市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大同有害スラグ問題を斬る!・・・危険スラグの不法投棄盛り土に蓋をし続ける国土交通省「隠ぺい体質」の巻

2016-02-09 23:19:00 | スラグ不法投棄問題

■国土交通省は、八ッ場ダム工事や上武道路工事において、群馬県森林環境部が不法な産業廃棄物と認定した危険スラグを相変わらず撤去しようとしません。それどころか、不法投棄された危険スラグの上に、さらに盛り土で蓋をし続けるという隠ぺい工作が現場で繰り広げられています。
 この暴挙を目の当たりにさせられると、果たして国交省は、地域住民の健康被害などに対して配慮する気持ちを持っているのかどうか、極めて疑問です。危険スラグが不法投棄された現場の近隣住民が、生命や健康のリスクに晒されようとも、我関せず、という対応だとすれば、住民への配慮など微塵も感じられないということになります。

 国交省の評価基準とは、いったい何なのでしょうか?工期さえ守っていれば評価される?大同・佐藤の極悪連合の顔を立てれば、スラグマネーが循環してくる?それが国土交通省の考え方なのではないでしょうか?

 上記の疑問に対する回答のヒントを今回、提示したいと思います。

 今回の現場は田口南信号付近です。この現場は、先月、当会の次のブログで調査結果を報告したことがあります。
○2016年1月19日:大同有害スラグ問題を斬る!…前橋渋川バイパス起点を緊急調査
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1861.html#readmore

 今回、当会の誇るリットン調査団は、この現場を別の角度から撮影し、調査しました。そのレポートが当会に届いていますので、さっそく見ていきましょう、
で調査した田口南信号付近を別角度からリットン調査団が撮影したレポートが届いておりますので見ていきましょう。


国道17号田口南信号です。上武道路・前橋渋川バイパスの起点を見ると、なにやら新たな盛り土工事が行われています。


前橋渋川バイパス起点の吉岡町側から見た現場の様子です。確かに新たな盛り土が盛られています。ご覧のように、あの極悪ブラック企業の佐藤建設工業のスラグ運搬車がひっきりなしに走り回っています。



今まさに、大量の盛り土が、新らたに盛られつつある瞬間を捉えました!ルールを最優先するお役所様の常識として考えれば、危険スラグを撤去してから新たな盛り土を施工するはずです。本当にそうしていたのでしょうか?危険スラグが混同された盛り土を撤去した場合には、相当な量になるはずです。もし、そのような動きがあれば、暇を持て余して(?)徘徊ばかりしているロートル集団のリットン調査団が気付かない訳はありません。国土交通省は、なぜいかがわしい佐藤建設工業の盛り土を、何のためらいもなく使用し続けているのでしょうか?


おっと!盛り土が車道まで落ちてくるんじゃないの??しかし、ものすごい勢いで荷台を上げるものなのですね。道路にまで盛り土が飛んでくるかと思いましたよ~(恐~ぃ)。国土交通省様、もう少し安全対策に配慮はできませんか?赤いナイロンの網じゃ、盛り土が落ちて来たら、車道まで飛び出して来てしまいますよ。せめて荷台を上げる時は、ガードマンさんが、付近を通行する車を停車させるとか?対策はしなくてもよいのですか?或いは、お役人様はスラグマネーにしか興味がないのでしょうか!?


これが以前の現場の様子。ここが危険スラグだらけなのは、国土交通省も調査の結果分かっているはずです。なぜ危険スラグを全量撤去してから、新たな盛り土を施工しようとしないのでしょうか?

 ちなみに、2014年11月当時の現場の状況に関する詳細は、次のブログをご覧ください。
○2014年11月25日付:大同有毒スラグ問題を斬る!…上武道路の田口町南信号・前橋渋川バイパス起点のヤリタイ放題の現状
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1471.html#readmore

■さて、上武国道の現場ですが、周辺の至る所で、極悪・佐藤建設工業の危険スラグ運搬車が我が物顔で走り回っています


前橋渋川バイパス起点で信号待ちする佐藤建設工業の危険スラグ運搬車。


田口南信号でも、盛り土を現場で降ろした後に、砂埃をモウモウとあげながら、突進してくる危険スラグ運搬車の姿を見かけました。あちこちで我が物で走り回るのは、危険スラグ運搬車ばかり。これもお役人様の後ろ盾のおかげなのでしょうか!?

■さて、田口南信号を離れて、今度は前橋市日輪寺町へ来てみました。場所はこちらです。↓

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田口町を少し離れた日輪寺町へ来ました。しかし、ここでも危険スラグ運搬車が我が物顔で走り回っています。


地域住民の迷惑など、ブラック佐藤建設工業の眼中にはありません。もくもくと砂埃をあげて猛スピードで方向転換しています。お願いですから、もう少し静かに走行していただけないでしょうか?国土交通省様は、もしかしたらスラグマネーにしか興味がないかもしれませんが、やはり国民の生活環境保全の観点から、せめて砂ホコリをたてないようにしろと、お口添えしていただけないでしょうか?よろしくお願いします。


ご覧のとおり、新たな、いかがわしい盛り土をダンプトラックから降ろしています。この下に危険スラグは不法投棄されていないのでしょうか?非常に心配です。前回までの工事で、佐藤建設工業の試験成績表がお役所様に提出されていれば、製品名にかかわらず危険スラグが不法投棄されている可能性が大であると想定されます。危険スラグの上に、盛り土で蓋をすることは絶対に許されません。


佐藤建設工業の危険スラグ運搬車は、とにかく我が物顔で走り回ります。ちょうど、原之郷というところの信号が黄色信号なのに、加速して交差点に突入して頭を突っ込み、その直後急ブレーキをかけ、乱暴に狭い交差点を左折していく有様を目撃しました。見ていて怖くて身の毛もよだつ光景でした。トラックなのですから、スポーツカーのような運転はしないでください。といっても、不法投棄専門のブラック企業には、聞く耳を持ってもらえないでしょうね。危ない!そこの赤い車を運転されているかた、びっくりして急ハンドルなさらないでくださいね!

■国土交通省には、建設工事に携わる全ての人が遵守すべき土木工事共通仕様書(平成27年4月改定)というバイブルというべきものがあり、そこに次の規定が記述されています。

**********
国土交通省 土木工事共通仕様書
http://www.ktr.mlit.go.jp/gijyutu/gijyutu00000035.html
第3編 土木工事共通編
第2章 一般施工
第6節 一般舗装工
3-2-6-1 一般事項
4.有害物の除去
受注者は、路盤の施工に先立って、路床面または下層路盤面の浮石、その他の
有害物を除去しなければならない。
**********

 群馬県が危険スラグを産業廃棄物に認定した現在では、危険スラグが有害物であることに争いはないと考えられます。群馬県が危険スラグを産業廃棄物に認定したことから、「危険スラグ=有害物」であるという考え方を元に解釈すれば、上記規定は舗装工に関する規定であるものの、路床面の有害物を除去しなければならないことから、上武国道等の盛り土に有害物が混入されたままにしてはならないと考えます。「路床面だけきれいな盛り土を入れてしまえ」という姑息な考えは隠蔽工作に他ならないからです。

 「舗装工事に先立って有害物を除去しなければならない」というこの規定に照らせば、上武国道において、危険スラグを撤去することなく、新たな、いかがわしい盛り土で危険スラグを蓋することは、「国土交通省 土木工事共通仕様書」に完全に違反する行為だと考えられます。

 よって、国土交通省におかれましては、危険スラグの上に更なるいかがわしい盛り土を盛り上げるのを即刻中止していただきたいのです。

【市民オンブズマン群馬・大同有害スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

コメント
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