Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

FMチューナーの復活ならず

2011年03月23日 | ピュアオーディオ

SONY ST-5000FのO/H後は受信状況も良く、やっとFM放送が帰って来ました。殆どノイズも感じる事なく楽しめるようになり重宝しています。

St5000f

受信感度も振り切れるほどでは有りませんが、ここまで受信出来れば使えます。

Ct1000

これに味を占めて「2匹目のドジョウ」を狙って、もう1セットのチューナー YAMAHAのCT-1000を復活させようと考えました。本当はモニタールームの方で復活をさせたかったのですが、受信状況が芳しくなく、BC‐Ⅱシステムにて取りあえず復活させるようにしました。

Ct10002

建屋の北に(中継局の方向)大きな2階建ての家が有るので、受信に苦しんでいます。上の写真に有る様な針の振れ具合では使い物になりません。アンテナをあちこちに置いて見たり、向きも変更してみたりとしていますが、写真の針の振れ具合が最大の様です。

Photo

CT-1000にはテクニクスの1素子室内アンテナを使っています。今回復活を狙って購入したのですが・・・。

Sony

SONY ST-5000Fには同じSONYの室内アンテナを使っています。同じ部屋で同じ所で使ってもSONYのアンテナの方が受信感度が高いです。再度アンテナ探しをする必要が有りそうです。


2セット目のRB46システムの作成

2011年03月22日 | ピュアオーディオ

娘の部屋から追い出されたRB46が、事務所に来てから眠ったままなので可哀そうに思い久しぶりに音出しが出来るようにしました。

Rb461

アンプはサトリのプリメイン、ソースはipod。間に合わせのケーブルで接続して音出し確認をしました。SP内部配線はもう1組のRB46と同じ「化け物シリーズ」でしています。

Rb461_3

ALTEC612AやJBLの大型システムを知らなければ音楽を聴くのに十分な音質が有ります。重低音は望むべくも有りませんが音楽を楽しむのに十分な音を出します。オーディオの原点はこんなもので十分だと思います。すべてコーンタイプのユニットが使われています。(低域用は楕円コーン)

Rb461_2_2

上の写真にはRB46が2セット写っています。外側のRB46は米国のスタジオで使われていたスタジオモニター仕様で、内側のは一般的な本国仕様(ドイツ)です。前面のデザインだけが違いますが、裏面(リアバッフル)や内部のSPユニットおよび配線類はまったく同じ作りです。音質的な差は殆ど感じません。写真中央のアンプ類でドライブしている外側のRB46はスケールのでかいサウンドで、後ろのアルテックやJBLが鳴っていると錯覚するほどです。特に中音の質感が抜群に良いですね。ボーカルもアルテックと遜色ないほど素晴らしい再生をします。唯一泣き所は有る一定以上の音量にしますと音が割れます。大音量再生には向きませんが、家庭で使うには十分な音量で使えます。

近々自宅でTVやDVDを楽しむシステムにしようと考えています。


BC‐Ⅱシステムのゴールドスター化

2011年03月22日 | ピュアオーディオ

BC‐Ⅱシステムは「シルバースターシリーズ」の音出し確認用にしていました。実際にルシファー→シルバースターにして音質の変化や音色・情報量等の改善を確認しました。交換して約3ヶ月になりますのでほぼ性能を確認しました。

Bc2

奥の部屋に設置していますのでオリンパスとどうしても比較してしまいます。そうしますとシルバースターとゴールドスターの格差を大きく感じてしまいます。ただでさえSPやアンプ類に性能差が有りますのでその差は拡大してしまいます。

Bc21

安心して楽しむ為に「ゴールドスター化」に踏み切りました。電源ケーブル5本、RCAケーブル2セット、SPケーブル1セットと全てのケーブルをゴールドスターに変更しています。BC‐Ⅱの性能をより引き出してやりたいと考えています。

Bc21_2

現在SPケーブルを残すのみとなりましたが、音の拡がり方(SP間の外側への広がり)、音の密度、音色の品位等グレードの違いをまざまざと見せつけられています。本日中にはSPケーブルも完了の予定です。ケーブルの取回し性の良さがこんな時は有りがたいです。BC‐Ⅱシステムから出て来たケーブルはテレフンケンRB46システムに移行します。こちらも性能アップして行きます。


オリンパスの鳴らし込み

2011年03月21日 | ピュアオーディオ

昨日久しぶりにオリンパスシステムの「鳴らし込み」の進捗を確認して見ました。このシステムはCDPのA730はO/H上がり(約1週間)、高域用アンプA-30(約2ヶ月)、低域用アンプCA-2200(約1ヶ月半)と「活眼」していない機器が有ります。

A7302_2  

バージンみたいな機器に「大容量」の信号や電源がいきなり入っていますので、機器が「ふん詰まって」います。今までの経験では「活眼」させるまで半年以上はかかると見ています。ですので時々その進捗を確認しています。

低域のアンプの場合、「部屋の共振」が取れるのが一つの目安になります。現在の所「部屋の共振」が激しいです。ボリューム8時30分の方向が限界です。これ以上上げると部屋が共振して「余計な音」が聴こえます。「活眼」しますとボリュームを11時の方向に上げても「部屋の共振」はなくなるはずです。それとともに音のキレ・ヌケ・ノビは飛躍的に良くなります。まだまだその段階では有りません。でもCA-2200は好ましい質感で好ましい方向へ変化しています。随分と共振が減少しました。

高域のアンプの場合、シンバルの質感に低音量でも「実在感」が出て来ます。A-30は当初からグレードが低く、「ふん詰まり感」が非常に大きいです。昨日は思い切って「放出」しようかと本気で考えましたが、丁度お客様がお見えになり交換を止めました。それでもうしばらくこのままで行こうかと思いなおしました。まだまだ望む音質までは時間がかかりそうです。とにかく「音が硬い」ので硬さが取れる事を願っています。

新しい機器やO/Hした機器を使い始める時は「苦行」が続きます。判っていても「聴くのが辛い」と投げ出したくなります。612Aシステムで使っていたCROWNのアンプも、まだ活眼していない状態は判っていたのですが、余りの進捗の遅さに業を煮やしてしまいました。約2ヶ月も使えば先のサウンドは予想できます。

毎日めげずに鳴らし続けて行くしか手は有りません。「苦行」です。


ボリューム位置による質感の変化

2011年03月20日 | ピュアオーディオ

ステレオ装置の場合、プリアンプのボリューム位置で音の質感ががらりと変わる。もちろん組み合わせるパワーアンプの特徴も有りますが・・・。

Orinpuse1

私の使っているJBL3大ホーンシステム(オリンパス・RCA箱・SP-707Jシステム)は、いつもは音量控えめで「やわらかい」猫かぶりのサウンドで聴いています。ボリューム位置で8時の方向ぐらいでしょうか。これが9時の方向から上に行きますと、別のシステムのサウンドかと聴き間違えるほど強靭でガツンとくるパワー感で鳴りだします。シンバルの音などまるで別物です。

ユニット毎に「性能をフルに発揮させる」ボリューム位置が有ります。

聴くソースでもボリュームの位置は変わります。CD1枚1枚毎に最良のボリューム位置が有ります。

他所のオーディオ装置を聴く時はこのヴォリューム位置を注意深く見ておく必要が有ります。小音量で「音痩せ」が無いかを私はまず確認します。小音量で「音痩せ」している装置では大音量にしても意味が有りません。その様な状態で音量を上げても「うるさい」だけです。

自分が聴く「いつもの音量」を覚えておくことも大切です。この状態が試聴者の音のバランスが良く取れている状態になります。


自然の法則に従い原理を考える

2011年03月19日 | ピュアオーディオ

ステレオ装置の音質アップに対して、機器の入れ替えで対応してきたのが従来のオーディオの考え方の様に感じます。今でもとっかえひっかえ「機器交換」をしている方々を多く見かけたり、聞いたりします。

自分も雑誌を眺めては、これはデザインが良い、これは評論家の評価が高い、これはつくりが良さそう・・・等の基準で機器を選定していました。こんなやり方では体系性が無いばかりか自然の法則・原理も無視している事に繋がっていると気付きました。

電子部品の会社で、現場やQC、技術系の仕事を長らく第一線でして来ました。この仕事の時は「5現主義」でストーリーを考えていました。3直3現・原理・原則を常に考えて行動していたように思います。加えて統計手法やQCの七つ道具を使っていました。相関係数を求めて回帰式を導き・・・と言うような事を地道にやって成果を出していました。

この仕事で使っていた手法・考え方をオーディオの「音質アップ」の仕方に取り入れています。何か行動(4Mの変更)を起こした場合(SPを交換・アンプを交換・ケーブルを交換・パーツを交換・材料を交換等)、その結果を確認します。単純に「良くなったのか?・悪くなったのか?」。

これから先が大切なのです。5W(ファイブ・ホワイ)をする事です。なぜ良くなったのか?なぜ悪くなったのか?・・・その原因は何か?・・・原因は一つか複数か?・・・と言う風に原因をひとつひとつ掘り下げて「ビスの1本」の領域に到達するまでホワイ(Why)を繰り返します。悪くなった原因を特定できればその反対の対策を打てます。

「自然の法則」も忘れてはいけません。オーディオの場合「電気」を使いますので「電気の性質や法則」は無視できません。基本に帰ってオームの法則等の原理も考えて見ます。SPのセッティングは自然の法則抜きには考えられません。

機器を入れ替えて「良かった・悪かった」を繰り返しても、いつまで経っても「ノウハウ」や「スキル」を手に入れることは出来ないと思います。「なぜ?」の疑問を持つ事が最初の一歩になると思います。


「伝送」の重要性

2011年03月18日 | ピュアオーディオ

オーディオの「音質アップ」については、雑誌等ではアンプやCDP(CDT・DAC)、SPと云う「機器偏重的」な紹介記事がこの40年間されて来たように感じます。

実際に自分でケーブル作りを体験して、「機器偏重的」な事では解決できない問題が有る事に気付きました。オーディオシステムを大局的に考えると、システム全体を一つのポリシーで統一するキーワードが有る事に気付かされる。

信号ラインの一連の流れを書いて見ると、
読み取り(CDT)→変換・増幅(DAC)→伝送(ラインケーブル)→増幅(プリ)→伝送(ラインケーブル)→増幅(パワー)→伝送(SPケーブル)→伝送(SP内配線)→帯域分割(ネットワーク)→伝送(SP内配線)→SPユニット(電気エネルギーを物理的エネルギーに変換)

と「伝送」を担うケーブルの重要性が理解出来る。

上流側から流れて来た信号がロスなく下流側に流れてそれがSPから「音」として出る。これが基本的な仕組みである。(水の流れに置き換えて考えると理解し易い)

しかし、自分で色々な材料を使ったケーブルを作成してその「音」を確認すると、「音数」(情報量)だけをとっても大きな格差が有る。音色やエネルギー感等も合わせると「同じ機器」を使っているにもかかわらず、まるで違うシステムを聴いている様に感じられる。

今まで「機器」(CDP・アンプ)を交換して感じていた変化が「ケーブル」を交換しても同じように得られる。

この辺の変化が「計量」出来れば良いのだが、今のところ「抵抗値」ぐらいしか当てに出来ない。出来るだけ「抵抗値の低い」ケーブルを使うのが良い方向に行く様だ。

今までケーブルの総入れ替えを10数回して来ています。1回のケーブル総入れ替えだけでも大変な仕事量になります。現状よりも1段上のサウンド(音質)を獲得・・・と階段を1段1段上がる様な事をして来ました。単なる「音が変わる」事を目指しているのではなく「進歩」を意識しています。


612Aシステムのアンプの入れ替え

2011年03月17日 | ピュアオーディオ

先日報告していました「アンプのトランジスター化」を一時中断しています。古いアンプではやはり音質的に難しい所が有ります。いくらオーバーホールしたと云っても「基礎的な部分」(半田の材質等)が変わらないと難しいと推測しています。

Rb46_amp1

今回の入れ替えは「モニタールーム」だけです。612AシステムとRB46システムのアンプを管球アンプと入れ替えました。

612aamp2

612Aシステムのアンプです。こちらはCROWNのアンプとの入れ替えです。CROWNのアンプの組み合わせでは「音の厚みが薄い」為に音楽にうるおいが有りませんでした。質感や音色の好みが有りますので個人差が有ります。今回は私の基準に合わなかっただけです。

接続ケーブルはすべて「ゴールドスター」シリーズで交換前後で変更は有りません。

Rcabox_amp3

写真で判る通り単純に入れ替えただけです。

Rb46_amp2

こちらがテレフンケンRB46システムのアンプ交換後になります。こちらは繋いで直ぐにグレードの違いを感じました。こちらのサウンドを聴いたら元には戻れません。


オーディオと私の楽しみ

2011年03月16日 | ピュアオーディオ

音楽鑑賞とステレオが合体したのが「オーディオ」だと思う。オーディオは食べ物の嗜好と良く似ている。

ファーストフードばかり食べているとおいしい手料理を食べたくなる。おいしい手料理ばかり食べていると更においしい料理を食べたくなる。知らなければ済むものなのに知ってしまったが為に更に上のおいしい料理を欲しがる・・・と欲望は尽きない処があります。

オーディオも全く同じ傾向に有ると思います。私の体験でもサラリーマンの時は、仕事や子育てに忙しくて音楽を聴くのは1時間/日ぐらいしか聴けませんでした。この頃はせめてもう1時間は聴きたいと思っていました。「音質」も更に上の音質が欲しくて、雑誌を定期に購読し、穴の開くように眺めて30年以上も時間が経ちました。その間ステップアップして音質を上げて来ました。

サラリーマンを辞めて「オーディオ関連」の仕事をする様になって、毎日10時間以上を6年間も聴き続けてくると、傍目には「うらやましい」と思われるかもしれないが、「苦痛」の時間でもあるのです。集中して音楽を聴けるのは1時間/回ぐらいしか出来ません。それでも「音質」を更に上げて「聴き始めるとずっと聴き続けたい」と思うようなグレードにして来ますと「音楽を聴く事」が楽しみではなくなりました。

現在の「音質」を作り上げた「独自のノウハウ」を使った商品を、お客様に使っていただいて「良い商品だ」と云っていただくのが最高の喜びに変わったのです。その喜びの言葉をこのブログでご紹介する事が私の最高の「楽しみ」なのです。その「お客様の声」を今までこのブログに掲載してきました。このブログを継続してお読みいただいている方にはご承知の通りです。




お客様の声の掲載について

2011年03月16日 | ピュアオーディオ

震災に遭われたお客様からSPスタンド「サウンドトレール」の耐震性についてお便りを頂戴しましたので掲載を致しましたが、ご近所のオーディオマニアの方からご指摘が有り、「削除」致しました。

東日本大震災で被災され亡くなられた方が多数おられる中、日にちも立っていない状態でこの様な記事を掲載した事をお詫び申し上げます。ブログを見られて気分を害された方もいらっしゃるかも知れませんが深く深くお詫びを申し上げます。