セリーグが26日より開幕する。今回はドラゴンズを中心に今季のセリーグを展望していきたいと思います。
①今季のドラゴンズ
★投 手・・・先発については、当分の間は吉見-チェン-小笠原-山井-伊藤-バルデス(僕の期待度順)となりそうな感じだが、吉見とチェンに関しては昨年からの勤続疲労も考慮しなければならないし、現状1番調子の良さそうな小笠原は1年通じて活躍した事は無い、山井は調子に波がありそう、伊藤は見た目に華のある選手なので、将来性は買っているが、高卒2年目の選手に過大な期待は酷、バルデスについては全く期待していない(ドミニカの投手は根本的に日本の野球には適合しない)・・・という事で不安一杯です。ただ、ここで名前のあげたメンバー全員が1年通じて働けるとは思っていないので、ここに名前のあがっていないメンバーのうちの数人がシーズン途中から登場して、それなりに活躍してくれるでしょう。
また、中継ぎ・抑えに関しては、岩瀬・浅尾にやや不安があるが、それ以外の中継ぎ陣に関しては調子が良さそうなので、何とかなるでしょう。
★捕 手・・・今季もネックはここになりそうな感じです。
実力的には谷繁で問題は無いのだが、年齢からくる衰えが見え隠れしている現状が気になります。2番手以下の捕手とやや差があるのも事実だが、来季以降の事を考えても、ある程度は2番手以下の捕手に経験を積ませるべきではないかと思う。
★内 野・・・荒木が開幕絶望という話だが、冷静に考えるとスタメンは一塁 ブランコ、二塁 井端、遊撃 荒木、三塁 森野が基本だと思う(但し、荒木に関しては、残り三者と比べると必要性が薄いので、他の選手でも可だが条件付き)。
ドラゴンズファンの中には「落合はベテランを優遇しすぎる・好き嫌いで選手起用している」と言うファンもいるが、個人的には野手の使い方については、ある基準から見ると、それなりに納得のできるものはある。僕としては、選手に対する期待感のバロメーターの一つとして、「ヒーローインタビューのお立ち台に一度でも上ったことのある選手」という基準を設けているが、その観点で見ると、十分理解可能な選手起用である
ドラゴンズの内野に関しては、昨年のレギュラーの4選手が競馬でいうとオープン馬、控えの選手が未勝利馬もしくは能力が未知数の新馬というのが現状で、正直言って、今季のドラゴンズでは、レギュラーの4選手が使える状態であれば、普通に使うでしょう。
荒木が開幕から数試合離脱ということで、若手選手にとってはチャンスなのだが、岩崎達郎に関しては、個人的にはプチ荒木という印象があるのと、レギュラーを取れるほどの逞しさを現状は感じず、将来性込みでも過大な期待はどうか?と思うので、良い意味でも悪い意味でも力量が不明なセサルに落ち着きそうです←渋々ですが、仕方ないかも。
岩崎達郎に関しては、他の選手との打順の兼ね合いもあり、二番打者での起用であればあり(セサルでは二番は無理)といったところです。個人的には、セサルではなく、荒木とは全く違うタイプの谷に期待をしているのだが、開幕一軍ではなさそうなので・・・残念です。
今季は未勝利馬・新馬の中から、少ないチャンスを生かし、1ランク上を目指せる逞しい選手が1人でも出ることを願います。
★外 野・・・レフトの和田は基本的に固定、残り二つのポジションを大島・松井のルーキーコンビ、藤井・野本・英智・小池で競争させるようです。
昨年それなりに活躍した藤井だが、昨年終盤のグダグダぶりを見ると、中途半端にポジションを与えると彦野(※1)で終わるというのが僕の印象であり、センター・ライトを競争させるという監督の考えについては、基本的に反対はしません。
※1・・・彦野とは元ドラゴンズの外野手で現野球解説者。ファンによっては、ゴールデングラブ賞数回受賞の名選手とイメージを持つ方もいるとは思うが、僕的には「サヨナラホームランを打って一塁を回ったところで肉離れを起こし、代走を出される」とか「シーズン中に胃潰瘍で入院」などトホホなイメージがつきまとう選手である。彦野に関しては、一流感があまりにも無い故に、ドラゴンズ関連の試合に登場するドラゴンズOBの野球解説者の中のワースト3に入っている(ちなみに残り2人は今中と小松・・・彦野とは違う嫌いな理由があるが、それは別の機会で)。
話を元に戻すが、オープン戦を見た限りでは、ルーキーの大島がややリードしている感じがするが、見る度に細くなっているというドラゴンズファンのレポートもあるので、一軍経験がある藤井・野本・英智・小池の力は必ず必要になると思います。
ハンディ込みで停滞感があった昨年とは違い、今季はチーム内の競走がある分、他のポジションと比べると外野に関しては楽しみはあります。
★打 線・・・一軍を担当している某打撃コーチに関しては「別にいらないだろう」と毎年思うが、今季も変わった様子は無いので、貧打に苦しみそうです。
オープン戦もさほど打てなかったが、ベテラン勢に関しては、「オープン戦で活躍しても1銭にもならない、公式戦で活躍してナンボ」ということは分かっていると思うので、さほど心配していないが、今季に関しては、井端を6番に回すこと(それ自体は反対ではない)により、二番打者が不在となるのが最大の不安である。
強いチームにはきちんとした二番打者がいるのがこれまでの歴史からも明白で、昨年の巨人もそのセオリーを守ったからこその優勝である事は言うまでもない。今季のドラゴンズは今のところセサルを二番で打たせようとしているが、どう見てもセサルにその適性は無く、これはやめた方が良いと思う。
★総 合・・・個人的には、昨年が出来すぎで、今季はどうかな?と思っているし、ここで書いてあることもポジティブな事はほとんど書いていないが、昨年までいた某選手(過去数走50キロのハンディしか背負わされなかった実力の馬を別定の57キロで走らせるようなもの)がいない事が唯一のプラス材料(これは、大きなプラス材料)だと思う。
また、セリーグの他チームのオープン戦を見てもほとんどが?????という出来のチームばかりなので、それほど悲観するほどでもないと思っている。
②今季の他チームと順位予想
★巨 人・・・昨年の優勝チームで、戦力を考えれば優勝争いの一角にはまず入るでしょう。
死角をあげるとすれば、戦力補強はされているものの、主力選手が昨年と同じパフォーマンスが出来るかどうか?基本的に外人ピッチャー頼みのチーム(内海はエースの器ではない)なので、グライシンガーの故障が響く可能性もあるという2点である。
個人的には、派手さは無いがキチンとつなぎの役割が出来る松本が二番打者の座をしっかりと確保するようだと、当分の間は巨人は沈まないような気がします。
★ヤクルト・・・戦力的な事を除けば、巨人よりも嫌なチームである。
原因は、うちの谷繁の肩の衰えにあり、足を使って掻きまわされる→谷繁が盗塁阻止のため送球しやすい所にリードする→ヤクルトの打者にその球を狙い撃ちされるという悪循環があるような気がする。
ただ、投手陣の力量を考えると、シーズンを通じて5割を確保できるかという所のようなので、昨年同様、3位争いは可能だが、優勝となるとどうか?という感じがします。
★阪 神・・・選手補強はしているのだが、一時期の巨人のように補強の方向性が微妙で、昨年からプラスマイナス0といった感じです。打線に関しては破壊力はありそうなので、軽視は禁物だが、広い甲子園を本拠地にしている分、さほど有利にも働かないような気がする。また、赤星が抜けて、機動力がないのはややマイナス材料か?エースになる可能性を持っている岩田がシーズン途中まで離脱というのも、マイナス材料。
プラス材料としては、監督が2年目になるので、手探りだった昨年と比べて采配が変わる可能性がある点です。
Aクラスの可能性は十分あるが、リーグ優勝となると過去の歴史から、巨人が早々と脱落する展開以外での優勝はこれまでないので、今季は無さそうな気がします。
★広 島・・・新監督の力量が未知数なので、判断に迷う所です。ヤクルトほどではないが、今季はドラゴンズ的には苦しみそうな気もするし、そうでないような気もする(理由はヤクルトで書いた点と同じだが、選手自体にスキをつけるだけの力量があるかとなると、ヤクルトと違い微妙)。
投手陣を考えるとルイスが抜けたのが響きそうな気がするので、さほど過大な期待は出来ない気がします。
★横 浜・・・ドラゴンズファンの視点から見ると機動力という点では、かなり微妙なところがあるチームだけに、打力優先の横浜スタジアムでの戦いのみ注意が必要といったところでしょう。
オープン戦での成績と先発投手の顔ぶれを見ると強調材料がほとんどないが、横浜の場合、新監督の1年目は意外に成績が良く、2年目以降に急降下するという過去のジンクスがあるようなので、シーズンを通じて見ると、そこそこの戦いをするかもしれません。
一応の順位予想をすると①中日 ②巨人 ③ヤクルト ④横浜 ⑤阪神 ⑥広島としておくが、ドラゴンズに関しては期待込みなので、一切参考にしないで下さい(上の文章を見てもわかるように不安感一杯である)。
今季に関しては、巨人がAクラス、中日・阪神・ヤクルトの3チームでAクラスの残りの2席を争うというのが妥当な予想だと思います。 (文中 敬称略)