新年最初の話題は箱根駅伝です。
今年の箱根駅伝は、往路優勝を果たした日本体育大学が復路も逃げ切り30年ぶりの優勝を飾った。日本体育大学は昨年の大会は19位と惨敗したが、1年でチームを立て直し、今回の優勝に結びついた点は十分に評価できるものです。
以下は個人的な箱根駅伝の雑感です。
優勝 日本体育大学・・・往路から特にブレーキになる選手がおらずレースの流れに乗れた事が一番大きかった気がする。5区の服部が主将の役目を果たし、区間賞の快走で首位に立つと6区以降は飛び抜けた選手はいなかったものの、安定した走りで2位以下との差を広げ優勝した。駅伝は個々の力が優れているから優勝できるという単純なものではなく、チーム力が高いチームが勝つというのを感じたレースでした。
11月下旬頃?に放送されたBS日テレの箱根駅伝の特集番組を見て、三年生主将の服部に頑張ってもらいたいと思っていたが、今回は僕の予想を上回る結果が出ました。ゴール後の日本体育大学の選手が全員揃って一礼をする姿を見て、このチームが優勝して良かったという気になりました。
2位 東洋大学・・・3区までは計算通りだったが、4区・5区が想定よりも走れなかったのが最後まで響いた感じでした。ここ数年は復路は逃げる展開だったが、今年は追う展開になったのが災いしたのか、復路でもやや伸びを欠いた。柏原が卒業で抜けた分を埋めきれなかったのが、今年の結果でした。
3位 駒澤大学・・・個人的には優勝候補の筆頭だったが、往路の選手がイマイチで、特に4区・5区あたりで後退したのが敗因となった。復路優勝を果たしただけに、往路で日本体育大学に6分以上離された9位に終わったのが悔やまれます。
4位 帝京大学・・・帝京大学としては過去最高タイの4位ということで、選手全員が力を出し切った結果が、今回の好成績に結びついた気がする。
5位 早稲田大学・・・1区の出遅れで、最後までレースの流れに乗れなかった感じだった。本来であれば、3区の大迫で首位を盤石のものにして、5区の山本で逃げ切る目論見だったと思うが、1区の出遅れで全てが狂い、往路の2区以降の選手は今ひとつ伸びきれずに終わり、日本体育大学の後塵を浴びることになった。復路は案の定というか6区からじりじりと先頭との差を広げられる結果に終わった。
6位 順天堂大学・・・順位としては6位だが、特に印象に残るシーンも無く、何となく上位に来た感じだった。
7位 明治大学・・・9区の選手のアクシデントがあった影響で7位に終わったが、それが無くても優勝には至らなかった気がする。関係者にとっては不本意な結果だと思うが、襷がつながってシード権を取れた分、まだマシな結果だった気がします。
8位 青山学院大学・・・早稲田と同じく1区で出遅れたのと、2区にエースの出岐が使えなかったのが、レースの流れに乗り切れなかった要因でした。ただ、それが無くても箱根で優勝争いするには少し足りなかった気がします。来年優勝争いに絡むとなれば、チーム力をもう1ランクアップさせる必要があります。
9位 法政大学・・・予選会の成績からしてシード権を取れるとは全く思っていなかったので、ビックリの結果でした。5区の関口が箱根の山登りで意外な適性を見せ(ある意味区間賞の日本体育大学の服部よりもインパクトのある走りだった)、5位に押し上げたのが大きく、復路は往路の貯金とレースの流れにかろうじて乗り切った分、ギリギリ残ったという感じだった。
10位 中央学院大学・・・往路では苦戦したが復路で粘り、シード権を何とか確保した。
今年も「山を制するものが箱根を制す!」の格言通りのレースでした。
今年の箱根駅伝は、往路は強風の影響で本来の走りが出来なかった選手が多く、5区で城西大学・中央大学の2選手がリタイアしたのが残念だったが、最終区まで各選手の頑張りが見る事が出来た好レースでした。
来年の箱根駅伝を楽しみに待ちたいと思います。 (文中 敬称略)