○中日5-2横浜● 交流戦後、初めてのドラゴンズに関する話題です。
今日の試合はブランコ、森野、和田のホームランに岩瀬のセーブ、地方球場の鬼(?)朝倉に久々の勝ち星と、ドラゴンズファンにとっては、まずまずの試合だったのではないかと思います。
今日の試合についての話はここまでで、今回の本題は、最近のドラゴンズについて僕が思う事です。
ここ最近、ドラゴンズファンからは「若手をもっと使え」という事をよく見聞きするようになったが、僕は、「期待感のある選手(何かを持っている選手)はどんどん使いましょう、期待感の無い選手(何かを持っていない選手)はそれなりに・・・」という考えの持ち主で、何が何でも若手を使えというのは、何か違うのではないかという疑問を持っている。
ここでは、以下の架空の設問より、今回の疑問について考えたいと思う。
Q.あなたがドラゴンズの監督としたら、次の3選手のうち1人をセカンドのスタメンで使うとすれば、誰を選びますか(その他という選択肢はありません)?
①セサル ②堂上直倫 ③岩崎達郎
通常のドラゴンズファンであれば、②→③→①の順(②、③は同じ位かも?)で多いと思われるが、監督が使うとしたら、可能性が高い順から①→②→③のような気がする。設問で、井端ではなく、あえて現在二軍にいるセサルにしたのは、セカンドを一応守れた(?)という意味ではなく、監督が持っていると思われる考え方をわかりやすく説明するためである。(※ちなみに僕が監督でならば、現時点で考えると、①か②のいずれか)
一般のドラゴンズファンとしては、「期待感」といえば、「将来性込みの期待感」を考えがちだが、監督の持っている「期待感」というのは、「結果を通じた上での期待感」のような気がする。一軍で何が出来るか?ではなく、一軍で何が出来たか?という考えの上に基づいているともいえる。
上の選択肢の①セサル、②堂上直倫、③岩崎達郎のうち、100試合のうちの1試合でも「素人目でもわかる活躍(※)」をしたのはセサルのみで、これを見ると、決して理解不能な話ではないことが分かると思う。セサルに関しては、批判も多いが、開幕から3試合目でサヨナラヒットを打つなどの活躍をしているので、全く何も持っていない選手ではない。
「若手にすぐに結果を求めるのはどうか?」「若手選手に結果を残せるだけの試合数を与えていないのではないか?」という意見もあるかと思うが、「素人目にもわかる結果」は、一軍で残る上では必要だと思う。「若手選手に結果を残せるだけの試合数を与えていないのではないか?」という点については、一部の選手についてはその通りなので、否定はしない。
この試合数を与えたかどうか(?)が現在の堂上直倫と岩崎達郎の使われ方の差にあるのではないかと思う。確率論的に言えば、スタメンで20試合位与えれば、そのうちの最低でも1試合は「素人目にもわかる活躍」をしなければならないような気がする。それが無い選手というのは、確実に何かが不足している選手である。また、20試合位見れば、力量も大体判断できるのではないかと思う。
岩崎達郎に関しては、今季1回目の井端の故障欠場で使われた際に、力量を見極められるだけの一定の試合数を突破した(残念ながら、その間に結果を残していない)と思われる選手で、井端の2回目の故障欠場時の今回は、スタメンが二軍から上げてきた堂上直倫が使われていることからもわかると思う。
堂上直倫に関しても、全くダメという訳ではないが、ここ数試合の内容からして、「将来性のある若手」というフィルターを外して見ると、イマイチ感は否定できない。とりあえず、今週末のナゴヤドームでの広島戦までは、確実に使われると思うが、そこで結果を残さなければ、次の選手(誰かは不明?、岩崎達郎にもまだチャンスはある)に変えられるような気がする。ドラゴンズの二遊間に関しては、特に若手待望論が根強いが、現状では、「荒木・井端が良いというよりも、他の各選手の力量が明らかに不足している」というのが、正しいような気がする。
堂上直倫、岩崎達郎、その他の選手の中で、誰か一人でも結果を残せば、二遊間のメンツも先々は変わる可能性は高い(荒木・井端で全試合固定というのは少なくともない)と思うが、井端の欠場中に結果を残せなければ、結局、二遊間は荒木・井端に落ち着くというのが現実のような気がする。
今季のドラゴンズを考えると、二遊間の控えの選手の中から、1人は出てこないと、優勝争いには100%参加できないだろうし、来季以降も不安である。ただ、若手選手にむやみやたらにポジションを与えるのではなく、実力でポジションを奪い取るだけの活躍というものを見せてもらいたいと思います。
※僕が思う「素人目にもわかる結果」というのは、ヒーローインタビューを受けるレベルの活躍のことである。 (文中 敬称略)