地球に 暮らす ぼくたちへ/作・なかがわひろたか 絵・松田奈那子/アリス館/2024年
さまざまな人種が輪になり、手をつないでいる子どもたちの絵が、印象的です。
「この世に生を受けたぼくたちは、みんな等しく生きていい」「それぞれが、それぞれでいい」
「この世に生を受けたぼくたちは、みんな等しく生きていい権利を持っています。そして、その権利に、重い軽いもない。」
「ぼくたちは、なかよくしていきたい」そのために、「けんかをしない」「おこらせない」「ずるしない」「ずかずかしない」
付録の宛名のない葉書の文面。「ぼくたちは、楽しく生きているか。自由に生きているか。ぼくたちは幸せか。いま、もう一度よく、考えてみようかな」・・誰かへの 問いかけでもあるようです。
生まれる時点で、環境に制約され、自由に見えて、じつは不自由な世界。権利も生まれた国で制限される現実。