どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

おてがみ

2022年02月01日 | 絵本(日本)

    おてがみ/なかがわ りえこ・作 なかがわ そうや・絵/福音館書店/1969年初出1988年

 

 ゆうびんやさんが こねこの”にお””に 大きな箱を届けにきてくれました。

 ”にお”が、箱を開けると 真っ赤な風船にカードがついていました。カードには、「あそびにきてね、たまこ。」と書いてありました。

 丘をかけおりるとき、”にお”の手から風船がぬけ みけねこ・みーたのところにとんでいきました。みけねこ・みーたもカードをみて大喜び。

 ところが風船は、みーたの手を離れ、くろねこ・くろすけの ところに とんでいきました。くろすけもカードをみて大喜び。

 つぎに、風船は、とらのこ・どらの ところへ。

 「この ふうせん すこしちいさな。もっと おおきくしよう」と、どらがふうせんをふくらますと、どらは 風船といっしょに、うきあがりました。

 どらが「たすけて!」とさけぶと、くろすけがどらのせなかにしがみつき、くろすけの足にみーたがとびつき、みーたのしっぽに、におがしがみついて、そのまま そらをひとまわりしてついたのは たまこちゃんのところ。

 たまこちゃんは、遊びにきてくれた四人分?のおやつの用意をはじめました。

 宛名がなかったので、みんな自分のところへきたと思ったんですね。

 

 初出は1969年、いまは子どもも携帯をもっているので、手紙を書く機会はあるのでしょうか。ちょっと時間をおいて、返事を待つワクワク感は手紙にはかないません。

 年賀状に一言書く程度で手紙とは縁がなくなったので、子どものことは言えそうにないのですが・・・。