まほうの くびかざり/原作・グリム 脚本・堀尾青史 画・かみやしん/童心社/1991年(16画面)
きのみやきのこをとりに森にやってきた娘をよめにしようと 森の中に住む三人の泥棒が、たがいに争った挙句、泥棒たちは、三人とも 共倒れ。
娘は森の中で迷子になりますが、うんよくハトに助けられ、木の穴で やすみます。そこに食べ物もありました。このハトは、魔法使いによって魔法をかけられていました。魔法をとくには、魔法使いの鳥がしている首飾りがないと、人間にはもどれません。
魔法使いは目がみえませんが、においや 足音には敏感です。ハトは、娘を奥の部屋に案内し、鳥がしている首飾りを手にいれますが、気がついた魔法使いが夢中でおいかけてきます。
娘が首飾りを ふりかざすと 魔法使いは、くるったようにふるえて、あっというまに とけて 池のようになり まったくきえてしまいました。そして、ハトは りっぱな 若者になり・・・。
脚色とほかの翻訳にあたっていないのでなんともいえませんが、三人の泥棒が争う場面がややながめなのに、魔法使いがおいかける場面が、あっというまに決着がつくので、ややものたりないかもしれません。