おてがみ/なかがわ りえこ・作 なかがわ そうや・絵/福音館書店/1969年初出1988年
ゆうびんやさんが こねこの”にお””に 大きな箱を届けにきてくれました。
”にお”が、箱を開けると 真っ赤な風船にカードがついていました。カードには、「あそびにきてね、たまこ。」と書いてありました。
丘をかけおりるとき、”にお”の手から風船がぬけ みけねこ・みーたのところにとんでいきました。みけねこ・みーたもカードをみて大喜び。
ところが風船は、みーたの手を離れ、くろねこ・くろすけの ところに とんでいきました。くろすけもカードをみて大喜び。
つぎに、風船は、とらのこ・どらの ところへ。
「この ふうせん すこしちいさな。もっと おおきくしよう」と、どらがふうせんをふくらますと、どらは 風船といっしょに、うきあがりました。
どらが「たすけて!」とさけぶと、くろすけがどらのせなかにしがみつき、くろすけの足にみーたがとびつき、みーたのしっぽに、におがしがみついて、そのまま そらをひとまわりしてついたのは たまこちゃんのところ。
たまこちゃんは、遊びにきてくれた四人分?のおやつの用意をはじめました。
宛名がなかったので、みんな自分のところへきたと思ったんですね。
初出は1969年、いまは子どもも携帯をもっているので、手紙を書く機会はあるのでしょうか。ちょっと時間をおいて、返事を待つワクワク感は手紙にはかないません。
年賀状に一言書く程度で手紙とは縁がなくなったので、子どものことは言えそうにないのですが・・・。