パリーグの開幕から遅れること1週間、セリーグが明日から開幕します。僕にとっては、本格的なプロ野球シーズンの到来です。ここで、毎年恒例(?)のセリーグの順位予想をします。
予想の前に、昨年の戦力を数字から振り返ります。昨年、どこで見たかは思い出せません(多分、新聞記事)が、総得点の2乗÷(総得点の2乗+総失点の2乗)=勝率の理論値 というものが紹介されていました。早速、昨年のセリーグ・パリーグ各チームの総得点と総失点を当てはめて計算した結果は以下の通りでした。
セリーグ ①巨人(608) ②中日(557) ③ヤクルト(478) ④阪神(460) ⑤横浜(455) ⑥広島(407)
パリーグ ①ロッテ(589) ②ソフトバンク(562) ③日本ハム(536) ④西武(482) ⑤オリックス(456) ⑥楽天(420)
カッコ内が勝率の理論値で、黒字が5割以上となったチーム・赤字が5割未満だったチームです。実際の結果はご存知の通り、セリーグは理論値1位だった巨人が優勝(実際の勝率は559と理論値608には遠く及ばなかった)で、理論値的には3位のヤクルトが最下位。パリーグは理論値的には3位だった日本ハムが優勝ということで、完全に理論値と順位が一致していません。
理論値に近い数字がチームが持っている真の戦力に近いのかもしれませんが、監督の采配・中心選手の有無(エースと4番バッターがしっかりしているチームが基本的には強い)・リーダーシップを取れる選手の有無(宴会部長的なリーダーではなく、野球のプレイで他の選手を引っ張っていける選手)などが、最終的な順位に影響しているものと思われます。
パリーグに関しては、昨年より大きく戦力が変動したこともあり、順位予想は控えましたが、昨年の数字から見て、理論値が下位だった2チーム(楽天・オリックス)は、年間トータルで見るとやはり厳しいのではないかと思います。
さて、本題のセリーグの順位予想に戻ります。各チーム戦力の入れ替えはあったものの、トータルで見ると、マイナスと思われるチームは何チームかあるものの、大幅にプラスになったチームは無く、各チームの戦力自体は昨年と大幅な変化はないような気がします。それを踏まえたうえでの予想です。
①中日・・・岩瀬につなぐ中継ぎ投手陣と外野の守備に不安がありますが、それを差し引いても優勝を狙える戦力だと思います。ポイントは、五輪期間中の戦いで、上位争いをすると思われる他チームと比べて、抜かれると困る選手(岩瀬・井端・川上)が確実に抜かれるので、その辺りも気になります。しかし、シーズン中に故障者が続出しない限り、3位以内には確実に入るでしょう。あとは、若手野手の中で、1人でもレギュラーを脅かす存在が出てくることを願います。
②巨人・・・クライマックスシリーズのルールを変更(優勝チームにアドバンテージ1勝を付与)したのが、何となくドツボにはまりそうな気がするので、2位の予想です。優勝ラインを考えると、貯金10以上は必須なので、戦力的に考えると優勝争いは中日・巨人の2チームに絞られると思います。
③阪神・・・戦力の補強は、意外に効果なしと見ました。先発投手陣にエースが不在なので、クライマックスシリーズ進出はともかく優勝までは・・・というのが僕の見解です。昨年の優勝争いに近い3位ではなく、展開次第では4位以下もありえる3位と見ています。
④横浜・・・昨年の成績を考えると、あと少しの+αで3位も狙える位置だと思います。ただ、上位に予想した3チームと比較すると先発投手陣がやや手薄な気がするので、3位争いのラインが貯金1桁の後半になると厳しいと思います。3位争いのラインが貯金1桁の前半以下の場合、クライマックスシリーズ進出のチャンスは十分にあります。
⑤ヤクルト・・・昨年の成績はイマイチだったが、選手個々の名前を並べて考えるとそれほど弱いチームでは無い。監督が変わったのと、本拠地の神宮球場が広くなったことなどのプラス材料も多いと思います。ただ、昨年まで在籍していたグライシンガーとラミレスが抜ける影響がどのくらいあるか?うまくいけば、優勝はともかく3位争いはありえるチームです。
⑥広島・・・チームとしての戦力が1枚落ちるので、年間を通じて考えるとクライマックスシリーズ進出も条件がかなり揃わない(オールスターを3位以内で折り返す・2ケタ勝利の投手が3人以上・・・)と厳しそうな感じがします。新井はともかく黒田が抜けた影響は大きいような気がします。
あくまでも、この予想はドラゴンズファンの僕の独断と偏見がかなり入っているので、その点は、ご了承下さい。ただ、予想で下位に予想したヤクルト・広島も、決して侮れないチームで、シーズン中盤(6月中旬)までは、混戦が続くと思います。
最後に、北京五輪の影響は、各チーム0ではないはずですが、五輪期間中に10連勝・10連敗というような極端な結果で、最下位のチームがトップに躍り出るような大逆転は無いと思います。五輪代表に選手を送り込めないチームが年間トータルで見た場合に、上位進出することは考えにくいので、シーズン通じての順位も北京五輪に代表を多く送り出せるチームが上位になりそうな気がします。
クライマックスシリーズの予想は難しいですが、今年はリーグ優勝したチームが日本シリーズに出場すると思います。 (文中 敬称略)