Mr.トレイルのオーディオ回り道

「音質アップ」を目的として、
システム全体の「基礎的項目の見直し」に、
重点を置いて試行錯誤や実験をしています。

オーディオクラフト PE-5000Fフォノイコライザー

2011年07月19日 | ピュアオーディオ

先週購入したオーディオクラフトのフォノイコライザーPE-5000Fの試聴をしています。小さいですね。ほぼ20年前の商品です。当時¥15万円もしていたモノです。

Pe5000f

この機種は裏面の入力端子が5PINのXLRソケットになっています。出力はRCA端子です。やや特殊なプラグの接続になりますので、ケーブルを準備するのに手間がかかります。トーンアームがSAEC308Nですので5PIN(DIN)→5PIN(XLR)となり、RCA→RCAの2セットが必要です。(アース線も1本必要)

Empaia_4000d2

針はエンパイヤ4000DⅡ、レコードはMJQをかけています。アキュフェーズのプリC-290を使っていますので、内蔵型のAD-290Vとの比較になりますが、互角な音質レベルだと思います。繊細さではこちらの方が良いかもしれません。

Mjq

PE-5000Fはノーチェックの中古品を買っていましたので、動作するか心配していたのですが正常に動作している様で安心しました。これでMC用のトランスが内蔵されていると云う事はないのですが・・・。


マッキンプリ C40の電源電圧

2011年07月18日 | ピュアオーディオ

先日依頼を受けた、C40のインレット化をしています。

C401

上の写真は上カバーを外した状態です。下カバーが外れれば作業はやり易いのですが、前面パネルと一体になっています。左側上部に電源トランスが有ります。

C402

C40の電源トランスの入力電圧表示は120Vとなっています。上の写真では横向きに撮っているので見にくいですが120Vとトランスに表示されています。写真をクリックして拡大して見てください。

輸入元では「100V日本向け仕様」と歌っていますが、トランスの表示とは違います。100Vでも使用できますが、本来の性能は出せません。私は117Vで使用していますが、100Vと117Vでは「音のキレ」がまったく違います。出来れば117Vか120Vで使いたいものです。


3B252B アンプのSuper Trail仕様のサウンド

2011年07月17日 | ピュアオーディオ

Super Trail仕様(内部配線の銀線化)のサウンドは期待していた以上の効果が有る様だ。昨日じっくりと自宅システムで「音質確認」をして見ました。

Sp707j2

オリンパスシステムやRCA箱システムの3ウェイマルチアンプシステムに匹敵するほどの「音数」(情報量)と圧力を感じます。中央に定位するのですが、その音の厚みとエネルギー感、解像度は今まで経験した事のない凄まじいサウンドです。従来のTrail仕様アンプ3台分に匹敵します。

サシスセソのサ行の発音が耳に付き易いCDをかけても何の違和感も感じない。音の密度が半端ではない。音のキレ・ヌケ・ノビが従来のレベル(Trail仕様)のはるか上を行く。それでいて透明感も抜群。

300万円以上の超弩級トランジスター式アンプでは線の細さ(キレ?)と寒色系の音色と共に透明感が有るのだが、この3B252B アンプでは音色が冷たくない。音の線の太さが有るのに透明感を感じる。繊細な分解能を持っているのに音の線の太さとエネルギー感を持っているので、CDの中に入っている音をそのまま出してきた印象が有ります。帯域バランスも低域~高域まで破たんなく出ています。線の太さと繊細さを兼ね備え、録音やミキシングの小技さえ聴き取れる感じです。

この様にCDに入っている音は全部出してくるようなサウンドですが、独得の「艶やかさ」も併せ持っています。昨日は久しぶりにステレオのSWを切るのがためらわれ、ずっと聴き続けていたい症状に駆られました。まだこの上のサウンドが作れます。プリアンプをSuperTrail仕様にして、SPケーブルを「シリウスSP」の弩級ケーブルに替えれば更なる音質アップを期待できます。何だかワクワクして来ます。自宅ではマルチアンプは必要なさそうです。

このアンプのサウンドを聴いて、将来的にはマルチアンプは見直さざるを得ないかも?と思い始めています。


3B252B アンプのSuper Trail仕様化完了

2011年07月16日 | ピュアオーディオ

先週から始めていた3B252BシングルアンプのSuperTrail仕様化が完了しました。早速音出し確認をして自宅に持って帰りました。

20110527_1_7

外見は何も変わっていません。変わったのは内部配線のみです。自宅で使っていましたので自宅で聴かないとどれくらい変わったのかは判りません。今朝自宅に持ち帰り1時間ほど聴いて見ました。

周波数レンジの上と下が伸びていますが、音の厚みやエネルギー感の増加の方が直ぐに判ります。ピアノのアタック音やドラムスのアタック音が「生演奏」に近くなっています。立ち上がり・立下りの反応が非常に早くなっています。余韻も増加しています。オーラをより感じるサウンドになりました。まだ試し聴き程度ですので馴染めば更に良い方向に変化して行くと思います。

アンプの完成度ではWE101Dppアンプよりこちらのアンプの方が完成度が高いです。まだWE101Dppアンプは手を加えないと3B252Bアンプに太刀打ちできません。WE101Dppアンプではキレがまったく不足している状態です。まだ鳴らし込みが足りないのか、何処かに原因が有るのかハッキリしていません。もうしばらく注視して行く状況です。


お客様からの依頼(C40+KT88ppアンプ)

2011年07月15日 | ピュアオーディオ

本日急遽マッキンC40と自作のKT88ppアンプのインレット化をお客様から依頼されています。

C402

お預かりしましたので、ベンチマークの音出し確認をRB46systemでやっています。

C401

現状でもなかなかのサウンドを出しています。非常にウォームな聴き易いサウンドです。パワーアンプのゲインコントロールでノイズが出るとの事でしたが、事務所ではまったくノイズが出ません。しっかりした作りの良いアンプだと思います。

C40はRCA箱システムでも使っていますので、上の写真ではC40が2セット写っています。手前のC40がお預かりしたものです。これからインレット化して行きます。

C403

C40はRCA箱システムでは117Vで使用しています。当然パワータップを使っています。ヒューズ、電源ケーブルも交換しています。100Vと117Vでは使うトランスにも依りますが大きな質感の変化をします。一般に117Vで使いますと「音の切れ味」が随分と良くなります。


3B252B アンプのSuper Trail仕様化進捗

2011年07月15日 | ピュアオーディオ

3B252Bシングルアンプの内部配線の交換をしています。

3b252b1

上の写真の上段のプリ(WE310Aラインプリ)は既にSuper Trail仕様化済み。大幅な音質改善をしています。この為他の機器もSuperTrail仕様化をする事にしています。その為に下段の3B252Bシングルアンプの内部配線交換に入っています。

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これは昨日の夕方の状態。

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ブルースーナーの配線から乳白色の配線に変わって行くのが判るでしょう。今までは1本が1本の配線でしたが、今回は3本束ねて1本にして配線しています。大変な手間がかかります。

現在SuperTrail仕様化しているアンプは、サトリのミニプリメイン、ミニプリ、ミニパワー、WE101Dppアンプ、WE310Aラインプリになります。これから随時他のメインアンプを手掛ける予定です。

現在は室温35℃近い温度の中で作業をしていますので、休憩を多く取りながらやっていますので思う様に進みません。クーラーの効いた奥の部屋に逃げ込みながら少しづつ進めています。


アンプ内配線について

2011年07月14日 | ピュアオーディオ

アンプを作られるのは「電気屋さん」がほとんどです。電気的な知識と回路設計がなければ作れません。「電気屋さん」は回路や作る事に対しては非常に情熱を持ってやられる傾向が多いですが、パーツの吟味やノウハウもオーディオアンプには大切です。

内部配線一つとっても、「何でも良い」的な発想で配線材を選択されたら、そのレベルの「音質」しか出て来ません。配線材(ケーブル)で再生周波数レンジや音数、ヌケやキレ・ノビが決まります。

アンプ内で有ろうと「配線材の特徴」を見極める必要が有ります。低域に重心が有るモノや高域に重心が有るモノ、中域中心のモノ・・・と配線材には再生周波数帯域に特徴が有ります。

「音数」(情報量・分解能)と「エネルギー感」はなかなか両立しません。「音数」はどちらかと云うと「材質」的なもので決まります。「エネルギー感」は配線材の「断面積」が材質よりも効いて来ます。太い線径程エネルギー感が出てくる傾向になります。

質感を揃え「音数」と「エネルギー感」を獲得するには、複数のケーブルを組み合わせると良い結果が得られる事が多いです。

今回WE310Aプリアンプの内部配線は4本組/本のケーブルで配線しています。同軸ケーブルを使っていますので、外部シールドは全て剥ぎ取って使っています。非常に手間がかかっています。

アンプ内配線では、同軸線で芯線のみを使うと「誘導ノイズ」を拾います。その為、外部のシールドを全て取り除いて使わなければなりません。外部シールドの音質は「雑味」が有る事と「焦点がぼけた」音になり易いので、良く聴いてから組み合わせを考えます。ケーブル材によって芯線+外部シールドを一緒に使う事も出来ますが、一般的に「質感の違い」が音質で違和感を覚える原因にもなります。

同軸ケーブルで芯線(+)とシールド(-)で1本のケーブルに作られている例を良く聞きますが、個人的にはあまりお勧めしません。+線と-線の材質や構造が異なる事になります。音の「質感」が違いすぎます。大体において外側シールド線の特性が出て来て「再生周波数帯域」が狭く、偏ったバランスになり易いです。


WE310Aラインプリの内部配線交換完了

2011年07月14日 | ピュアオーディオ

先週末から進めていたWE310Aラインプリの内部配線交換(ブルースーナー → ゴールドスター)が完了しました。2日前に3本仕様で一度音質確認をしましたが「低域がもっと欲しい」と判断し、更に太線を加えて完了しました。

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早速音質の確認です。音の厚みやエネルギー感、繊細感等の次元が変わりました。612Aシステムは後のRCA箱システムを3ウェイマルチアンプにしてから聴くのが辛い状況になっていましたが、RCA箱システムが鳴っているのではないか?と聴き間違う程の音の広がりとエネルギー感です。SP間の音の密度がマルチアンプシステムと遜色ない程になっています。

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トップグリッドへの配線も今回は交換しています。非常にコンパクトなラインプリですが、音質は完全にC-290を追い越してしまった様です。自宅に持って帰り、WE101Dppアンプと組み合わせて見たいですね。その準備で単体フォノイコを注文しています。

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次は下段の3B252Bシングルアンプの内部配線の交換です。大化けしてくれそうだと感じています。


ニューSPケーブル「シリウスSP」

2011年07月13日 | ピュアオーディオ

昨日報告しましたニューSPケーブルの命名はシリウスケーブルの名を冠する「シリウスSP」と命名しました。

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プラス・マイナスの各々が1本仕様です。1本のケーブルが6本のケーブルで出来ています。今までで最高の性能を持っています。

サウンドの特徴は、今までの「ゴールドスターSPケーブル」ベテルギウスの特徴はそのままに、スケール感の増大、エネルギー感の増大、ダイナミックレンジの拡大、音数の増加、音の厚みの増加・・・と繊細さが更に繊細な木目細やかな質感になりました。

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アンプの性能が今一でも立派な再生音に変えてくれます。現在ALTEC612Aシステムで試聴中です。順次他のシステムにも水平展開を予定しています。

予価:¥30万円/セット(2.5m仕様/セット)、端末はYラグ専用です。


30年前のアイドル

2011年07月13日 | ピュアオーディオ

この頃、試作品の試聴が多いので歌謡曲を楽しんでいます。

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岩崎宏美さんの曲を集めて見ました。CDのベスト盤や写真のアナログLPを最近購入しました。今まではクラシック専門で、たまにJAZZが紛れている程度でしたので、ちょっと恥ずかしいですが、彼女の声には交換を持っています。アイドルで消えて行く人が多い中で、歌唱力で今でも健在なのは素晴らしい事だと思います。上の写真には妹の岩崎良美さんのLPも1枚入っていました。

録音の状態は、古いもの(1980年以前)はあまり良くありませんが、「思秋期」辺りからは段々良くなっています。オリンパスや自宅のシステムで一人の時に楽しんでいます。なかなかリズミックで懐かしいです。オーディオの試聴に使っている方が多いとも聞いています。