先日、徳川美術館に行ってきました。
僕は基本的に博物館とか美術館という場所に縁がない人間で、これまで行く機会が全くありませんでしたが、たまたま徳川美術館の近所に用事があったので、初めて見に行くこととなりました。
徳川美術館は尾張徳川家に伝えられた数々の品々を展示されています。美術館には、大名の生活と文化を展示している常設の展示室と尾張徳川家の旧蔵書を展示している蓬左文庫展示室とその時々のテーマに基づいて行われる企画展示室の3つがあります。
常設展では、武家のシンボル(武具・刀剣)、大名の数奇(茶の湯)、室礼(書院飾り)、武家の式楽(能)、大名の雅び(奥道具・・・生活の場で使用する道具)、王朝の華(源氏物語絵巻)が展示されていました。展示品は多からず少なからずで、展示品に対する説明もわかりやすく、飽きずに見ることが出来ました。
蓬左文庫では、季節に合わせてか桜に関する書画の展示と、国宝の源氏物語絵巻が徳川美術館に所蔵されている関係か源氏物語に関する書画の展示と、江戸時代の狂歌に関する展示がされていました。
企画展示室では、尾張徳川家の雛祭りというテーマで、徳川家の夫人が嫁入りの際に持参した雛飾りの展示がされていました。雛飾りというとひな人形をイメージしがちですが、ひな人形だけではなく、江戸時代のままごとセットというべき、身のまわりの調度品や遊び道具のミニチュア(現代のようなプラスティック製のものではなく、漆塗りがされている高級品)が展示されていました。ひな人形に関しては、時代時代によって顔つきが違っており、江戸時代のひな人形は卵型の顔で、目がかなり寄っていたのが印象的でした。明治時代や大正時代のひな人形は現代のひな人形に近い感じの顔立ちでした。企画展示室の雛祭りに関する展示は、4月5日(日)までなので、興味がある方はお早めに見学しておいた方が良いと思います。
徳川美術館は行くまでは近くて遠い場所でしたが、実際に行ってみるともう一度行ってみようかなと思わせる場所でした。徳川美術館の入場料・開館時間などは、徳川美術館のHPでご確認ください。