バスてい よいしょ/重松彌佐・作 西村繁男・絵/童心社/2017年
「バスていよいしょ」は、バス停を よいしょすること。つまり動かすこと。動かそうとしたのは、一年生のしんごくん。
なぜ?とおもっていると、いきなり江戸時代にスリップ。
声をかけるが、笑って通り過ぎるのは、かごや、編笠の浪人、お姫さま。
押しても引いても、びくともしないバス停。
大名行列のお殿さまに、お願いすると、家来たちが かつぎあげ、「よいしょ よいしょ!」の 大合唱。
夜になって、バス停でまっていたのは、杖をつかったおばあさんとしんごくん。しんごくんが バス停を動かそうとしたのは、おばあさんのためでした。
しんごくんが、足が不自由なおばあさんと、バスに乗っていった先は、花火大会でした。
バスのなかの賑やかなこと賑やかなこと。お殿さまはもちろん、お姫さま、飛脚、忍者と、オールキャスト。おまけにアイスクリームがあり、重箱にはおいしそうなものが。
優しいしんごくんのおかげで、みんな楽しい花火大会を楽しめました。
バス停までいかなければ、バスに乗れないというのではなく、必要な人のところへバスがきたら利用しやすいでしょうね。