明日からプロ野球のセリーグが開幕する。そこで今日はセリーグの予想を。
今年からセリーグでもクライマックスシリーズと称してプレーオフが導入される。僕は個人的にプレイオフ制度については反対である。3位のチームでも日本シリーズに進出できるというのはレギュラーシーズンの価値を大きく損ねるものである。セリーグとパリーグと優勝決定方法を同一にしなければならないというのは間違ってはいないが、このクライマックスシリーズについては何か違うような気がします。
クライマックスシリーズの話はさておき、セリーグの今季の予想をします。今年のセリーグは意外に混戦でパリーグよりも予想は難しいような気がします。僕の予想はクライマックスシリーズに進出する可能性の高いチームから順に並べています。予想上、シーズン中の故障者・新戦力は加味していません。
本命 中日ドラゴンズ・・・他チームとの戦力の比較上の本命。レギュラーシーズン1位となると100%の自信はないが、3位以内は間違いないと思います。
投手陣の方は、先発の4番手以降と押さえの岩瀬につなぐまでの中継ぎにやや不安有り。野手に関しては、世間的にはあまり言われていないが、アレックスの抜けた穴が意外に埋まらないのではないかと個人的に思っている(新外国人には期待していない)。
不安点はあるが、ここ3年間優勝争いに参加しているので、そう簡単に上位を明け渡す事は無いはずです。ファンとしては、当然レギュラーシーズン1位通過を期待しています。
注目選手(ポイント) 具体名は挙げないが、川上・山本の間に割って入る信頼感のある投手が出る事・・・山本昌が日本シリーズの第2戦で投げるような投手陣では、日本シリーズは勝てないと思うので。
対抗 阪神タイガーズ・・・ドラゴンズのレギュラーシーズン1位の座を脅かすチームとなれば、このチーム以外にないというだけの話。このチームもドラゴンズと同じくここ最近は常に優勝争いをしているチームだけにそう簡単には引き下がらないと思うが、野手の高齢化(それほど年齢が行っていない選手でもMAXに限度がある選手)が目立つので、今年は強敵という感じがしない。タイガースの場合、野手のチームというよりは投手のチームというイメージがあるので、井川の抜けた穴+福原・安藤が出遅れているという事情も考慮すると、投手陣の出来次第では4位以下ということもありうる。
注目選手(ポイント) 鳥谷・・・現在のレギュラーで+αが見込めるのは彼だけのような気がする。彼がミスタータイガースを襲名する出来る選手になるかが今後の注目ポイント。
3番手 ヤクルトスワローズ・・・このチームに関しては、新戦力次第という感じがします。ただ、先発の川島・ゴンザレスが出遅れ、岩村が抜けたというのは心配材料で、また野球のうまさ(何となく勝ちをもぎ取っている部分)が年々薄れてきているような気もします。しかし、前評判が低いときに意外に上位に来る事が多いチームなので、その点のみを考慮して3番手。
レギュラーシーズン1位というのは、先発投手を考えると可能性は低いものの、展開次第では2・3位もありうるが、下手をすると5・6位というケースもありえる。
注目選手(ポイント)・・・現在、戦力の入れ替えの時期に来ている気がします。個人的には、古田後のキャッチャーが誰に固定されるのかに注目している。
4番手 読売ジャイアンツ・・・冷静に考えてレギュラーシーズン1位通過は無い。谷・小笠原が加入したが、補強のポイントがずれている。確実に貯金ができる投手がいないのが苦しい。僕はこのチームが上位進出できるのは、上原がエースの働きをフルシーズン果たした時のみと考えているので、上原の出遅れが最後まで響く様な気がする。
昨年は、競馬で言うと出ムチを入れて目一杯先行したものの、向正面で一気に交わされ、先頭から一気に最下位に転落というある意味メイクドラマ(ミラクル)を成し遂げた(最終的には4位)が、ここ2・3年日程の関係もあるがオールスター以降、ドラゴンズの先発ローテーションの表の3本柱を主に巨人・阪神戦、それ以外の投手をその他3チームにぶつけるというスタイルが続いているだけに全くのノーマークも危険である。2・3位の可能性は全く無いわけでは無い。
注目選手(ポイント)・・・影が薄い生え抜き選手の活躍。僕は生え抜き・外様という表現は嫌いだが、これが無いと巨人の復活は無いと思う。
5番手 横浜ベイスターズ・・・大矢監督に変わり、工藤・寺原・仁志といった新戦力の加入で昨年のような事は無いと思う。ただ、確実に貯金できる投手の存在が他チームと比較して劣っているような気がする。大矢監督に関しては、就任時に既にどこが弱点かを把握しているような気がするので、その辺りが修正できていれば3位(5割前後)も狙えるチームのような気がする。5番手の予想だが、3位から5位までの3チームは意外に差がない。
注目選手(ポイント)・・・工藤・寺原の加入によって投手陣がどう変わるかに注目。野手に関しては素材的に魅力的な選手がいるので、今のレギュラー以外の選手で一年間安定して活躍する選手が出てくるかがポイント。
6番手 広島東洋カープ・・・5番手のチームまでは、レギュラーシーズンで3位になる可能性があるような気がするが、このチームに関しては3位以内に入る気が全くしない。3位以内に入るとすれば、①黒田が1年間エースの活躍をし、貯金が7~8出来る。②オールスター前に3番手以内で折り返す など様々な条件がつくが、その全部を満たす可能性は1~2%位。優勝争いとなると監督が変わらないと無理?
注目選手(ポイント) カープの場合、プロの選手として1年は大活躍するが、その後が続かないというケースが多いので、梵が今年も活躍できるかがポイント。梵がショートで定着できるかが今後のカープにとっての鍵だと思う。
一応、予想はしましたがそれほどの自信はありません。セリーグに関してはチームの好き嫌い(好き3チーム・嫌い3チーム)がはっきりと二分していますが、僕の好き嫌いは予想に反映させていません。今年のセリーグは、レベルがそれほど高く無いので、レギュラーシーズンで2位チームに10ゲーム近くの大差をつけて勝てるチームでなければ、日本シリーズで勝つことは無いと思います。 (文中 敬称略)