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厚生労働省の風疹についての一般の方向けの情報・・・
平成25年は3月末時点で、既に平成24年の報告数を上回り、6月時点で、累計10,000人を超える流行となりましたが、8月には平成24年並の一週間あたりの報告数まで減少しました。
平成24年の報告によると、首都圏や近畿地方での報告が多く、患者の7割以上は男性で、うち20代~40代が8割を占めましたが、平成25年も同様の傾向にあります。
子供の頃に、「三日ばしか」と聞いていたので、「はしか」の軽い奴やとずぅ~と思ってきました・・・
私だけじゃなく、そのように思われている方が多いのじゃないでしょうか。
でも、風疹に関する記事を見聞きするようになり、
妊娠中に風疹にかかると、お腹の子に異常が現れることがあるとのこと・・・
決して、軽い病気ではないことを知りました。
今朝は先天性風疹症候群(CRS)に関する記事を紹介してみようと思います。
~以下、12月20日読売新聞朝刊より抜粋~
医療ルネサンス
風疹
先天感染時 早期発見へ
幼少時の写真を手に、田中さんに、当時の様子を尋ねる大学院生
(東京都世田谷区のノーサイドクリニックで)
神奈川県の会社員女性(29)は今年5月、当時生後9か月の長女の左目の黒目が白いことに気付いた。すぐに小児専門病院を受診。両目とも白内障だった。詳しい検査で、妊婦が風疹に感染して起きる先天性風疹症候群(CRS)と診断された。妊娠中に熱や発疹はなく信じられなかった。
長女は、両目の濁った水晶体を摘出、専用の眼鏡をかけて視力を矯正することにした。手術直後から、物を見て指さすようになり、つかまり立ちも始めた。「お座りも出来なかった娘が、活発になった」と話す。
女性のように、症状が無く感染に気付かないまま出産した場合、生まれた時に目立った症状が出ていないと、発見が遅れてしまう。
目や耳は、外界の情報を得る重要な働きがある。症状を早く見つけて適切な支援に結びつけることで、視力や
東京都墨田区では、保健師や助産師、医師らに向けたCRSの研修会などで、目や耳の様子をよく確認するよう呼びかける。同区保健予防課長で医師の松本加代さんは「専門職が意識を高め、健診などでの早期発見につなげたい」と話す。
CRSの当事者も支援を始めた。神奈川県の大学院生(24)は今年9月、ホームページ「先天性風疹症候群(CRS)とともに」を開設した。難聴と白内障、心臓の病気を持って誕生したからの記録を公開した。
「CRSの赤ちゃんの親が、先の見通しを立てたり、希望を持ったりできるのではないか」と考えた。
幼少期の記録を書くため、両親が保管していた育児日記を初めて読んだ。
今月上旬、日記を持って、診察の責任者だった耳鼻咽喉科医の田中
田中さんが初めてCRSの赤ちゃんを診察したのは1962年。その後、ワクチンが開発されたのに、半世紀たった今も、日本では風疹を根絶できずにいる。
「風疹は、命を落とすことがほぼなく、軽い病気と扱われてきたけれど、障害を持って生まれた子供や親の苦労を考えれば、決して軽くはありません」
田中さんの言葉に大学院生は大きくうなずいた。
「家族や友人に恵まれて幸せでも、お腹の中で風疹にかからなかったら、目や耳の障害が無かったら、と思わない日はない」
風疹の根絶と、生まれてきたCRSの赤ちゃんの支援をどう進めるか。今まさに社会が問われている。
(中島久美子)