どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

そうちゃんはおこってるんだもん

2019年12月01日 | 絵本(日本)

   そうちゃんはおこってるんだもん/筒井頼子/文 渡辺洋二・絵/福音館書店/2014年

 

 そうちゃんが、おこっているのは、お父さんが妹のなっちゃんばかりをかまっていること。

 そうちゃんだって、お父さんのおうまさんにのりたいのです。

 「お父さん ぼくも!」と、ふたりのりをしようとすると、なっちゃんが すってん ころん、ゆかに ごっちんこ。わーんと なきだしました。

 するとお父さんは、いそいで なっちゃんをだきあげ うちゅうせんごっこ。

 ドス-ン! こんどはおとうさんんがころんで 「そうちゃん、そんなに ひっぱったら あぶないだろう」と、お父さん。

 二人いると どうしても ぶがわるいのは 上の子。

 おなじように接しているとおもっていても、お兄ちゃんは 愛情をうばわれているようで たしかにおこりたくなることも。こういうのって言葉ではあらわせない微妙な感じがあります。

 よくある家庭の風景。意地をはりたくなる気持ちもよくわかります。

 最後は、お父さん、お母さんがちゃんとフォローしてくれています。


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