Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

次の新商品 SPケーブル

2011年07月12日 | ピュアオーディオ

昨年12月に「ゴールドスターシリーズ」を作成して、ケーブル類は一応の完成を得たと思っています。ラインケーブルや電源ケーブルはこれ以上手を加える気持ちは今のところありませんが、SPケーブルだけはまだ手を加えたいと考えています。

612asystem

ALTEC612Aシステムを前に出して試聴に入りました。

Goldster2

使っているケーブルはベテルギウスです。それも2本使っています。

Goldster3

当然アンプ側も2本のケーブルを接続しています。正式には2本のケーブルを1本のケーブルに仕上げます。

従来からSPケーブルは、出来るだけ太い方が音数の増加や、周波数レンジが広く、エネルギー感のダイナミックレンジが大きくなる事は判っていました。今回テストして見ましたがまったくその通りで、数段上の再生音を出して来ます。

何故SPケーブルの改良を考えたかと云うと、前のブログで書いたWE310AラインプリとWE101Dppアンプの「内部配線のゴールドスター化」で情報量の増大やダイナミックレンジの拡大、透明感の増大等の大幅な改善が見込める事が判って来ました。これらのアンプに対応させる為にSPケーブルの伝送容量の拡大を合わせてやるとより効果的であると思ったからです。あくまでも「Trail仕様SP」専用に考えています。

仕様は4本/セットになる予定。プラス・マイナスが各々1本のルシファーと同じ使い方になります。

質感は「ゴールドスターシリーズ」のサウンドですが、更に音の厚み、情報量(音数)、エネルギー感が素晴らしくなりました。チョッとアンプが弱い(12AU7ラインプリ)と思っていましたが、アンプの弱点をリカバリーする様な効果を持っています。

これから年内は、今所有しているアンプ内配線交換やSPケーブルの交換で大幅な「音質アップ」が図れそうです。


WE310Aラインプリの内部配線交換

2011年07月12日 | ピュアオーディオ

WE310Aラインプリの内部配線のグレードアップ化を実施していました。その交換が一応完了しましたので音出し確認をしました。

310apuri1

上の写真が交換前の「Trail仕様」(ブルースーナー)での配線の様子です。プラス・マイナスの各1本がブルースーナーの1本で配線して有ります。

We310apuri1

こちらが試作のケーブルです。プラス・マイナスの各々1本の配線が3本のケーブルで構成されています。試聴の結果「中高域」は申し分なく、音のキレ・ヌケ・ノビは当初予想していたサウンドですが、低域のレンジが伸びていません。周波数帯域的に45Hz以上からの様に感じます。予測の範囲ですので早速修正に入っています。最終的にプラス・マイナスの各々1本の配線が4本のケーブルで構成する様になります。今度は太いケーブルを加えます。


WE101Dppアンプのその後

2011年07月11日 | ピュアオーディオ

We101dppamp1_11

アンプのシャーシーサイズ(W 300 D:200 H 60)は相当に小さく非常にコンパクトです。

We101dpp_amp1

上の写真の状態で鳴らし込みに入っています。7月7日の日に「高域」への対策を実施してから随分と鳴らし込みが楽になりました。しかし「活眼」まではまだほど遠い状態です。周波数帯域のバランスが取れて聴き易くなった程度です。音の広がり感がまだ出ていません。音のキレ・ヌケ・ノビが出てくれば・・・と期待しています。毎日5時間以上の鳴らし込みをやっています。

現在のサウンドは「音に丸み」が有って、今までのアンプで一番いやな音が出ないサウンドです。この球独得の「音色」が感じ取れます。全体域に渡って「艶やか」なサウンドです。ですのでヴォーカルは現在でも相当水準の高いサウンドで聴けます。



暑い!!!時は、エコシステムでシャンソンを・・・

2011年07月10日 | ピュアオーディオ

3日前までは大雨できおんも25℃くらいだったのに、梅雨明けと同時に本格的な夏の暑さがやって来た。今日は朝から30℃を越え、室温が35℃のなろうとしている。こうなると扇風機では熱風を浴びるだけ、クーラーの出番です。クーラーを使うくらいですから「発熱の大きい」機器は使いたくない。そうなると3ウェイマルチアンプのメインシステムは使いたくない、BC-Ⅱシステムはこんな時の為に作っている。

Bc220110710

そんな訳でBC-Ⅱシステムでシャンソンを楽しんでいます。1960~1970年代のフランス映画のスクリーンミュージックも良いですね。「シェルブールの雨傘」や「雨の朝パリに死す」とか、変わった題名では「もう森へなんか行かない」も有りますが、テーマ音楽はなかなか良いメロディです。

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今年の3月の時点では上の写真の様にしていました。大きく変わったのはパワーアンプです。以前はサトリのミニパワーアンプ(15W/ch)でしたが、クラッセのDR-10(100W/ch)にしてから、鳴り方が一変しました。JBLのSP並みのサウンドがします。このサイズからは信じられない程の低音が出て来ます。ヴォーカルやクラシックが良いのは当たり前ですがJAZZでも難なくこなします。



WE310Aラインプリの内部配線交換開始

2011年07月09日 | ピュアオーディオ

先日のWE101Dppアンプの内部配線交換の結果が、予想通りの改善効果を持っていると確認できたので、次のアンプの内部配線交換に入りました。

We310a_puri

上の写真は昨日午前中のモノです。メインプリはWE310Aラインプリです。

12au7puri1

こちらが今日のお昼の状態です。CDPにスチューダーD732が入り、ラインプリが12AU7プリに変わっています。WE310Aプリは早速内部配線交換に入っています。

310apuri1

上の写真がブルースーナーで配線した「Trail仕様」の状態。

310apuri4

こちらは内部配線を「ゴールドスターシリーズ」に約半分ほど交換が終わった状態。「Super Trail仕様」と名付けます。配線材がかなり細くなりましたので非常にスッキリして見えます。しかし「伝送容量」は3倍以上に増えていますので質感が大幅に変わるはずです。来週初めには完了し、音出し確認が出来るでしょう。


アンプの内部配線を「ゴールドスターシリーズ」化

2011年07月09日 | ピュアオーディオ

外部のケーブル(電源・ライン・SPケーブル)を交換すると「大きく音質が変化する」事は理解されていますが、アンプ内やSPBOX内配線の効果はあまり認知されていません。

「全てのケーブル(配線)で伝送ロスは起こりうる」と色々な実験で把握していますので、私のシステムではSP内配線は元より、SPユニット内配線(ドライバーの中)もアンプの内部配線も交換して使っています。

その効果は「20万円の管球アンプ」が「100万円オーバーのTr型アンプ」に匹敵又は追い越す程の音質を獲得できます。今まではスーナーケーブルの「ブルースーナー」と呼ばれるφ6mmの同軸線を使って配線した物を「Trail仕様」管球アンプと呼んでいました。これからはその内部配線を「ゴールドスターシリーズ」で実施しようと考えています。ゴ-ルドスターシリーズの配線もスーナーケーブルです。

「ブルースーナー」は芯線がφ1mmの銀メッキ銅線です。外側のシールド線も銀メッキ線です。1本で2種類のケーブル(同軸)になっています。使う場所によってその使い分けをしています。芯線だけだとノイズを拾う場合が有りますので工夫が必要です。

今回の「ゴールドスターシリーズ」も同軸線ですが、すべて銀合金製(銀線)です。線径の違う3本のケーブルの組み合わせで出来ていますので、これを利用するには手間と根気と使い分けの工夫が要ります。ブルースーナーよりはるかに高い伝送特性を得られますが、使う場合にもその分手間と時間がかかります。

今後、①3B252Bシングルアンプ、②WE310Aラインプリ、③EL34ppモノアンプ、④6L6シングルアンプと云った個人的に「スペシャル」と考えているアンプから交換をはじめます。ゆくゆくは使うアンプは全て交換する様に考えています。

「ゴールドスターシリーズ」の内部配線に交換しますとその音質は、Tr型アンプでは¥300万円オーバーの弩級アンプ以上の性能になると思います。


WE101Dppアンプの完成

2011年07月08日 | ピュアオーディオ

昨日、「高域が出ない」事への対策をして音出し確認をしましたが、「合格点」を出せるレベルになりました。

We101dpp_amp1

昨夜は自宅の機器が揃った事も有り、非常に満足の行く再生が出来る様になっていました。101Dppアンプを繋いで音を出した瞬間、101Dシングルアンプより濃いWEのサウンドが出て来ました。音の厚みが分厚く、高域まで伸びて弦楽器のさざめくような音色が今までに聴いた事のない質感で出て来ます。

Tr型の超弩級アンプでは音のエッジ(輪郭)が切り立って、透明感で聴かせる様なサウンドが多いですが、このアンプは「音色」と「音の厚み」で聴かせるタイプです。音のエッジは「やや丸み」を持っていますが魅力的です。以前プリアンプで聴いた「101D」の球の音がします。非常に好ましい球の音です。ややもすると周波数レンジの狭い古臭い音に聴こえるかもしれませんが、内部配線のおかげで非常にSN比の良いサウンドも併せ持っています。ゴールドスターシリーズのケーブルのサウンドも出ていますのでこれでこのアンプは「完成」と云っても良いと思います。これから安心して音楽に浸れます。

テストCDとして使っている「森山良子ベスト&ベスト」の4曲目「掌」で確認しましたが、今までで一番表情豊かな再生音でした。のどの震えや唇の動きや大きさが判るくらいのソノリティが有ります。

今までで1番と思っていた3B252Bシングルアンプのはるか上を行くアンプが出来ました。


自宅システムの機器が揃いました。

2011年07月08日 | ピュアオーディオ

自宅のシステムの機器が揃いました。修理に出していたEMT981が修理から帰って来て、WE101Dppアンプも「高域」への対策が完了し、やっと機器が元に戻りました。

We101dpp_amp1

夕方自宅に持って帰り、やっと接続を完了し数曲聴いただけで安心しました。101Dppアンプの高域の問題は予定のところへの対策でほぼ満足できる状態になりました。高域が出てくると「空気感」が違います。弦楽器の冴えがないとつまらないですね。これからまたWE101Dppアンプの「活眼」までの鳴らし込みに入ります。

We101dpp_amp2

シングルアンプからプッシュプルアンプになりますと、やはりエネルギー感と音の厚み、瞬発力が違います。それに音色が独特です。WE101Dの球に拘るのはこの辺の質感に有ります。

WE101Dの球は元々電話の受信機用に開発された球で、アンプ用に大きな増幅をさせることを目的としていません。だから出力はプッシュプルで1Wぐらいしか取れませんが、その質感は素晴らしい物が有ります。私のSPシステムは楽に100dbを越えているから使えるのです。

オーディオの趣味をしていて、今まではメーカー製の機器を買うしか方法が有りませんでしたが、SPにしろアンプにしろ「メーカー製では物足りない」事を自覚し始めていましたので、「自分で手を入れた機器」を作る事でその要求をクリアしたいと思っています。

オーディオもここまで来ると、誰も持っていない機器、音色、表現力等を持ちたいと思うようになります。


EMT981が帰って来ました。

2011年07月07日 | ピュアオーディオ

先月の23日に突然故障し、修理に出していたEMT981が帰って来ました。内蔵のモニターSPはまったく使わないのでダメになっていた様で、この内蔵モニターSP用のボリュームを触るとヒューズが飛ぶとの事でした。私が誤ってこのボリュームを触った為に内蔵ヒューズの内の1本が飛んでいたらしい。再発防止対策は「内蔵モニターSPへの配線を撤去」していただきました。

Emt9812

今回不具合のヒューズは一般のヒューズになっていました。内部のヒューズは全てフルテックのオーディオグレードヒューズに統一して使っていますので、早速その1本を交換して、馴らし運転をしています。

Emt9811

612AモニターシステムのSD-9500との比較になりますが、音数や音色、音楽性豊かなサウンドはSD-9500とは次元の違いを聴かせます。自宅で使っていた3B252BアンプとEMT981がこのシステムに入りますと、今までの612Aシステムのサウンドとは比較にならないくらい「音楽性豊かな」サウンドになります。聴いていて非常に心地良くなります。

We101dpp_amp

WE101Dppアンプを事務所に持って来ています。内部配線の不具合を修正中です。まだ完了まではしばらく時間がかかります。出力トランスからの直出し配線への対策がなされていませんでしたのでやり直しを指示しています。明日までかかる見通し。

今夜はEMT981とWE101Dシングルアンプの音出し確認作業が待っていています。


WE101Dppアンプで高音が出ない訳が判りかけた・・・

2011年07月07日 | ピュアオーディオ

約1週間も毎日5時間以上鳴らし続けて高音が出ないのはおかしい?と思い始めています。その不具合のポイントもほぼ特定しています。(不具合のポイントも考えながら聴いていました)

ケーブル材は単体での音を常に確認していますので、その音がこのアンプから出ていると確信しました。明日対策をするように手配しています。

Sp707jsystem_we101damp3

その最終確認の為にプッシュプルアンプからシングルアンプに交換して確認しています。改めてWE101Dシングルアンプに戻して見ると、個人的感触ではこちらの方が好みですね。高音も不足無く出ています。こちらはインレット化とSP端子を交換したくらいで、まだRCA端子でTrail仕様化(XLR)はしていません。プリアンプにするかパワーアンプにするか迷っていたからです。まだ迷っています。こちらを採用するとプッシュプルアンプが眠ってしまいます。

WE101Dシングルアンプでも音量に不満は有りません。プッシュプルアンプより「柔らかい」サウンドがします。音色も悪く有りませんと云うより良いです。自然な音色とバランスで聴き疲れしないように思います。それでいて音楽を表現する力を持っています。

WE101Dプッシュプルアンプはスケール感が大きいし、立ち上がり立下りの反応の速さや音の厚みの分厚さが有ります。一般的にはこちらの方がオーディオマニア好みかも知れません。これで「高音」への対策が終わり、高音が出始めますと評価も更にアップするでしょう。悩ましい(贅沢な)問題です。

どちらのアンプも非常に小ぶりで7Kgから10Kg程しか有りません。使っているトランス類もたいしたモノは一切使って有りません。出力がそれぞれ0.7W・1.5Wくらいですので、組み合わせるSPシステムとの相性の良さですね。