京都マラソン 中編より続く。
22キロ地点で休憩をした後、北山通を東西に往復し、下鴨中通を南北に往復し、京都コンサートホールの前を通過したあたりに、給水所がありました。この給水所では、給水の他に給食として京都名物の生八つ橋が提供されており、係の方からいただいて、英気を養いました(試供品程度の量かと思いきや、ニッキと抹茶味の2切れ分をもらいびっくりしました)。
そして、27キロ過ぎの京都府立植物園の園内に入ったあたりから、左膝が痛みだし、とりあえずストレッチをして、態勢を立て直したものの、その後も左膝の痛みが時々襲い、レースの残り3分の1は左膝の痛みとの闘いでした。29キロ過ぎから3キロ程は賀茂川(鴨川)の河川敷の道路を走りました。この道路は舗装されていない土の道路で、膝に負担がかからなかったので、それほど問題なく走れました。河川敷の道路は僕にとって、一時的ではあったものの救いの神でした。
丸太町通(写真はレース当日の朝に撮影)に入り、アスファルトの道路に戻ったとたん、左膝が痛くなり始め、走れるところまでとりあえず走る→50歩から100歩位歩く→走れるところまで走る→ストレッチの繰り返しで、走っている所では、周囲のペースと同化しているものの、歩きとストレッチが混ざっているため、少しづつペースが落ちていきました。
その後、河原町通を南に下り、アスファルト舗装よりも足に響きそうな、京都市役所前の石畳の道があったが、石畳の道といっても、それほど距離があるわけではなく、この地点に給水所もあり、休憩をしながら走れるので、思っていたほど、きつくはありませんでした。
京都市役所で方向を変え、河原町通を北上し、丸太町通りを東に折れ、鴨川にかかる橋を渡るなどして、残り4キロの地点に来ました。この地点で、ここまでのペースと残りの距離を換算し、余程のアクシデントがない限り、目標の4時間30分以内で走れることをほぼ確信できたので、多少は気が楽になったが、京都マラソンを走るランナーにとっての最後の難関ともいえる今出川通の上り坂がまだ残っていました。
今出川通の坂は急坂ではないものの、1.2キロをだらだらと少しづつ上がる坂でした。ただ、気力と体力がまだ残っていたのか、レース序盤の仁和寺近辺の坂などを走り続けて感覚が麻痺していたのか、理由は定かではないが、意外にスンナリと通過できました。今出川通を折り返すと下り坂になり、40キロ地点が見えてきました。40キロ地点は4時間9分3秒で通過しました。
東大路通りを進み、最後の給水を済ませ、ここからは歩きもストレッチも無しで行こうと思ったが、残り800メートル付近で再度左膝に痛みが走り5秒ほど休憩した。休憩している様子を見た沿道の係の方に「大丈夫ですか?」と声をかけられ、「大丈夫です」と返し、ここからは、最後の一頑張りで、何とか走り切りました。平安神宮を背に大鳥居の方へ向かうこと約100メートル、ようやくゴールにたどり着きました。記録は4時間24分52秒(ネットタイム)で、目標の4時間30分は何とか切れました。
練習期間中には、ほとんど問題のなかった左膝がよりによって、レース本番に出るとは・・・という残念な気持ちはあるものの、目標のタイムでは走れたので、レースの結果に関しては、100点満点中の90点位です。これが現状の実力だと思います。
ゴール後は完走者用のバスタオル、スポーツドリンク・バナナ・ハッピーターン、完走者メダルを受取り、少し休憩してから完走証をもらい、手荷物受取りと着替えを済ませ、みやこめっせの3階に向かった。
みやこめっせの3階では、完走者のために味噌汁を配布していました。甘めの白味噌がベースの豆腐とネギが入った味噌汁で、赤味噌文化圏に住む僕ですが、美味しくいただきました。普段は、フルマラソン後は食欲が全くわかない僕ですが、この日は調子が良かったのか、おもてなし屋台で、ずんだもち・ホタテ・いなりずし・抹茶アイスなどを食べ、土産も購入しました。みやこめっせの3階には、足湯や無料のマッサージもあったが、こちらを体験するのは、すっかり忘れていました。
みやこめっせを後にして、京都マラソンの参加案内に同封されていた「京のお風呂屋さんMAP」を頼りに、平安神宮の北にある平安湯でマラソンの疲れと汗を流し、2日目の宿泊先に向かいました。
京都マラソンに関しては、30キロ以降の道路幅が参加者の多さの割に狭く、ランナーの減速(まれに加速の方もいるかな?)や休憩・退避に対応できないのでは?という点だけが残念でしたが、参加するにあたって、移動の交通手段や手荷物の受け渡しなどがほぼスムーズに進み、大きなストレスになることがほとんどなく、僕にとっては良い大会で、他の方にもオススメできる大会です。