この冬で秋田に来て17回目の冬になりました。そろそろ雪にも慣れて来たつもりですし、ここに来た時には、腰掛程度と考えて来たわけではなく、「骨を埋める」つもり出来ました。これまで60年弱の人生で、よく考えてみると、一番住んでいる時間が長い場所にここ大曲がなってきました。
生まれた時には東京都に住んでいたようです。その後埼玉県に移り住み、8年間を過ごし、今実家がある場所に引っ越し。そこで22歳まで過ごしましたので、実家にいたのは14年ほど。社会人になって、新潟に3年、埼玉に戻って自宅とは離れて暮らしたのが14年。そして今の大曲に引っ越しました。
埼玉には子供の頃に住んでいたという縁ですが、代々住んでいたわけでもなく、その場所への執着と云うのはそんなにありません。その点秋田の方とは、異なるかもしれません。例えれば、菅元総理。高校生まで秋田県現湯沢市に住んでいて、今は横浜市在住で選挙区も神奈川県。それでも若くて人格形成に大きな影響がある時期に秋田にいたこともあり、慎重な考え方、ボソボソとした話し方は典型的な秋田県民とも云えそうです。
そう考えると、人格形成期にあたる10代に住んでいた場所が、いわゆる「故郷」と云えるのでしょうか?昨年十数年ぶりに帰った実家は、近くの街並みに昔の片鱗が残っていましたが、いろいろと大きく変わっていて、不思議な感じでした。
一時