価値観もまた見過ごせなかったりもする
頑張れる人、頑張れない人、自分がどっちなのかを見極めて、
身の丈に相応しい生き方をするのもそれはそれで一つの正しい道なんじゃないでしょうか。







結局、
ポチは社会に於けるストレスに耐えきれなかった
キツい仕事、対人関係、我慢してしまう自分・・・
あっさりと描かれてる事でも随分残酷な現実に思える
だから、
結論として、
家事職人として生きる道を選んだ
早い話ヒモですね
正直世間体は良くないと思う
だけど、我々は他人にどう思われるかを前提として生きるべきでもない、とも思う
頑張れない人間なら、頑張れることだけを、頑張ってやっていけばいい。
そう思うし、
そういう肯定をしたかったんでしょう、この漫画は。
勝手に世の中に絶望して無理をして死んでしまうよりも、
誰かに寄りかかってでも生きていた方がマシ。という、
短編集から描いていた一つの答えを提示した、と言えます
惜しむらくは、正直な話、だとしたらむしろここからが本番だと思うんだけど、
その入り口で終わってしまったのが残念というかカラーは多かっただけに、
色々と事情があったのかなー、なんて思ったりもします







でもなんでしょう、
散々好きなように生きて良い、
家事は素晴らしいこと、と
描いておきながら、
結局頑張って社会で根性出して働いてます!ってオチだったら、
今までの話はなんだったの?と首を捻ってたと思うので、
情けなく感じる人もいるかもだけどこういうオチになったのは良かったと思う
花さんだって、本当は自分を強く肯定してくれる友寄くんの事を誰よりも必要としてくれている
例え、事実としてヒモだったとしても、そこに「嘘」は一切ないわけだから・・・
それはそれで素晴らしい結末だったんじゃないかな、って感じました
何より、
ロングの花さん超可愛かったし・・・笑
これはこれでハッピーエンドだったりするのかもしれないですね
正直、この子なら飼われても良いと思えた、その時点で自分の負けなんでしょう
素敵な漫画をありがとうございました、正直万人受けする漫画では絶対ないけど(笑
それでも自分はこの漫画に気持ち救われてました、、、という事を伝えたいです。








しかし、
繰り返すけど本音を言えば本格的にポチになった後の話も読みたかった。。
やっぱ最終的には恋人になって夫婦になったりしてたんでしょうか
その辺が曖昧なのもアッチあいさんらしい最後と言えば最後ですが。
この方の描く女の子の可愛さはガチだと思ってるので、
是非YJじゃなくても次の連載等も楽しみにしてます
コミックス、上下巻購入します!



当たり前の感情。/神緒ゆいは髪を結い 第29話「愛の御礼参り」 感想(週刊少年ジャンプ2019年45号)

2019-10-08 | 神緒ゆいは髪を結い
カーラさん怖い。








カーラは蟲の存在によって豹変してしまった
自分以外の女と仲良くすることは許さない
自分への想いを証明しろ、と・・・
それは一見、
蟲という仕掛けによる暴走或いは元々抱え込んでいた気持ちが過剰になってしまったとも言える







しかし、
個人的にはある意味人間らしい、とも思う
そういう気持ちって大なり小なり誰もが(ある程度は)抱いているものだから・・・
結局のところ、そういうモヤモヤする気持ちがあっても人はみんな我慢して生きてるんですよね
大人だから、自分の「本当の気持ち」を隠して穏便に平和に振舞おうとしている
でも、心の中は全然平穏でもなんでもないわけで、
それを考えると、
豹変ではなく、
むしろこっちが本当の姿だとも言えるけど・・・
ただ、それをやっちゃうと収まりが付かなくなっちゃうのも現実なわけで、
色々な意味で難しいし繊細な問題なんだよなあ。全員が主人公になれる訳じゃないからね。







自分を見て欲しい、
自分に構って欲しい・・・というのは
ある種人間の根源的な想いだとも言えますからね
それが果たされないと、こういう風になってしまう、
けれど、そういう感情自体は決して間違いでもないと思う
そのやり方がね、、、
蟲に支配されてるとはいえ、
他者の理不尽の上に成り立っているものですから。
鍵斗、アヤ子、ゆい、淡魂さん・・・みんなで止めなきゃいけない
それに、カーラの気持ちは分かるけど、きっと本当にしなきゃいけない事は彼女やってないと思う
今回のこれが、カーラの想いを伝えるきっかけになればいいなあ。。と感じつつ、
でもなんとなくカーラの抱えてるジレンマも理解出来ちゃうなあ。。なんて、
そういう風にも感じられたお話でとっても面白かったです。









でも正直、カーラ好きだな~(笑)。
最初期に出てたのに全然出番が無かった、という同情もあるけど、
それ以上にこの子の繊細で切実な気持ちっていうのは読んでて分かる部分もある
人間っていう生き物は、そんなにお利口さんな感情だけで生きている生き物じゃないからさ~
時にわがままであっても、自然に生まれてしまう苛立ちや欲求だってあると思うのよね
そういう意味では過去最高に共感度の高いヒロインではあると思う
そして、とても人間らしい素敵な女の子である!ともね。

蟲の影響で多少行き過ぎてるけど、それは本人の意思ではないから許すとして、
この子が根底に抱えてる自分を見て欲しい、自分だけを大切にして欲しい、という気持ちは
ある程度は誰もが抱えてる普遍的な心情の一つなんじゃないかな、って感じましたね
そして、そんなカーラは正直可愛かった・・・笑
ヤンデレっぽいけど
そして鍵斗さんは相変わらず鍵斗さんしてて面白かったです(笑顔)。





エンタメであるか否か。/アクタージュ 第84話「ヒーロー」 感想(週刊少年ジャンプ2019年45号)

2019-10-08 | アクタージュ
これ、誰?(笑








夜凪ちゃんのやってる事は、
技術だとか凄みという点では高評価だけど、
それがエンタメに昇華されているか・・・というと違う
正直、こういうセリフがこういう漫画から出て来てホッとした、というか、
割と自分の言いたいことをいってくれてるなあ、って素直に感じました。







うん、その通りなんですよね
いくら技術とか表現が最先端だったとしても、
=面白いよね、とはならないし、
なんというか・・・
そういうものを免罪符にしちゃダメだと思うんです
このまんま夜凪ちゃんが半ば暴走した中で進んでしまっても、
それは正直前衛的なだけであって“みんなが楽しめるエンタメ”にはならないでしょう
だからこそ、バランスを取るという意味合いでも陸の存在がカギになる・・・
そう、
陸には全部をエンタメに昇華出来るほどのスター性と分かりやすさがある
実際、陸が出て来た事で舞台の雰囲気も明るくなりましたしね。

前衛的であることを、
大衆受けしない大義名分や言い訳に使う表現者は多いですけど、
それはきちんとエンタメに昇華出来ていない証拠でしかないと思うんです
でも、圧倒的な怒の雰囲気を撒き散らす夜凪ちゃんでさえ、
エンタメの一部分に昇華出来たら・・・?
それはそれで、
前衛的でありながら面白いものになると思うんですよね
で、それってある意味理想だとも思うんです
ただ前衛的でもなく、
ただ面白いわけでもない、
新鮮でありながら、王道の面白さも含んでいる。。という
素晴らしい舞台になりそうな予感、、、がして来た今週のアクタージュでした
特に、白石さんのセリフは凄く良かったし、(個人的に)気分がスッキリするセリフでした







しかし、
夜凪ちゃんの芝居は、
完全に嫉妬に狂う女そのものになっていて、
その威圧感と存在感は流石のものがありました
「それ」に、
真っ向から立ち向かうっていうんだから陸のヒーロー感は半端なかったですね・・・(笑)。
なんでしょうね、最初は夜凪ちゃんを食うチートキャラとして出て来たのに、
今はそんな彼の存在が凄く頼りになる、、、っていう
不思議な展開にもなってるんですよね
それが、
「アクタージュ」という作品の面白さであり、
本気のぶつかり合い、天才同士の遊戯・・・の凄みを描けていると思います
というか、ある意味陸が主人公にも思えるところがやっぱこの漫画色々と凄いですわ。
つまり、みんながちゃんと存在感があるって事なんですよね。土曜日が(怖くも)楽しみです。