市政をひらく安中市民の会・市民オンブズマン群馬

1995年に群馬県安中市で起きた51億円詐欺横領事件に敢然と取組む市民団体と保守王国群馬県のオンブズマン組織の活動記録

大同有害スラグ問題を斬る!…榛東村「地球環境に優しいソーラー発電は危険スラグの上に建っていた」の巻

2016-02-24 12:45:00 | スラグ不法投棄問題
■連日のようにスラグ報道が続いていますが、2016年2月24日付毎日新聞の社会面と群馬版に大きくスラグ問題が取り上げられました。さっそく読んでみましょう。

**********毎日新聞2016年2月24日東京朝刊社会面/企業・産業環境/紙面掲載記事
http://mainichi.jp/articles/20160224/ddm/041/040/093000c
有害スラグ
太陽光敷地に 強制捜査受けた業者搬入 群馬


山中に太陽光パネルが並ぶ「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」=群馬県榛東村で2012年6月30日、本社ヘリから山本晋撮影
★地元自治体が撤去検討
 ソフトバンクグループの「SBエナジー」(東京都港区)が群馬県榛東(しんとう)村に設置した大規模太陽光発電所(メガソーラー)の敷地に環境基準を超える有害な鉄鋼スラグが使われ、村が撤去を検討していることが分かった。スラグは大同特殊鋼(名古屋市)の渋川工場(群馬県渋川市)から排出され、敷地の造成工事を請け負った「佐藤建設工業」(同)が無償提供。両社は同県内で有害スラグを再生資源と偽って出荷した廃棄物処理法違反容疑で県警の強制捜査を受けており、事件は自然エネルギーの現場にも影を落とした。【尾崎修二、杉本修作】
 現場は標高約1000メートルの榛名山麓(さんろく)に広がるゴルフ場跡地の村有地で、広さは東京ドームがすっぽり入る約4万9300平方メートル。東京電力福島第1原発事故を機に自然エネルギー事業に参入したソフトバンクがメガソーラーの候補地を公募し、村が誘致した。
 2012年7月に「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」として稼働を開始。村の説明では、年間発電量は一般家庭約830世帯分に当たる約300万キロワット時。4月から始まる「ソフトバンクでんき」でも利用される予定だ。
 村によると、12年1〜2月に敷地の整地を担った佐藤建設工業がスラグ砕石を無償提供し、敷地に搬入した。同社が昨年9月に県警の強制捜査を受けたことなどから地元で「有害スラグでは」とうわさになり、SBエナジーから確認を求められた大同が敷地内の砕石や土壌を検査したところ、環境基準(含有量で1キログラム当たり4000ミリグラム以下、溶出量で1リットル当たり0・8ミリグラム以下)の数倍のフッ素が検出されたという。
 この報告を受け、村は環境への影響を調べようと周辺の地下水を検査しているが、佐藤建設工業から砕石の仕様書や使用材料証明書の提出がなかったため使用量も不明という。一方、県警も敷地内のスラグを採取して使用実態を調べている。
 SBエナジーは売電収入の3%(年間約300万〜400万円)を土地代として村に支払っており、「村の土地を使わせてもらっている事業なので村に処理方針を決めてもらった上で協議したい」とコメント。
 村の担当者は「土壌や砕石、地下水なども調べ、撤去や被覆の対応を決めたい。外周だけ撤去して、パネルのある部分は被覆することも考えられる」と話している。
 大同と佐藤建設工業を巡っては、渋川工場から排出されたスラグに環境基準を超えるフッ素が含まれることを知りながら出荷したなどとして、群馬県が昨年9月、廃棄物処理法違反容疑で刑事告発。県警は大同の名古屋、東京両本社など関係先を家宅捜索している。
**********

■続いて群馬版の記事です。


tgon.pdf
**********2016年2月24日毎日新聞群馬
有害スラグ
大量使用の可能性も 太陽光敷地 榛東村が懸念

 「地球環境にやさしい」再生可能エネルギーの発電所が、有害な鉄鋼スラグで造成された土地の上に建っていた――。榛東村の大規模太陽光発電所「ソフトバンク榛東ソーラーパーク」の地盤造成を格安で請けた佐藤建設工業(渋川市)は、大同特殊鋼渋川工場から排出された鉄鋼スラグを使用し、砕石に関する仕様書や使用材料証明書を村に提出していなかった。
 2011年3月の東京電力福島第1原発事故の後、榛東村はソフトバンクの太陽光発電所誘致に乗り出した。しかし、限られた予算のため用地確保は難航。阿久沢成美前村長によると、11年12月に佐藤建設工業から村に、最小限度の費用で造成工事に協力すると申し出があった。同社は12年1~2月、榛名山麓の村所有地(旧ゴルフ場「榛名カントリークラブ」跡地)約4万9300平方メートルを平らに造成した。起伏をなくすための砕石は佐藤側が無償提供。村が支払ったのは500万円程度だったという。
 阿久沢前村長は14年9月、村議会で「無償提供された砕石は国土交通省や県の調査の結果、安全基準をクリアしたと報告を受けた。調査の必要はない」と答弁した。しかし昨年9月、県は大同が排出したスラグを「廃棄物」と認定して、大同と佐藤を廃棄物処理法違反容疑で県警に刑事告発。ソフトバンク側が大同に事実関係を確認したところ、敷地内から環境基準の数倍のフッ素が検出され、スラグ使用が発覚した。村の担当者は「5万平方メートル近い敷地内にどれほどの砕石が投入されたか書類で確認できない。スラグが大量使用された可能性もある」と懸念を示している。
 また、13年7月に稼働した別の太陽光発電所「白子の海ソーラ―ポート」(榛東村山子田)の造成工事でも佐藤建設工業が砕石を敷いていたことが分かり、村は敷地内の砕石や土壌を採取して有害物質の有無を調べている。この事業は「白子のり」を製造する白子榛名工場の用地約7100平方メートルを借りて村が実施している。榛東村は東日本大震災直後から自然エネルギーを推進してきただけに、有害スラグ使用によるイメージダウンが危惧される。
 阿久沢前村長は毎日新聞の取材に「佐藤建設工業は予算不足を見かねて好意で協力してくれた」と説明する。一方、村議の一人は「無償提供に乗じて造成地を産廃の捨て場所に使ったのではないか」と話している。
 大同は「村やソフトバンク側の対応が決まり次第、協議したい」と説明している 【尾崎修二】
**********

■スラグ報道を見ていく際に、皆様とともに確認しておきたいことがあります。最近のスラグ報道では紙面に“撤去”や“被覆”、“調査”、“協議”という文字が並びます。これらはスラグが不法投棄された現場における対応策にかかわる言葉を文字で表したものですが、例えば、渋川市議会の対応などについては、“撤去”などお題目だけで、“協議”の結果、「撤去なし」になってしまうケースが続いています。

 今回の報道でも「大同が敷地内の砕石や土壌を検査したところ、環境基準の数倍のフッ素が検出された」とあり、大同が現場で“調査”して環境基準を超えた実態が明らかになったにもかかわらず、大同は「村やソフトバンクの対応が決まり次第、“協議”したい」と発言していることが紹介されています。

 こうしてみると、大同をはじめ自治体がスラグ対策について“協議”する場合、全てにおいて「環境基準値を満足」していれば対策はしない」という考えに支配されていることがわかります。

■大同特殊鋼のスラグは、群馬県により産業廃棄物に認定されました。産業廃棄物処理法では 事業者の責務について次のとおり定めています。

(事業者の責務)
第三条  事業者は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならない。

 大同特殊鋼は、その事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければなりません。無許可で天然石に混合して群馬県中に不法投棄された危険スラグは、“適正に処理されている”とは言えません。大同特殊鋼は自らの責任において、危険スラグを過去に遡って撤去しなければならないのです。

 にもかかわらず、報道の結びには「大同は『村やソフトバンク側の対応が決まり次第、協議したい』」とあり、大同は、さも偉そうに“協議”するとコメントしています。

 本来は、企業のコンプライアンス(法令順守)の観点から、大同は率先して自らの責任において適正に処理しなければならず、当然、自ら率先して“撤去”しなければならないはずです。しかし大同は「村やソフトバンク側の対応が決まり次第・・・」などと腰の引けた姿勢を見せるだけです。

 だから、法律で権限を付与されている行政がきちんと大同に引導を渡さなければなりません。当会の希望は、産業廃棄物処理法という法に則った法治国家らしい解決なのです。我々の社会は、大同・佐藤の極悪ブラック連合に支配されているのではないのです。

■前置きが長くなりましたが、この問題は当ブログにて1年半余り前に取り上げました。
○2014年9月22日:大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・不法投棄現場(その9)榛東村ソフトバンクメガソーラー
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1403.html
○2014年9月23日:大同有毒スラグ不法投棄調査レポート・・・不法投棄現場(その10)榛東村白子の海ソーラーポート
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1404.html
※上記二つをまとめ再考したブログ記事が次です。
○2015年7月3日:大同有毒スラグ問題を斬る!…クローズアップ「有害スラグ」榛東村の不法投棄事件に迫る
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1654.html#readmore


当会にメールで送られてきた、ソフトバンク榛東ソーラーパークの様子。


フェンスの外も中も危険スラグがギッシリ・ザックザク。


サビ浮石だらけ、天然石は少なく危険スラグの濃度が濃い。大同様はフッ素の環境基準値越えを“危険スラグと天然石との希釈がうまくいかなかった”と言いたいのでしょうが、元々固体同士だから薄まりませんし、群馬県が廃棄物と認定しました。屁理屈はもう結構!早く撤去してください。危険スラグの砂ぼこりや水質汚染の恐怖にもう我慢ができません。


ソーラーパネルの地盤改良部分にあきたらず、進入路全域に不法投棄された危険スラグ。ソフトバンクのクリーンエネルギーの陰に住民の健康被害への恐怖問題がある、住民に我慢を強いる格好だ。いち早くメガソーラーを打ち出したソフトバンクですが環境対策スピードはどうなのか?


ソフトバンクエナジーのホームページより。右から阿久沢前村長、右から3人目の方が佐藤社長。スラグマネーはどのように使用されたのだろうか?
http://www.softbank.jp/corp/news/sbnews/sbnow/2012/20120711_01/


白子の海ソーラーポートの様子。ソフトバンクソーラーが標高1000メートルという山のはるか上にあり運送コストが多大にかかるので危険スラグの濃度が高いのに比べて、白子の海は平地部にあり運送コストに余裕があるのか?赤い天然石で希釈されている、しかし危険スラグは廃棄物なので一粒でもあれば撤去していただきたい。


白子の海ソーラーポートのパンフレット。


榛東村で作成されたパンフレットにも誇らしげに阿久沢前村長と佐藤社長が並ぶ。実は裏で危険スラグ不法投棄の成功を喜んでいたと思うとぞっとします。立派な詐欺事件ではないだろうか?左端が佐藤社長、真ん中が阿久沢前村長。スラグマネーは正しく政治献金されているのだろうか?

■この報道では「阿久沢成美前村長によると、11年12月に佐藤建設工業から村に、最小限度の費用で造成工事に協力すると申し出があった。同社は12年1~2月、榛名山麓の村所有地(旧ゴルフ場「榛名カントリークラブ」跡地)約4万9300平方メートルを平らに造成した。起伏をなくすための砕石は佐藤側が無償提供。村が支払ったのは500万円程度だったという。」とスラグ事件の経過が前村長の言葉を交え紹介されています。

 その中で「無償提供」という言葉が盛んに登場しますが、大同は佐藤にスラグをトン当たり100円で販売する一方、多額の手数料を支払っていたのです。この“逆有償取引”と呼ばれる手法で、大同・佐藤ブラック連合は、産業廃棄物処理費を隠蔽・偽装していたのですが、標高1000メートルの場所まで重いスラグを背負い上げても、「無償提供」できるのは、“逆有償取引”だからこその成せる業です。当然、佐藤は1円たりとも寄付的な行為はしていないことになるでしょう。

 通常、公共事業において「無償提供」などの行為は、不正競争防止の観点から煙たがれる事が多いのですが、阿久沢前村長の強いリーシップにより、まかり通ってしまいました。この背景として、阿久沢前村長と佐藤建設工業との関係が疑われます。

 当会には、2011年12月より前に敷地の造成工事にかかろうとしたところ、佐藤建設工業は榛東村の工事を行う資格申請を行っておらず、慌てて榛東村側がお膳立てして資格を整えたのではないか?との疑惑情報も入っています。榛東村の作成したパンフレットの阿久沢前村長と英雄扱いされている佐藤社長の関係を見るとき、政治献金などは果たして正しく行われていたのか?などと、疑惑が持ち上がってくるのです。

■さて、毎日新聞社会面に掲載された今回のスラグ報道の見出しは
有害スラグ 太陽光敷地に 強制捜査受けた業者搬入 群馬
となっており、佐藤建設工業を「強制捜査を受けた業者」と紹介しています。

 公共団体が公金を支出する事業の関連で、強制捜査を受けた業者を特別視していることがわかります。問題点を鋭く突く見出しを付けた新聞記者の意気込みが、記事を読むとひしひしと感じられます。決して奇をてらった見出しなどではなく、スラグ問題の今回を端的に表現した見出しであると高く評価できます。我々住民・市民・国民より集められた公金が、疑惑の業者に渡って良いハズはありません。

 にもかかわらず、依然として国の公共事業の現場でも、次のような光景が相変わらず繰り返されているのです。


9.11強制捜査当日もいかがわしい盛り土を搬入し続けるブラック佐藤建設工業のスラグ運搬車。


2016年2月になっても強制捜査受けた業者に盛り土を搬入させ続ける国土交通省。公金をいかがわしい業者に渡しても良いのか!

 当会は、群馬県が危険スラグを廃棄物と認定し産業廃棄物処理法違反で告発し、警察による強制捜査を受けた業者に盛り土を搬入させ続ける国土交通省に対しても、引き続き当会のブログを通じて、いかがわしい盛り土の搬入を止めるよう強く勧告し続けてまいります。

【市民オンブズマン群馬・大同有毒スラグ不法投棄特別調査チーム・この項続く】

※参考情報「平成26年第3回榛東村議会定例会会議録第1号
www.vill.shinto.gunma.jp/gikai/03kaigiroku/.../H26teirei3.pdf
平成26年9月3日
○3番(小山久利君) 皆様、おはようございます。ご苦労さまでございます。
 質問に入る前に、議長、村長からもお話しございましたが、8月19、20日に広島県で発生しました豪雨による土砂災害で亡くなられた方々のご冥福をお祈りするとともに、被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。
 今回質問いたしますのは、八州高原と白子の海両発電所の建設資材についてですが、具体的には有害物質を含む建設資材が使われた心配はないか、訪れた方々はもちろん、近隣住民の健康を害するおそれのある物質が含まれた鉄鋼スラグの混入された砕石が使用されていないか、確認させていただきたいと思います。議長に許可をいただきましたので、貴重なお時間をいただきまして質問させていただきます。
 以降、自席に戻りまして質問を続けさせていただきます。
○議長(金井佐則君) 3番小山久利君。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) ことし3月、第1回定例会中の全員協議会で水資源機構群馬用水管理所より調査の結果、村内の群馬用水管理道路の一部から環境基準を超える六価クロムやフッ素などの有害物質が検出されたので、路盤材を入れかえるという報告がございました。これは、舗装材料として使用された大同特殊鋼渋川工場の鉄鋼スラグから有害物質が検出されたことにより、急遽検査したことによる結果だと思います。
 これに関連して、毎日新聞の8月5日付のインターネット配信、また8月6日付の上毛新聞によりますと、鉄鋼メーカー大同特殊鋼の渋川工場の有害物質を含む鉄鋼スラグが混入した砕石が八ッ場ダムの代替地整備や、生活道路の工事に使われたと報道されました。毎日新聞によれば、有害物質は環境基準の5から23倍に達し、専門家は撤去が望ましいと指摘しているそうです。ダム関連工事の関係者によると、有害物質を含む建設資材が許可なく使われたのは代替地住宅の盛り土や周辺の生活道路などで、毎日新聞では、地権者の同意を得て建設資材の砕石を採取し、環境省指定の第三者機関に鑑定を依頼しました。
 結果、有害物質フッ素が環境基準の5から23倍検出され、また環境基準の対象ではないが、植物に影響を及ぼす強アルカリ性を示したと書いてあります。
 スラグをめぐっては、大同特殊鋼の渋川工場から出た有害物質を含むスラグが、渋川市内の建設会社に販売されたときに、販売額より高額な引き取り料と見られる逆有償取引だったことが問題化しました。今回の代替地をめぐる工事にも同じ建設会社が関与しており、同社はこれまでダム関連工事十数件に参加し、大同から引き取ったスラグを天然砕石にまぜて使っていた。国交省も同様の情報から現場の砕石を採取し、スラグと見られる砕石を確認し、業者から事情を聞いていると報道されました。
 本村でもゴルフ場跡地に太陽光発電所をつくるに当たり、格安で造成工事をしていただけるということで、渋川市内の業者により平成24年1月12日から2月29日までの工事で4万9,300平方メートルの造成を終了しました。その後、平成24年4月5日から7月31日にかけて自然エネルギー施設関連安全修景整備工事として同事業者に外構工事も契約しております。そして、大雨による災害復旧工事でもこの同一業者の砕石が使われていると思います。この業者が、毎日新聞で報道された渋川市内の建設会社と同一会社であることがわかり、非常に心配しているところです。
 そこで総務課長にお尋ねいたします。
 このような報道がされたことはご存じでしょうか。
○議長(金井佐則君) 村上総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 大同特殊鋼のスラグの関係については、前の課のときに群馬用水の関係についてはうちのほうもかかわりがありましたので、その関係については承知しているところです。
 大同特殊鋼の関係の県の工事の関係ですが、平成21年度以降、27工事で鉄鋼スラグを含む砕石を使用したことが確認されております。内訳では、県の森林部の工事が2工事、農政部が4工事、県土整備部は21工事でした。なお、施行に当たっては、県では品質規格証明書により安全性を確認しておりまして、現場で安全性を確認するため、環境安全品質基準の分析試験を実施しているところです。
 その結果、抽出されました6工事につきましては、全てこの基準値に適合していることが確認されております。
 以上です。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) そこでこの一連の発電所建設に当たる工事の中で、どのくらいの量の砕石が使われたのか教えてください。
○議長(金井佐則君) 暫時休憩します。
午前9時22分休憩
───────────────────────────────────
午前9時23分再開
○議長(金井佐則君) 会議を再開します。
村長。
〔村長 阿久澤成實君発言〕
○村長(阿久澤成實君) 私のほうからお答えさせていただきます。
 過日、議長名で設計書の情報提供の請求があり、写しを提供してある2件についてのお尋ねだと思っております。
しかしながら、造成の過程においては施工土、必要となった砕石については、無償で入れていただいたものもありますので、また外周道路についても全国議長会の視察が予定されておりまして、5月3日の集中豪雨災害箇所視察のときに、私が当業者に現地でここへ入れたらどのくらいお金がかかるんですかということで見積もりをお願いした経緯がございます。
 しかし、そのときに金額で約250万円ほどかかりますよねという見積もりをいただきまして、いろいろ精査したところ予算化できないということで、依頼をとめた経緯がございます。そして、6月末の完成時にそれを当該社長が覚えておりまして、全国の議長さん方が訪れるのに恥をかかせないという思いで、村長の意を酌んで無償で実施してくれた経緯がございます。そのような状況の中で、平成24年度、平成25年度の両年に村が発注したものについては、鉄鋼スラグは使用されておりません。
 それから、無償で提供していただいたものについては、国土交通省、県環境森林部の調査の結果、全て安全基準をクリアしているものであると報告を受けております。そのような状況の中で、村で発注したものについては、それ以上というか、量としてはちょっと把握できませんけれども、無償で入れたものもそういう状況ですので、量の確認はできないということでございます。
 ただ、面積からいいますと、外周道路のフェンス延長が約800メートルございます。それから、外周路の幅については約10メートル、それから進入路は約100メートルで道路幅は約7メートルと推定されます。厚みについては不明でございます。それから、ビジターセンター付近のものについては、造成工事は含まれておりません。
以上です。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 工事の施工については公共事業の一般的なルールからすれば、使用材料の基準は仕様書等で定められていると思います。国交省ではダム関連工事に天然砕石を使用するよう義務づけ、渋川市の建設会社から提出された材料証明書にも「天然資材」と記入されていたそうです。
 村の工事で使用材料の基準、使用材料証明書はどうなっているのか、その辺仕様書に記載されていたのか、教えてください。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 今回のうちのほうの造成工事の中では、この砕石の関係については設計書にも入っておりません。もちろん仕様書にも入っていないということでございますので、入っていないものについて証明書をとるということはしていないということです。
以上です。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 工事の手順として基準の仕様書とか、業者からの使用証明書の提出の必要がないものでよろしいんですか。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 通常の工事であれば、例えば、建設課が発注する道路工事、これにつきましては、設計書はもちろん、また設計図、また仕様書等があると思います。その中で使用材料についてうたっていると思います。ただ、今回の造成工事につきましては、設計仕様の中に入っていない、ということでございますので、それをうちのほうからあえて証明書なり、そういうものを求めるということのものはないということです。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 証明書がないということで、発電所用地以外にビジターセンターと称する周辺施設でも同じく開発した面積とその使用した砕石の量はわかるものでしょうか。先ほど村長から外周道路とかの説明はあったんですけれども、ビジターセンター周辺ですね。その開発した面積と使用した砕石の量を教えてください。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) そちらのほうについても、先ほど言ったように設計図書に入っておりませんので、それの証明の関係については求めておりません。
○議長(金井佐則君) 暫時休憩します。
午前9時29分休憩
───────────────────────────────────
午前9時30分再開
○議長(金井佐則君) 会議を再開します。
総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 余りあやふやなことを言ってしまうとあれなんですけれども、先ほど言ったように設計図書に入っていないということでございますので、面積的なものはここでは言えないということでよろしいでしょうか。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 面積はわからないということで、当然入れた砕石の量もわからないということでよろしいんだと思います。こちらの砕石についても、仕様書や使用材料証明書はないということでよろしいんでしょうか。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) 先ほども言ったとおり、設計図書に入っていないということでございます。あくまで無償という形ですので、そういう証明書はありません。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) このスラグに関しては、強アルカリ性ということで一定の植物にも反応するということで、たしかあの周りにはラベンダーを植えたはずですが、今行ってみても見当たりません。影響が疑われるとすれば、この場所は榛東の上位部でもあり、環境や水質にも影響するところです。
 渋川市でも市内の11カ所で検査を実施し、環境基準を超えるフッ素などを検出したとしていますが、榛東村でも検査を実施していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○議長(金井佐則君) 村長。
〔村長 阿久澤成實君発言〕
○村長(阿久澤成實君) ラベンダーの話からさせていただきます。
ラベンダーは、もともと上記の建設会社からご寄附をいただいたものであります。そして、現地の冬場での囲いの寒冷に対しての管理が不十分であったことと、それから管理上のミス、というのは、草刈り等で刈り取ってしまったところがあります。そして、村で予算化して購入した大鉢のものはちゃんと生育しております。これは確認をしております。それから、もしということで答えさせていただくのはどうかと思うんですけれども、質問でありますので答えさせていただきます。調査をするのであれば、全村の建設箇所に該当するのではないかというふうに思っております。しかしながら、渋川市で既に実施していますが、その中で数値に異常のあった箇所も当時の環境基準に合っており、その環境基準等が変更になった平成22年度以降のものは全く異常数値を示していないことが公表されております。必要となるのは、平成21年度以前である本件のお尋ねの箇所については調査の必要はないというふうに考えております。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 調査の必要がないということで回答をいただきました。
 次に、白子の海のソーラーポートについてお聞きします。
 この事業も自主財源の確保ということで農業用水維持管理基金から2億円を取り崩し、シャープとの随意契約で工事が行われたと記憶しています。この工事にもやはり渋川市内の建設会社が関係したと記憶しております。この工事においても砕石が使われていると思うんですが、品質を明記した仕様書等があるのか教えてください。
○議長(金井佐則君) 総務課長。
〔総務課長 村上和好君発言〕
○総務課長(村上和好君) この現場につきましても、先ほど言ったとおり同様でございまして、設計図書等に入っておりませんので、その辺の証明はございません。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) ここもないとすると、どの品質の砕石をどのくらい入れたというのも全くわからないでしょうか。
○議長(金井佐則君) 村長。
〔村長 阿久澤成實君発言〕
○村長(阿久澤成實君) 先ほどから申し上げておりますように、その骨材については、今問題になっているのは21年度の前の骨材がこうだああだというお話であって、今ご指摘のものは24年、25年にまたがった工事で採用させていただいたものでございます。これには全くそういったものの疑念はないという報告を受けております。
以上です。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 渋川市の建設会社社長は、毎日新聞社の取材に対し、スラグが誤ったことはあるかもしれないが、故意に入れたことはない。仮に出てきたとしても混入がわずかであれば、有害物質の影響は低いから障害はないと説明したそうです。
 しかし、鑑定結果では、環境基準の5から23倍という数値が検出されています。誤ってスラグが混入したことがあるかもしれないと発言していることがあるわけです。また、同社の砕石が使われた可能性も高いわけですから、やはりこれは検査する必要があると思いますが、どうでしょうか。
○議長(金井佐則君) 村長。
〔村長 阿久澤成實君発言〕
○村長(阿久澤成實君) 社長がどういうふうにおっしゃったかわかりませんけれども、先ほどから申し上げておりますように、疑問を持たれている骨材については、21年度前のものについてもそこの当時はクリアしていたと。22年度からその基準が違ってきたというものであって、村で発注しております24年、25年の骨材については、ないというふうに私は思っております。
 それから、先ほど課長のほうからも話されましたように、群馬県では平成21年以降、27工事で大同特殊鋼の鋼材スラグを含む砕石を使用した箇所を確認した中で分析結果をしたところ、基準以内であるという報告を受けておりますので、またインターネットでも出ておりますので、そのことを私たちは信じて、ないというふうに思っております。
○議長(金井佐則君) 3番。
〔3番 小山久利君発言〕
○3番(小山久利君) 白子さんも非常に協力的に快く土地を貸していただき、また榛東村でも数少ない食品を扱う大手の企業ですから、この先も友好な関係を保つという観点からもぜひ検査をしていただき、公表していただくことで安心できると思います。
 次に、八州高原の榛東ソーラーパークの第2の目的であります観光の拠点ということで、ことし桜の苗木を植えました。ふだんゲートで閉ざされているこの周辺に今後も投資をして観光開発をしていくのか、お聞かせください。
*****以下略*****
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする