カッパのあいさつ/高畠那生/長崎出版/2010年
カッパのあいさつは後ろ向き。
カッパのミドッパとアカッパが、カッパの挨拶をしたときに、頭の皿がゴチン!パリン!と割れてしまいました。(さすがにうしろは見えないようですよ)
「とりあえず、かわりのさらを のせなくちゃ」という2人の頭に、おねえさんが乗せてくれたのは、コーヒーカップと受け皿。
「これって、へんなの」と文句を言うミドッパに、「とりあえずだよ、とりあえず」と慰めるアカッパ。
コーヒーカップを頭に乗せ歩き出した2人は、おすもうさんに、おおきなとりざらと交換され、床屋のおじさんに、カツラと交換され、動物園の飼育員から、アザラシと交換されてしまいます。ところが馬の大群がやってきて、アザラシが にげていき・・。
かわりに 頭に乗せたのは・・・。
「とりあえず、とりあえず」といいながら、皿の代わりになるものをさがすミドッパとアカッパ。「とりあえず」は波風を立てない超便利なことば。
カッパ市場で、かっぱの皿を手に入れたのはよかったのが、あれ! また挨拶して皿が 割れています。このあと繰り返し?
ナンセンスですが、ちょっと苦しいダジャレの連発。
お相撲さんが、コーヒーをいただくかわりに、カッパの頭に置くのは、取り皿。
カツラはサラサラヘアーだから さら
アザラシも さらっと いうことで
裏表紙の見返しにも、サラがつくものが!