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筆者が興味・関心のある事や趣味に関して語るブログです。〔不定期更新〕

澪つくし

2021-03-29 20:28:05 | ブログ

 NHKのBSで放送されていた「澪つくし」が先週で最終回を迎えた。

 これまでの名作といわれる作品でも、6ヶ月の長期間にわたって放映されると、どこかでダレる部分があるが、「澪つくし」に関しては、全く飽きることなく見続けることが出来、今まで見たNHK連続テレビ小説の中では一番の作品になりました。

 ヒロインのかをるを演ずる沢口靖子の美しさもさることながら、脇を固める人物も、かをるの異母姉 律子(桜田淳子)や最初の結婚相手惣吉の母 とね(草笛光子)など魅力的な方が多かったのが、印象的でした。あとは、一見するとNHKの連続テレビ小説的ではないメロドラマ的な作品だが、その中でも、話を通じてヒロインかをるが成長してゆく姿をきちんと描けているジェームス三木の脚本の素晴らしさもこのドラマに一役買っていました。 

 前作の「はね駒」が、女性新聞記者の草分けとなった人物がモデルの作品だったが、新聞記者としての活躍の部分が今一つ描き切れていなかったのと、ヒロインの夫が名古屋出身の設定だったにもかかわらず、全く名古屋弁で話すシーンがない(令和の時代ならそれでも別にOKだが、明治時代の名古屋人が標準語なわけがない)という、今一つモヤッとした感じに終わったので、「澪つくし」も当初はそこまで期待はしていなかったが、期待以上の作品でした。

 今日からは、「澪つくし」に代わり、「あぐり」の放送が始まったが、初見なので、今後どういう展開になるのか楽しみにしています。  (文中 敬称略)